AI人材とは? IT人材との違いと、AIプランナーに必要なスキル
AIの技術が進展し、産業やビジネスに広く応用できるようになっています。AIを開発したり、ビジネスで活用したりできる人材は「AI人材」と呼ばれ、今後、企業にとって必要となる存在です。AI人材はどのような人材で、彼らによってどんな変化が起こるのでしょうか。
AI人材とは
AIとは、Artificial Intelligenceを略した言葉で、人間の知能による判断や振る舞いを再現することができるシステムです。
AI人材とは、機械学習、ディープラーニング(深層学習)、データサイエンスなどに関する深い知識を持ち、AIシステムを構築・運用したり、技術を改善したりする人材のことを指します。DX推進が期待されるなか、今後、企業にとって必要不可欠となることが想定されます。
「IT人材白書2019」※では、AI人材を3つに分類しています。AIにおける数理モデルの研究する「AI研究者」、AIモデルを理解しAIを装備したシステムやソフトウェアを開発する「AI開発者」、AIにもビジネスにも精通している「AIプランナー」の3種類です。
AI人材は「IT人材」に含まれますが、問題を解決するのか学習のサポートをするのかという点で異なります。IT人材は問題の解き方や判断のルールをプログラムし、システムがその指示に従って問題を処理できるようにします。一方、AI人材は学習のサポートをするだけです。AIが問題の解き方や判断基準をできる状態にします。
今、AI人材が必要な3つの理由
人材不足のなか、生産性向上が期待できる
少子高齢化社会により、日本の人口は2060年には8,674万人になるとされています。労働力不足のなか、現在の生活レベルを維持して持続可能な社会の実現を目指すには、AIを活用することが必要です。AIを活用し、生産性を向上させるためには、それを使いこなすAI人材が必要です。
DX推進のために不可欠
経済産業省がDX推進を掲げるなか、ビックデータ解析やCRMを用いたマーケティングなどにAIは欠かせません。
一方、同省が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」によると、2030年にAI人材は24.3万人の需要に対し12万人の供給に留まり、およそ12.4万人(平均シナリオの場合)不足するとされています。IT人材全体についてもおよそ45万人(中位シナリオの場合)の不足が推計されており、DX推進のためには、AI人材を含めたIT人材の確保が必須課題です。
(参考:経済産業省「IT人材需給に関する調査」)
AI技術は今後さらに発展していく
AI技術は、世界的に将来性が期待されています。これまで人間が行ってきたカスタマー対応や生産管理なども、AIを用いた効率化が始まっており、今後さらにDX化が加速することが予想されます。この流れに対応できるAI人材は、企業にとって欠かせない存在となります。
AI人材の3タイプ
前述した通り、AI人材は主に以下の3タイプに分かれ、企業によって必要とする人材は異なります。自社がどのフェーズにいて、どのような人材を必要としているのか、見極めることが大切です。
AI研究者
AIを研究し、AIの技術を一歩進化させるための役割を担う人材。
専門的な知識や技術を幅広く身に付け、実用段階のAIの前段階の技術を開発するために研究を重ねます。大学や公的な研究所、大企業に所属する場合がほとんどで、AIを中核として事業を行う企業でない一般的な企業には、現時点では必要ないといえます。
AIエンジニア
AIを業務に活用するために、実用できるかたちに構築していく人材。
用途に応じて最適なディープラーニングや機械学習のアルゴリズムを選び、構築したAIを実装するためのソフトウェアやシステム開発を行います。AIを業務やサービスに取り入れるときに重要な役割を果たすため、需要が高まっています。
AIプランナー
AIコンサルタントとして、AI活用の企画や関連プロジェクトの管理を行う人材。
自社の課題解決に向けたAIとAIエンジニアの有効活用には欠かせない存在で、課題を本質的に理解し、その達成に向けてAIの導入・運用をリードします。AIを使う人の立場に立って、つくる人に対して適切な指示を提示する、橋渡しの役割を果たします。AIプランナーが居ることで、AIやAIエンジニアをうまく活用して企業の課題解決を推進していくことが可能となります。
AIプランナーに必要な4つのスキル
AIは導入すれば良いというものではありません。あくまでも、課題を解決するための手段として導入するものです。手段となるAIを搭載したシステムをつくるAIエンジニアも重要ですが、課題を本質的に理解し、その達成に向けてAIの導入・運用をリードする要になるのがAIプランナーです。
今特に企業に求められているAIプランナーに、必要なスキルを紹介します。
企画構築力
市場や顧客の課題やニーズをくみ取って、ビジネスやサービスを発想し、それを有効なコンセプトに発展させるスキルです。さらに、アイデアやコンセプトを、自社によって有効な企画として構築していきます。
マネジメント力
AIを使ったプロジェクトの管理・実行ために、企画を検証し、ビジネスの現場に即したAIの活用方法を考え、導入後のサポートや業務設計を行います。プロジェクト全体の進捗状況や人員、予算、スケジュール、品質を管理し、マネジメントする力が必要です。
コミュニケーションスキル
AIを使う人とつくる人の双方に、適切な指示を提示することのできる橋渡し的な役割を果たす必要があります。AIエンジニアの能力を活かすためにも、使う人が求めている要件を正しく伝えることのできるコミュニケーション力が求められます。
ITスキル
データを理解し、分析するデータリテラシーや、AIテクノロジーで何をできるか把握し、適切なクラウド環境やAPIをキャッチアップするITリテラシーも必要です。課題に対してAI活用が可能か判断ができてこそ、アイデアを出すことができます。
人材開発・育成担当者もAIプランナーとなりうる時代に
テレワークの普及や、「個」が尊重されるようになってきた時代だからこそ、働き方が大きく代わり、企業の人材育成のあり方・学習のあり方も変化してきています。
変化の激しい時代だからこそ、スピード感を持って新しい知識・スキルの習得が必要不可欠となってきていますが、従来のオフライン中心かつアナログ的な方法では限界があります。
そこで、効率的かつ効果的にスキル習得ができる個別に最適化された学びの提供にAIが活用され始めてきています。
UMUは、「AIラーニング」という新しい学習手法を通じて、「学び」を「業績」につなげる支援をしております。
UMUが提供するAIを活用した学び
AIエクササイズ
学習者が提出する動画に対して、声の大きさやジェスチャー、表情などの視点から、AIが採点・即時フィードバックを行い、学習者の繰り返しの練習を促します。
活用シーン:営業職・販売職のトークスキル向上、プレゼンテーション強化 など
機能詳細
https://umujapan.co.jp/aiexercise/
企業事例
●楽天モバイル株式会社:店舗接客技術が向上!毎週のログイン率約80%を超えるUMU活用術
https://umujapan.co.jp/interview/rakuten-mobile/
●株式会社玉寿司:AIコーチング活用により、接客技術が向上 おすすめ商品提供率が117% アップ
https://umujapan.co.jp/interview/tamasushi/
AI音声スライド
プロフィール写真と原稿、もしくはPPTをアップロードするだけで、AIが自動的に動画コンテンツのような字幕付きスライドを作成します。コンテンツ作成にかける工数を大幅に削減できます。
機能詳細
https://umujapan.co.jp/aionsei/
〈参考〉AIラーニングについての解説記事
https://umujapan.co.jp/column/ai-learning/
企業内学習でのAIの活用について詳しく知りたい方は是非お問い合わせください。
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