eラーニングを楽しく学習する方法、それが収益につながる理由とは

コロナ禍以降、企業での対面研修がオンラインに切り替わったことで、eラーニング教育プログラムの取り組みが急激に進んでいます。どこでも学習できるeラーニングのメリットがある一方で、学習の進め方が個人のモチベーションに依存しているという問題があります。今回はeラーニング学習者のモチベーションを維持するために、楽しくeラーニングを学習する方法についてDr.Brendan Moloneyが執筆された記事をご紹介します。

eラーニングの体験を楽しくする

私たちの多くは、知らず知らずのうちに毎日新しいことを学んでいます。実生活での経験で、一般的な課題に対応することができますが、多くの人は、キャリアアップや新しいスキル習得のために、教育を受ける必要があります。もしあなたがeラーニングのプログラムを作ろうとしているのなら、多くの競合がいることを承知の上で、学習プログラムを楽しいものにしたいと思うかもしれません。ワクワクするようなeラーニングを提供するための努力は、必ず報われるはずです。

 

楽しくeラーニングを学習することは、学習者の参加度を向上し、講師の評判を上げ、学習者のモチベーションを維持することにより、学習プログラムの成果を達成させることにつながります。オンライン学習プログラムの作成を始める前に、なぜ楽しいコンテンツが必要なのかを理解する必要があります。

 

eラーニングの効果的な活用方法については、UMUが紹介している、『eラーニングの効果的な活用方法とは?意味がないと言わせないためのポイント』をぜひご覧ください

現在の統計は、eラーニングについて何を語っているのか?

世界で最も急速に成長している分野の1つであるオンライン教育は、個人や企業の大きな関心を集めています。世界的に見ると、この業界は2019年に入り29億米ドルの価値があると考えられています。

 

この数字は、現在eラーニングプログラムを提供している企業にとっても、制作の最中である企業にとっても、大きなニュースではないでしょうか。しかし、オンライン学習はオンライン教育の市場規模以上に複雑なものです。オンライン学習プログラムの成功は、いくつかの要因に大きく依存しています。

  • 受講者の参加度
  • 受講者がコースを修了することができる能力・知識を持つか
  • コースをどれだけ楽しく学習したか
  • コースがどれだけ役に立ったか

これらのプロセスの根底にあるのは、これまで教育界に存在しなかった「楽しさ」という言葉です。eラーニングを学習する人の多くは、他に仕事で責任を負っている方であることを認識するべきです。受講の負担が軽くなり、楽しく学べれば、受講意欲も高まります。オンライン学習プログラムの作成者の責任として、それに見合った学習プログラムを開発することが必要です。

ユーザーにとって有益な学習体験の必要性

一見地味に見える機能でも、多くの場合はeラーニングプログラムを学習しやすくする役割があります。学習のしやすさは重要なものであり、楽しいコンテンツを作る前に越えなければならないハードルなのです。

 

ブランド力を高めるためには、デザインの美しさを優先して読みやすさを犠牲にしないことが重要です。明るい色は長時間画面を見続けることが難しくなるため、暖色系の色味を選ぶようにしましょう。また、文章の重要な部分は、読みやすいフォントを使いましょう。Sans-serifのフォントがウェブコンテンツで人気があるのにはその理由があります。

 

学習のしやすさを制限するのには様々な要素があります。そのため、迅速なロード時間、わかりやすいレイアウト、複数のデバイスでコンテンツにアクセスできるなど、使いやすく、イライラさせないコンテンツの作成を目指す必要があります。

オンラインコースは、学習のしやすさだけでなく、利便性を追求する必要がある

ターゲットの学習者を拡大するためには、さまざまなデバイスで利用できるようにコースの学習のしやさを追求することが重要です。2018年のスマートフォンプラットフォームのデバイス統計は以下のようになりました。

  • 53.5%  IOS
  • 45% Android
  • 0.24%  Samsung
  • 0.24%  Windows
  • 残り:その他

eラーニングコンテンツをタブレット端末やモバイルに対応できるコースを作成しプラットフォームを使用することで、学習者は移動しながら学習することができます。そうすると、公共交通機関を利用して通勤している人は、非生産的な移動時間を有効に活用することができます。同様に、学習者はランチタイムだけでなく、仕事中にいつでも学習することも可能です。

 

ブランディングのためにも、コースコンテンツへのアクセスをより便利にするためにも、アプリの作成は常に推奨されます。モバイルラーニングの世界は驚くほどのスピードで成長しており、現在ではあらゆる種類とレベルのコースや教育機関で利用されています。アプリをダウンロードすることで、コンテンツへのアクセスはより速くなります。さらに、学習者は自分の進歩を瞬時に把握することができます。多くのウェブユーザーが、ページの読み込みに数秒以上待つことなく他のページへ移動することを考えると、eラーニングの世界では高速アクセスが重要であることは明らかで す。

