研修の振り返りを行う目的は?振り返りの方法や項目を詳しく解説!

「研修に振り返りは必要?」「どんな目的で行う?」と研修の振り返りの必要性について、疑問を感じている方もいるのではないでしょうか?
研修の振り返りは参加者が研修の内容を整理したり、復習したりするのに役立つので、正しい方法で行うのがおすすめです。
そこで今回は研修の振り返りの目的や具体的な方法を紹介します。
また、研修の振り返りに必要な項目や手法もあわせて解説するので、効果的な振り返り項目を設けて、研修をより意味のあるものにしていきましょう。

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研修の振り返りが必要な理由!振り返りの目的とは


研修の振り返りは、行った研修の効果を測定するために行います。
研修を通して社員自身がどのように業務に活かしていくのかを考えるキッカケとなるので、研修と振り返りはセットで行いましょう。

また、運営側としては研修の良かった部分や問題点を把握できるため、次回ブラッシュアップした内容の研修開催が可能です。
とくに新人研修では研修終了後はもちろん、定期的に振り返りの機会を設けることで、それぞれが課題や目標を認識して業務に取り組めるようになるでしょう。

 

UMUの記事『正しい研修効果測定の方法とは?課題と活用するためのポイントも紹介』では、「正しく研修効果測定を行うためのヒント」をいくつか紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

研修の振り返りの方法は?おすすめな3つの方法


研修の振り返りは一般的に以下の3つの方法で行われます。

  • アンケート
  • レポート(振り返りシート)
  • プレゼンテーション

アンケートや振り返りシートは参加者が手軽に回答できるので、必ず行うべき振り返り方法と言えるでしょう。
またレポート作成やプレゼンテーションは、時間がかかるものの研修内容の定着度が上がります。
ではそれぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。

研修の振り返り方法①:アンケート

研修の振り返り方法としてもっともポピュラーなのが、アンケートです。
アンケートは短時間で記入できるため、参加者への負担が少なく、参加者が研修で何を得たのか、どのくらい成長したかが簡潔に分かります。
ただしアンケートは1〜2文ほどで記入することが多いため、参加者の深い心情まで読み取るのは難しいでしょう。

 

研修後は適切なフィードバックを行い、今後の研修をより良いものにするためにはアンケートの設計が不可欠です。ですが、「アンケートの作成方法がわからない」「今後の改善のためにテンプレートを知りたい」という方も多いのではないでしょうか?UMUの記事『効果的な研修後アンケートの作り方とは?作り方のポイントとテンプレートを紹介!』では、研修後のアンケートの効果的な作成方法とテンプレートも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

研修の振り返り方法②:レポート(振り返りシート)

研修の振り返りとして、多くの企業で採用されているのがレポート(振り返りシート)です。
レポート(振り返りシート)は研修の日時や内容、感想などを記入します。
参加者自身が研修を深く振り返る必要があるので、簡単な記入のみのアンケートよりも参加者の問題や改善策、研修のよかった部分などを知ることができるでしょう。
ただし、アンケートよりも参加者の負担が多くなるというデメリットがあります。

研修の振り返り方法③:プレゼンテーション

プレゼンテーションはおもに研修を振り返ることを目的とした「フォローアップ研修」で行われる手法です。
一般的に「研修で学んだこと」「課題点や問題点」「今後の行動計画」などをパワーポイントのスライドにまとめて発表します。
個人での発表はもちろん、グループで発表するケースもあります。
プレゼンテーションのメリットは、深く研修を振り返ることで理解度が深まることと、発表することで、人に伝える力が身につくという点です。
どちらも研修において重要なポイントと言えるでしょう。

 

UMUの記事『【新入社員 研修事例】「一人前チェックリスト」を上手く活用するには?』では、UMUを使った新人教育チェックシートの活用事例など紹介しているので、ぜひ研修の振り返り方法のひとつとして参考にしてみてください。

研修の振り返りをする際に必要な項目は?4つの手法


研修の振り返りをする際は項目を決めるのがおすすめです。
特に以下の4つの手法で項目を設定すれば、研修の振り返りだけでなく、今後の行動目標も決定しやすくなります。

  • KPT
  • YWT
  • 4行日記
  • PDCA

ではそれぞれの手法を詳しく見ていきましょう。

KPT

「Keep 継続」「Problem 問題点」「Try 挑戦」の3つの頭文字を取った手法で、もっともポピュラーな振り返り方法で、チームで取り組む際に意見をまとめて今後の目標を決めるために多用されます。
それぞれが意見を出し合い、継続すべきこと、問題点、今後の目標を決定します。

