フォローアップ研修を行う目的は?おすすめの内容とカリキュラム3つ

研修が終了してから行うフォローアップ研修ですが、「本当に必要?」「具体的にどんなことをすればいい?」とお悩みの方もいるでしょう。

研修内容をより深く理解し、実際の業務に活かすためにも、フォローアップ研修を行うのがおすすめです。

 

今回はフォローアップ研修を行う理由や、どんな内容がベストなのかを詳しく解説。

また詳しい事例や2年目のフォローアップ研修についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

研修をより意味のあるものにするためにも、効果的なフォローアップ研修を行いましょう。

フォローアップ研修とは?行うタイミングと内容

フォローアップ研修とは、研修が終了してから再びトレーナーと参加者が集まる研修です。

おもに以下のような内容で行われます。

 

  • 研修を振り返る
  • 問題点や改善点を洗い出し解決する
  • 足りないスキルや知識を身につける

 

フォローアップ研修を行うタイミングは企業によってさまざまです。

たとえば新人研修の場合、業務の内容を理解し始めた3ヶ月後にフォローアップ研修を行えば、実際に業務に取り組んでみて不明な点や不安な点を解消できるというメリットが。

 

また1年後に2年目研修としてフォローアップ研修を開催すれば、業務に慣れたタイミングでの問題・課題解決に役立つでしょう。

 

UMUの記事『フォローアップの強化:周囲の人より一歩先へ。今からできること』では、周囲の人より一歩先へ踏み出すフォローアップのやり方を動画で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。

フォローアップ研修を行う理由!企業と社員の目的の違い

フォローアップ研修は研修の効果を測定、分析して見える化するために行うもの。

しかし企業がフォローアップ研修を開催する目的と、社員がフォローアップ研修に参加する意味は違います。

 

ではそれぞれの目的について詳しく見ていきましょう。

企業がフォローアップ研修を行う目的

企業ががフォローアップ研修を行う目的は、おもに以下のとおりです。

 

  • 研修内容より定着させる
  • 問題点や疑問点を解決・フォローする
  • 研修内容をブラッシュアップさせる

 

フォローアップ研修は最初の研修の振り返りだけでなく、社員の疑問点や不安点をフォローするのも大きな目的の一つです。

社員の不安を取り除き問題点を解決すれば、生産性向上や離職率低下につながるでしょう。

 

また最初に開催した研修の問題点や改善点も見えてくるので、今後の研修をさらにブラッシュアップすることが可能です。

社員がフォローアップ研修に参加する目的

一方で社員がフォローアップ研修に参加する目的はおもに以下の3つです。

 

  • 研修の振り返りができる
  • 良かった点や悪かった点を洗い出すことができる
  • 悪かった点を追求し、業務に活かす方法を考える

 

たとえばフォローアップ研修でプレゼンを行ったり、レポートを作成したりすることで、最初に行った研修の内容への理解がより深まるでしょう。

またフォローアップ研修は、最初の研修後の業務で生じた問題点や疑問点を解決する場でもあります。

 

研修だけでなく業務も含めて振り返りができるので、今後の業務のパフォーマンス向上が見込めるでしょう。

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フォローアップ研修の内容とは?最適なカリキュラム

フォローアップ研修の内容やカリキュラムはよく検討しないと、最初に行った研修と同じような内容になってしまうことがあります。

ではどのような内容やカリキュラムが最適かというと、以下の3つを参考にしてみてください。

 

  • 研修後の自分の行動や業務を振り返る
  • 研修の内容を振り返る
  • キャリアプランや目標を立てる

 

ではそれぞれの項目を詳しく解説していきます。

研修後の自分の行動や業務を振り返る

フォローアップ研修では、まずはじめに前回の研修終了後からフォローアップ研修までの行動や業務の振り返りから始めるのが一般的。

振り返るポイントは以下の3つです。

 

  • 研修後の業務で分かった課題
  • 立てた目標どおりに行動できたか
  • 目標と行動がかけ離れていないか

 

ここで大切なのが、自分の行動や業務を振り返り、問題点や課題を洗い出すことです。

振り返りは個人で行ってもいいですが、グループディスカッションでお互いの問題点を共有するのも有効でしょう。

 

ほかの参加者の課題や問題などを共有すれば、自分の課題解決に役立てたり、新しい視点を見つけたりすることができます。

また運営側は研修の課題や今後取り入れるポイントなど、有益な情報収集ができるでしょう。

研修の内容を振り返る

研修の内容を振り返る際は、プレゼンテーション形式で発表してもらうのも有効です。

スライドは以下のようなテーマでまとめてもらうのがおすすめ。

 

  • 研修で学んだこと
  • 研修後に実践したこと
  • 目標とその達成度

 

自分で要点をまとめて発表することで、研修で学んだ知識はより深くなります。

また、ほかの参加者も研修の内容を再度確認したり、新たな視点を見つけたりすることができるため、効果的でしょう。

 

さらにプレゼンテーションは相手に伝える技術が必要です。

そのためコミュニケーション技術を高めるためにも役立つでしょう。

キャリアプランや目標を立てる

研修の振り返りだけでなく、今後の目標やキャリアプランを立てるのも有効な手段です。

新人研修で将来のキャリアを想像するのは難しいと感じるかもしれません。

 

しかし目標や目的も決めて業務を行うために、キャリアプラン作成をフォローアップ研修に組み込む企業も増えているのです。

また作成したキャリアプランは研修の際に発表することで、参加者の意欲向上につながるでしょう。

 

