2019年職場学習のトレンドー「ラーニングエクスペリエンス」「パフォーマンス」がキーワード!

皆さま、こんにちは。

2019年、職場学習を取り巻く環境はどのように変化するのか?人材育成、人材開発、研修を携わる担当者として、これから何を意識しなければいけないのか?

本日、Bottom-Line PerformanceLinkedIn Learningがそれぞれ発表したラーニングトレンドのレポートの中から重要なポイントを絞ってご紹介させていただきます。

1)学びたいけど、学ぶ時間がない

人材開発担当者として、従業員が仕事する上で必要な知識とスキルを身につける為のサポートする際に、一番の課題は何か?という質問に対して、ほとんどのアンケート参加者は、「従業員は学ぶ時間がない」と回答しました。

<出典:https://www.bottomlineperformance.com/2019-learning-trends-report/>

LinkedInのレポートでも同様な結果が得られました。94%の従業員が職場学習を求めているが、一番の問題は学ぶ時間がないことです。

<出典:https://learning.linkedin.com/resources/workplace-learning-report-2018>

この数字は驚くほどのものではありません。

ATDの2018年の業界レポートでは、従業員がトレーニングとスキル開発に専念できるのは、年間約34時間という数字を発表しました。34時間をフォーマルラーニング(集合研修)に換算すると約4日間しかありません。フォーマルラーニングのみで、スキルとパフォーマンスを向上させることはとても難しいと言えるでしょう。その代わりに、適切なタイミングで適切なコンテンツを提供するジャストインタイムのソリューションや、タイムリーなコーチングのほうがもっとも良い結果をもたらします。

学習に専念するための時間の不足によって、アダプティブラーニングチャットボットマイクロラーニングなどに対する需要が高まってきています。

これらの調査結果から、従業員の研修に使える時間はますます限られていることが分かります。従来の研修はイベントに過ぎず、パフォーマンスの問題を解決するものではありません。

パフォーマンスを上げるために、ラーニングジャーニーのデザインが非常に重要となります。ラーニングジャーニーをデザインするには、必要なコンピテンシーレベル、そのコンピテンシーを達成するための所要時間、およびそのコンピテンシーを獲得するために必要な行動やアクティビティーを定義する必要があります。学習者に情報を詰め込むだけ、イベントに参加させるだけでは、コンピテンシー、パフォーマンスの向上に役立ちません。

Exposing people towards content or sending them to events will not produce competence.

2)アダプティブラーニング、マイクロラーニング、ラーニングエクスペリエンスデザインは最も注目されている

Q:What Emerging Learning Trends Are You Most Excited About Beyond 2019?

<出典:https://www.bottomlineperformance.com/2019-learning-trends-report/>

調査結果では:

1)アダプティブラーニング
2)マイクロラーニング
3)ラーニングエクスペリエンスデザイン
4)ラーニングエクスペリエンスプラットフォーム
5)AI
6)VR
7)AR

アダプティブラーニング(Adaptive Learning):学習者データの追跡や、機械学習技術の発展につれて、学習者に合わせて学習体験を提供することはよりに簡単になっていくでしょう。

ラーニングエクスペリエンスデザイン(Learning Experience Design):デザイン思考が属する広範的な用語であるラーニングエクスペリエンスデザインは、業界全体で注目されているトピックでもあり、幅広い関心が寄せられていることに驚かれることはありません。学習者が置かれている環境やそこで得る経験、特にデジタルの進化によって、トレーニングのデザイン、トレーニングの開発に大きな影響を与えています。

LinkedIn Learning、これからのラーニング業界のトレンドについてヒアリングした結果、

1)マイクロラーニング
2)ジャストインタイムラーニング
3)従業員のエクスペリエンス

半分近くの調査対象者は「マイクロラーニング」を選びました。

<出典:https://learning.linkedin.com/resources/workplace-learning-report-2018>

3)ハードスキルからソフトスキルへ

<出典:https://www.bottomlineperformance.com/2019-learning-trends-report/>

ソフトスキルに対する需要が高まっています

リーダーシップ、エモーショナルインテリジェンス、販売スキル、コミュニケーションスキルなどのソフトスキルがより重要視とされています。その理由の一つは、人工知能(AI)の発達により、知識ベースの仕事、または反復的な仕事が段階的に排除されるからです。AIに置き換えられないスキルは、感情的で知性が必要とするソフトスキルです。

もう1つの原因は、職場の年齢層の変化です。2020年には職場労働人口の半分以上がミレニアル世代が占めます。彼らのコミュニケーション、リーダーシップ、コラボレーション、チームワークといったソフトスキルは、仕事経験が短いゆえに洗練されていない傾向があります。ソフトスキルは教えるのに時間がかかり、プロセスマップや製品マニュアルのような学び方で身につくものではありません。

LinkedInのレポートからも、以下の6つ、特に、リーダーシップ、コミュニケーション、コラボレーションのスキルを最も重要とされることがわかります。

<出典:https://learning.linkedin.com/resources/workplace-learning-report-2018>

まとめ:ラーニングエクスペリエンスデザイン(LXD)は今まで以上に重要になっています

ラーニングエクスペリエンスのデザインは単なるコースのデザインではありません。デザインの中には、どのように学習者に必要な学びを気づかせるか、どのように学習者のエンゲージメントを高めるか、どのように学習に主体性を持って参加してもらうか、そしてどのように長期にわたって自信と能力を高めるかなどが含まれます。

また、ラーニングを仕事以外のものと考えることはできません。ラーニングを人々の仕事の中に統合しなければなりません。ラーニングデザイナーがデザイン思考とユーザーエクスペリエンスの考え方を応用することで、学習者の注意を促す、適切な情報と練習機会を提供することが可能となります。

皆さま、2019年への準備はいかがでしょうか?

UMUをはじめ、多くのラーニングプラットフォームやコンテンツ作成支援ベンダーにより、マイクロラーニング・モバイルラーニング・ブレンドラーニングを実現するための技術的な壁はすでに取り払われており、今後はデリバリー側が行う「教育デザイン」のフェーズに入っていきます。

ここからは教育デザイン専門家の出番ですね!

2019 is a year of great opportunity for our field. Just as we help our learners grow and develop, we must grow and develop to turn possibility into reality.


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