研修プログラムの作り方を徹底解説!必要な4つのフローを説明

「社員の実力や役職に応じて研修を行っていきたいけど、どのようにプログラムを組んでいけばいいのかわからない」「研修プログラムを考える際の重要ポイントを知りたい」こうお考えの研修担当者や人事担当者の方は多いのではないでしょうか?
当記事では、研修プログラム作成のフローや、プログラムの具体例などを解説していきます。
会社全体の実力を高めていくためにも、適宜研修を実施していくことは非常に大切です。
ぜひ最後まで読んで研修の内容を考える参考にしてください。

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社内研修プログラムの作り方は?4つのフローから構成


多くの種類がある社内研修ですが、どの研修においてもベースとなる作り方は同じです。
それぞれの研修において内容を固めていく際には、下記の4つの点を流れに沿って決めていくといいでしょう。

  1. 現状の課題を調査・分析する
  2. 研修を行った際のゴールを設定する
  3. 具体的に研修プログラムを策定していく
  4. ルールを作成し研修後の対応を考える

それでは、具体的に解説していきましょう。

現状の課題を調査・分析する

研修プログラムを作っていく上で、まず最初にすべきことは現状の課題を洗い出すことです。
入社2年目の社員や管理職など、それぞれの役職や経験の度合いによって、課題としていることは様々ですが、課題解決が、ほとんどの研修においては主目的となります。

研修を通してその課題を解決していくためにも、どのようなスキルが足りていないのか、利益拡大を阻害している要素は何なのかなど、抱えてる問題を事前に分析することがプログラム策定の第一歩です。

研修を行った際のゴールを設定する

現状の課題を調査・分析した後には、研修が終わった後のゴールを考えましょう。
ゴールとは「研修終了後に参加者がどのような状態になっているのか」ということです。
設定するゴールは1つだけではなく、複数のゴールを用意することが大切です。
たとえば、以下のようなゴールが考えられます。

  • 参加者が社内方針を理解し、業務に落とし込んでいくことができるようになる
  • 社内コミュニケーションを円滑にするための土台を作る
  • 参加者のスキルを一定のレベルにまで高める

より効果的な研修にするためにも、プログラム終了後を具体的にイメージできるようになりましょう。

具体的に研修プログラムを策定していく

課題を分析し、その課題を解決するためのゴールを設定した後には、そのゴールに到達するためのプログラムを具体的に決めていきましょう。

具体的にプログラムを決めていくために考えるべき点は、以下のような内容です。

  • 研修のテーマ
  • 研修の方法(会場で行うか/オンラインで行うか)
  • 研修実施の時期と日程
  • 参加人数
  • 誰を講師に迎えるか
  • 講義とグループワークの割合をどう割り振るか
  • 事前課題や事後課題の提出を求めるかどうか

これらの点を一つひとつ決めていき、研修のプログラムを形にしていきましょう。

ルールを作成し研修後の対応を考える

研修のプログラムを考える際には、参加者のアフターフォロー方法まで考えましょう。
研修で学んだ内容が業務に活かせているのか、研修内で育んだ交流が社内で良い効果を生んでいるのかなどの点を、研修終了後にチェックすることが重要です。

また、アメリカの経済学者であるドナルド・カークパトリック氏は、研修が終わった後には以下の4段階にて効果測定を行うことを提唱しています。

  • レベル1:反応→アンケート調査などによって、受講生の研修に対する満足度を評価する
  • レベル2:学習→テストやレポートなどによって、受講生の習得度を評価する
  • レベル3:行動→受講者へのインタビューや他者評価などによって、実践度を評価する
  • レベル4:業績→研修受講によって受講者の業績がどのように向上したのかを評価する

どのように効果を経っていくのかという点も視野に入れつつプログラムを固めていきましょう。

 

研修プログラムを作っていく際の重要な2つのポイント


ここまで研修プログラム策定の流れについて解説をしてきましたが、ここではプログラムを作る際の重要な以下の2つのポイントについて解説します。

  • 実施の目的を明確にする
  • 研修の方式を定める

それではみていきましょう。

実施の目的を明確にする

プログラムを作っていくフローの2番目「研修を行った際のゴールを設定する」でも触れましたが、研修を行う際には実施目的を明確にする必要があります。
目的がはっきりしていない状態で研修を終えてしまうと、後から振り返ったときに「適正な効果が得られていたのか」という点が不明瞭となります。
目的をより明確なものにするためには、作った目的が以下の点に沿っているかということをチェックしてみましょう。

  • 具体的な目的であるか
  • 測定可能な目的であるか
  • 達成可能な目的であるか
  • 達成時期が明確であるか

研修のプログラムを固める際には、常に”本来の目的から外れていないか”という点を意識するようにしましょう。

研修の方式を定める

研修には様々な方式(種類)がありますが、参加者と目的に応じて内容を策定していきましょう。
以下ではそれぞれの研修の内容を簡単に説明していきます。

OJT研修

OJTとは、On The Job Trainingの略称です。
主に新入社員を対象として、会社や部署に慣れていくための研修です。
業務によって用いる知識やスキルには様々なものがありますが、すでに経験を持った上司や先輩が実際に業務を進めていきながら、技術などを新入社員に伝えていくことを目指します。