研修をより効果的で有意義なものにしていくために、UMUの記事正しい研修効果測定の方法とは?課題と活用するためのポイントも紹介』では、「正しく研修効果測定を行うためのヒント」をいくつか紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

フォローアップ研修の進め方!詳しい事例を紹介

フォローアップ研修は振り返りパートをメインに、自己分析や目標作成を取り入れるのがおすすめです。

また個別にヒアリングする場を設けると、参加者それぞれの不安や課題解決の大きな後押しになるでしょう。

 

具体的な事例を以下で紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

項目 内容 目安時間
オリエンテーション ・講師の紹介

・研修内容の説明

10分
行動や業務の振り返り ・問題点や課題の洗い出し

・行動の振り返り

・グループディスカッション

60分
休憩 10分
前回の研修の振り返り ・プレゼンテーション発表 60分
休憩 10分
目標やキャリアプランの設定 ・行動計画作成

・キャリアプラン作成

・発表

100分

 

 

研修後は適切なフィードバックを行い、今後の研修をより良いものにするためにはアンケートの設計が不可欠です。ですが、「アンケートの作成方法がわからない」「今後の改善のためにテンプレートを知りたい」という方も多いのではないでしょうか?UMUの記事『効果的な研修後アンケートの作り方とは?作り方のポイントとテンプレートを紹介!』では、研修後のアンケートの効果的な作成方法とテンプレートも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

 

フォローアップ研修のレポートの書き方!例文も紹介

フォローアップ研修のレポートは、以下の項目を記載するのが一般的です。

 

  • 氏名
  • 参加日時
  • 場所
  • 研修名
  • 講師名
  • 研修内容
  • 感想

 

特に重要なのが「研修内容」と「感想」です。

ではそれぞれ書くべき内容と例文を紹介しましょう。

研修内容の書き方と例文

研修内容は箇条書きで事実のみを記載するのがおすすめです。

たとえば新人研修の研修内容を記載する場合は、以下の例文を参考にしてみてください。

 

(1)会社について

・企業理念

・企業目的

(2)ビジネスマナーについて

・服装

・挨拶

・電話応対

(3)コミュニケーション研修

・会話の作り方

・コミュニケーションゲーム…

感想の書き方と例文

感想はもっとも重要なパートと言っても過言ではないでしょう。

とくに以下の3つのポイントに気をつけて記載するのがおすすめです。

 

  • 結論から述べる
  • 研修の目的と達成度を述べる
  • 現状の課題や問題、今後の目標を述べる

 

感想を記入する際は「PREP法」と呼ばれる結論から述べる手法を使うと、伝わりやすいでしょう。

PREP法を使った感想の書き方は以下の例文を参考にしてみてください。

 

  • P(結論):今回の研修でもっとも勉強になった点は〇〇です。
  • R(理由):なぜなら以前から業務で〇〇について課題を感じていたからです。
  • E(例):とくに今回の研修では〇〇のパートで学んだ〇〇が課題解決に役立つと感じました。
  • P(結論):今後は〇〇を活かし、〇〇を目指して業務を行っていきます。

2年目のフォローアップ研修とは?目的と内容

新入社員研修の1年後、2年目に突入するタイミングで行うのが2年目研修です。

2年目研修のフォローアップは、OJTであまりアドバイスがもらえないときに有効。

 

とくに忙しい職場や専門知識が必要な業務は、教育係がアドバイスできるタイミングが少ないという問題点があります。

疑問や不安をうまく解決できないと業務に支障が出るほか、離職の原因になる可能性もあるので2年目研修で問題を解決するタイミングを作りましょう。

 

また2年目研修は業務に慣れてきたからこそ生まれる疑問や不安を解消する場でもあります。

2年目のタイミングでうまくフォローすることで、ほかの社員との格差が生まれにくいでしょう。

教育システムを構築してより効率的な社員教育を

効率的な教育システムを構築することは、企業にとっても社員にとっても大きなメリットがあります。

世界的に有名な子供服ブランド「ミキハウス」は、オンラインで学べるコミュニティを作ったことで成功した企業の一つ。

 

学びのコミュニティ「ミキハウスオンラインカレッジ」を構築するのに利用したのが、ラーニングプラットフォーム「UMU」です。

学びの場をインターネット上に設け、社員教育を改善、また社員にICT技術を身につけてもらうことに成功しました。

 

以下のレポートでは「ミキハウス」のUMU導入事例について詳しく解説しています。

ぜひ無料ダウンロードしてみてください。

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UMUの記事『【事例】新人の不安をモチベーションに変えるフォローアップ』では不慣れな仕事を一生懸命頑張っている新入社員を励まし、イキイキと活躍してもらうためのフォローアップについて、実際の企業事例を交えながら紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

まとめ:フォローアップ研修で学んだことをより確かなものに

フォローアップ研修は前回の研修の学びをより深く定着させたり、参加者の問題や課題を解決したりするために有効です。

正しい方法で行えば、社員の意識やスキルアップにつながります。

 

また運営側も研修内容を見直すことができるため、社員教育のシステムづくりに役立つでしょう。

フォローアップ研修開催後は、レポートなどでさらに振り返りを強化してみてください。

 

社員にとっても運営側にとってもプラスになるフォローアップ研修を開催して、会社の生産性を向上させていきましょう。

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