YWT

「Y やったこと」「W わかったこと」「T 次にやること」の3つの頭文字を取った手法です。
段階を踏んで振り返りを行い、次の行動を決定します。
また、最後に「M メリット」を加え、立てた目標の意味を分析するケースもあります。
振り返りを行う際はもちろん、次の行動の選択に迷ったときにも活用できるでしょう。

4行日記


「事実」「気づき」「教訓」「宣言」を1行ごとに記入し、4行で振り返る手法です。
簡潔に振り返ることができるので、研修だけでなく毎日の振り返りにもおすすめ。
また、研修だけでなく、悩んだときに事実や自分の考えを整理するためにも使える手法と言えるでしょう。

PDCA

「P 計画」「Do 実行」「Check 評価」「Act 改善」の頭文字を取った手法で、継続して成長していくために役立ちます。
ビジネスでは一般的な手法で、「PDCAサイクルを回す」というように使われることもあります。

行動はもちろん、業務、プロジェクトなど、さまざまな振り返りに活用可能です。
「やってきたことを客観的に分析したい」「データで判断したい」というときに最適でしょう。

 

UMUの記事『新人研修を成功に導くための10のベストプラクティスとは?』では、新人研修の10個のベストプラクティスを紹介しているので、ぜひご覧ください。

研修の振り返りレポートの書き方!書くべきこと・例文


研修を振り返る際にもっとも一般的である「振り返りレポート」ですが、ここでは研修の振り返りレポートに書くべきことや例文を紹介します。
項目も解説するので、レポートのテンプレートを作りたい方もぜひ参考にしてみてください。

振り返りレポートのテンプレとは?基本項目7つ

振り返りレポートにはテンプレートが存在します。
一般的に以下の7つの項目で構成されているので、それぞれチェックしていきましょう。

  • 所属部署・氏名:印が必要な場合もある
  • 日時・場所:開始時間と終了時間・開催場所を記入
  • 研修名:研修のタイトルまたはテーマを記入
  • 講師名
  • 研修内容:順を追って内容を記入
  • 感想:研修から得たこと、課題、目標など
  • 意見:研修の良かった点や改善点

とくに重要となるのが研修内容と感想パートです。

ではそれぞれの書き方について詳しく解説していきます。

研修内容の書き方は簡潔にまとめるのがおすすめ

研修内容はパッと見て項目がわかりやすいように箇条書きで記入するのがおすすめ。
感想ではないので、事実のみを簡潔に記入しましょう。
たとえば新人研修の研修内容なら、以下のように記入します。

(1)会社について
・企業理念
・企業目的
(2)ビジネスマナーについて
・服装
・挨拶
・電話応対
(3)コミュニケーション研修
・会話の作り方
・コミュニケーションゲーム…

上記ようにわかりやすくまとめましょう。

感想の例文を紹介!まず結論から述べるのが重要

感想はもっとも重要なパートと言っても過言ではないでしょう。
とくに以下の3つのポイントに気をつけて記載するのがおすすめです。

  • 結論から述べる
  • 研修の目的と達成度を述べる
  • 現状の課題や問題、今後の目標を述べる

感想を記入する際は「PREP法」と呼ばれる結論から述べる手法を使うと、伝わりやすくまとめられます。
PREP法を使った感想の書き方は以下の例文を参考にしてみてください。

  • P(結論):今回の研修でもっとも勉強になった点は〇〇です。
  • R(理由):なぜなら以前から業務で〇〇について課題を感じていたからです。
  • E(例):とくに今回の研修では〇〇のパートで学んだ〇〇が課題解決に役立つと感じました。
  • P(結論):今後は〇〇を活かし、〇〇を目指して業務を行っていきます。

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まとめ:研修の振り返りは会社にも社員にもメリットがある!


研修の振り返りは大きなメリットがあるため、必ず研修とセットで行うべきです。
社員にとって振り返りは学んだ知識をより深め、自分の考えや目標をまとめることにつながります。
また会社側からすると社員に教育を定着させるだけでなく、研修の改善点や良かった点を洗い出して研修をブラッシュアップしていけるでしょう。

レポートやプレゼンテーションなど、振り返りの方法や項目はさまざまなので、研修内容や社員にあわせて選択してください。
適切な振り返り方法で研修をより実りあるものにしていきましょう。

 

UMUでは既存の研修をUMUを使った研修コースにすることを「UMU化」と呼んでいます。UMUの記事『【UMU化】既存の研修をUMU化する際のコンテンツ作成ポイント』では、コンテンツ作成のコツについて説明しているので、ぜひ参考にしてください。

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