自己啓発研修

自己啓発研修とは、社員が仕事を通してキャリアアップやスキル開発を円滑に進めていくためのサポートを行う研修です。
職業や役職といった外的キャリアや、やりがいといった内的キャリアを充実させていくためには重要な研修といえるでしょう。
社員の自己実現やキャリアの方向性を固めていくために有用です。

 

UMUの記事『研修プログラムは会社にとって投資か?コストか?ただのコストにしないためには』では、リスキル(リスキリング)について、企業におけるリスキルが必要な理由や研修を成功させるポイントなどを中心に解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

UMUなら研修のプログラム作成もスムーズに


UMUには学習ツールやAIでのコーチング機能など、研修に有効に使えるシステムが揃っています
研修のプログラムのなかにそれぞれの機能を組み込んでいくことで、参加者の理解力向上やスムーズな研修進行につなげていくことが可能です。
研修の内容や目的に合わせて、UMUを有効に使っていきましょう。
参加者に対してフィードバックを返す機能や学習効果を測定する機能などを持っているため、企画側の手動による集計などの手間を大きく減らします。
UMU導入を前提として研修プログラムを組みたいとの声も多く上がっています。

 

パフォーマンスにつながるプログラムを作成するには、研修をイベントとして捉えるのではなく、テクノロジーをフル活用してプロセスで捉えることが大切です。UMUの記事『ラーニングテクノロジーを組み合わせたブレンド化の研修プログラムをリリース! 第一弾 【KEC様】』 では、関西を中心に社員研修や組織開発、コンサルティングに長年の実績をお持ちのケイ・イー・シー株式会社様がお届けするUMU化研修プログラム【新入社員12週間フォローアッププログラム】をご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ケース別の研修プログラム3つの具体例


最後に、ケース別の研修プログラム具体例を紹介します。ここで取り上げる研修内容は以下の3点です。

  • 新人研修
  • ビジネスマナー研修
  • 管理職研修

それではみていきましょう。

新人研修

新人研修は、新卒や中途などによって入社した新入社員のための研修で、社会人として活躍していくための心構えや基礎的な業務内容について確認していくためのものです。
会社によって差はありますが、以下のような内容を行うのが一般的となっています。

  • マインドやマナーについての理解度チェック
  • 学生と社会人の違いを知る(ディスカッション)
  • 学生と社会人の違いを知る(講義)
  • 仕事の進め方についての基礎知識確認
  • 上司に報告・連絡・相談をする際の演習
  • 名刺交換の練習

社会人に求められる意識や基本的なマナーをしっかりと認識する研修であるといえるでしょう。

 

UMUの記事『21年卒新入社員研修への準備 & オンライン研修設計テンプレートで効率的にプログラム設計できます!』では、新人研修のあり方やオンライン化のステップなどについて紹介しているので、ニューノーマル時代に向けた新入社員研修の準備を始めるための参考にしてください。

ビジネスマナー研修

ビジネスマナー研修は、新人研修と同じく社会人として仕事を遂行していく上での社外的・社内的な基本マナーを学ぶ研修です。

  • 社会人としての基本動作
  • 言葉遣いや敬語の練習
  • コンプライアンス(法令遵守)とは何か(講義)
  • ー社内におけるコンプライアンスとは
  • SNSの使い方

上記のような内容を1日~2日にかけて行うのがビジネスマナー研修です。
会社の名前を背負って社会で活躍していく人材を育てるためには必ず実施しておく必要があるでしょう。

管理職研修

管理職研修とは、チームを率いる上級職が「どのようにチームビルディングを進めていくべきか」「部下のモチベーションを高めるためにはどのような取り組みが必要か」といった、マネジメントを学ぶための研修です。

  • 管理職の役割は何か
  • 問題解決力やリーダーシップを高めるためには何をすべき
  • チームビルディングの目的は何か

上記のことなどを学びます。
入社して5年目~10年目などの中堅層以上が受ける研修となり、会社の土台を支える人材を養成していく研修となっています。

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まとめ:UMUなら簡単にプログラムを設計できる

この記事では、研修プログラムを作る流れや、具体的な研修の内容などを中心に解説してきました。
それぞれの研修を行う上では、研修目的を誰にでもわかりやすく定め、その目的を着実に達成するための内容構築が求められます。

ラーニングプラットフォームである「UMU」は、各研修のプログラムを充実させる役割を果たすサポートシステムです。
オンラインで研修を行うために必要な機能はすべて揃っているので、プログラムを固めていくための大きな助けになるでしょう。
より高い効果を得るための研修プログラムを作り込んでいきたいといういう方は、ぜひUMUの導入をご検討ください。

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