研修・トレーニングを実践に活かすためのテクニックとは?

正確な数字はそれぞれの調査によって異なっていますが、概ね学習の30%未満しか仕事に活かされてていないという結果が出ています。言い換えれば、学習の70%は無駄になっている可能性があるということなのです。

このようなデータに対し、多くのトレーナーや人材育成担当者は、より良いトレーニングを設計して提供することが大事だと考えるでしょう。しかし、残念ながら、それでは問題を解決できないのです。

重要なのは、トレーニングをインプット型から、知識をいかに応用し、どうやって学習を仕事に転用するかということに焦点を当てることなのです。

the challenge is to change the training design focus from input of new knowledge to application, or learning transfer.

本日は、Ian Townley氏とJason Durkee氏がATDマガジンに寄稿したコラムをご紹介させていただきます。

Practical Learning Transfer Techniques to Bridge Learning to Performance

テクニック1:学習を仕事に適用させようとする学習者の心を理解する

研修を構築するとき、学習者が物足りなさを感じたり、圧倒されたり、簡単すぎたり、難しすぎたり、繰り返しに疲れたり、変化の多さに混乱したり、しないように常に慎重にデザインしています。しかし、焦点を「学習の適応」に移す前は、学習者が学んだことを仕事に適用させるときにどのように感じ、考え、行動するかを完全には理解していませんでした。

学習の適応を改善するのにもっとも重要なのは、学習者が仕事で何をしているのか、心の中で何が起こっているのかを理解することだと、時をかけ気づきました。

学習者たちは、「学んだ技術を使うべきだろうか?いや、今は忙しすぎる。今度にしよう。」とか「研修で学んだこと・・・覚えてないから、いつものやり方でやろう。」などと思っているかもしれません。また、「研修で学んだ技術を試してみたいけど、まだ自信がない。」と考えているかもしれません。学習者の行動を観察し、仕事をしているときに話を聞き、学習者の立場に立って考えることが、「学習の適応」を始めるのにとても効果的な方法です。

テクニック2:一般的な適応の問題点を特定する

学習者が学んだことを仕事に活かす上での問題を理解し始めると、学習したことを行動や結果に反映できないのは、学習者が怠けていたり努力していないことが原因ではない、とすぐに気づきます。

よく観察すると、いくつかのパターンがあることがわかります。

例えば、

・覚えることが多すぎて、全てを覚えていられない。

・そのスキルを習得するのに多くの練習が必要な場合、練習する機会がないためにスキルの向上ができない。

・考え方を変えなければならない場合、学習したことが本当にできるかどうか疑問に思ったり考え込んだりしてしまう。

何十年にも渡る経験を通して、トレーニングの種類に応じて、それぞれ特有の学習の適応における障害があることがわかってきました。直面する可能性がある問題を特定できたら、それに対処する計画を立てることができます。

テクニック3:学習の転用の問題と解決策をマッチさせる

学習者が学んだことを仕事に転用する際に直面している問題を特定したら、それを回避するように戦略を立てるのは驚くほど簡単です。

例えば

・学習者が内容を忘れてしまう場合は、一定間隔を開けて何度かリマインドメールを送る。

・学習者が新しいスキルを使う機会があまりない場合は、管理者を巻き込んで、練習できる機会を作ってもらう。

・学習者がより高いレベルのスキルを身に着ける必要がある場合は、スキルの練習のフォローをする。 

幸い、学習の転用の問題を理解していれば、正しい問題解決の方法を選択することはかなり明確になります。

人材開発の専門家として、私たちは、学習者がスキルを伸ばすのを手助けするだけでなく、そのスキルを仕事に適用させ、結果に結びつくように手助けをする必要があります。

多くの場合、学習プログラムは成功していますが、学習の転用・応用に関しては改善の余地があります。

上記の3つのテクニックが学習の適応の問題に対する対策を始めるきっかけになり、組織にとって良い結果に繋がると幸いです。

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