 

モバイル学習者は、そうでない学習者に比べて、通常、週に40分長く勉強をしています。学習時間の増加は、学習成果の向上につながることが多いため、主要なOSで利用できる楽しいアプリを作ることが重要です。

 

UMUの『eラーニングとは?メリット・デメリットや研修実施ポイントも』では、eラーニング研修を成功させるポイントと企業による実用例も併せて紹介しておりますので、詳しく知りたい方はぜひお読みください。

動画学習に、あなたのブランドと人間的な要素を取り入れる

eラーニングの統計で最も知られているのは、動画コンテンツに関するものです。2019年までに、eラーニングの中でも動画コンテンツが占める割合は、もっと高くなると言われています。このような統計は、オンライン学習者が視覚的なツールを切望していることを示唆しています。動画観覧を面倒な作業と考えるのではなく、eラーニングプログラムに楽しさや個性、ブランディングを注入する機会としてとらえるのがよいでしょう。

 

組織内の特定の専門家にコンテンツを提供させる場合、その専門家が自己紹介をし、なぜ彼らがそのコンテンツを教えるのに最適なのかを説明するようにしましょう。これは、学習者との信頼関係を築くために、本題に入る前に行うべき重要なことです。次に、eラーニングを楽しくするためのビデオの活用に焦点を当てましょう。

簡潔な学習動画

簡潔でない動画は学習者の体験を鈍らせてしまいます。情報が多すぎる動画より、簡潔なものの方が効果的に知識のデリバリーができます。

目立つ楽しい事実を盛り込む

学習者の興味を引くために、クイズ的な知識を挿入することは一つのやり方です。例えば、ギネスの創業者が4,000年の借地権を年間9ポンドで購入したことを例に、優れた経営判断について議論を始めると、学習者の興味を引くことができます。面白いストリーは、単に注目を集めるだけでなく、その注目を維持することができるのです。

インタラクティブパスの利用を検討する

各ビデオの最後には、学習者を旅に連れ出すチャンスがあります。インタラクティブな意思決定ベースの質問を通して、次に進むべき道を選択する機会を提供しましょう。これを実現する1つの方法は、コースの質問に対して正しい選択肢をいくつか用意し、学習者の知識を深める他の動画に誘導することです。ただし、このような方法をとる一方で、学習者がコースの知識をすべてカバーできるような方法を作る必要があることに留意してください。

学習者が孤独を感じないようにする

オンライン学習は自己管理が必要なため、時に孤独を感じることがあります。一人でいたい学習者もいれば、同じ学習プログラムを受ける人の声や顔に触れたい学習者もいるはずです。オプションでオンラインセミナーを開催し、議論やアイデア、解決策を提供することもできます。カジュアルな雰囲気を保つことで、参加者が心から参加しやすくなります。学習者が活気あるネットワークの一員であるかのような気分でプログラムを終えれば、また戻ってきてくれる可能性も高くなります。

学習者とのエンゲージメントと学習効果のために、上記の機能が必要な理由

なぜeラーニングを楽しくする必要があるのか、不思議に思う人もいるかもしれません。確かに、評判の良い研修会社から正しい情報をオンライン形式で提供されれば、それで十分ではないでしょうか?

 

現代のほぼすべてのデータが、難解なテキストと知識を避けるべきだと指摘しています。例えば、ある研究では、楽しく学ぶ機会のある人は、難解なテキストから学ぼうとする人よりも、気が散る確率が低いことが示されています。eラーニングを利用していない若年層では、楽しい体験に伴う興奮が、優秀な成績を収めるための大きな動機付けとなることはよく知られています。大人の学習者にとっても、同じように「楽しい」という気持ちがモチベーションにつながらないわけがないのです。

 

 楽しいeラーニングプログラムは、学習のしやすさと利便性を最も重要な基盤としてスタートします。そこから、動画やインタラクティブな要素などのエキサイティングな学習セッションが、学習意欲を維持するための楽しさを提供します。社会的な側面では、教室を楽しくする仲間意識を体験することができます。ちょっとした楽しみがないと、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまう。それを防ぐことができれば、オンライン学習者はより成功しやすくなるのです。

まとめ

eラーニング研修での学習成果を最大化するためには、フレームワークを理解しておくことが大切です。ご紹介した記事の中では重要なフレームワークやその考え方について、わかりやすく解説されており、研修構築時にも役立つ内容が充実しています。リモートワークが進む中、eラーニングは企業の教育において必要不可欠な手法です。どこでも学習できるeラーニングのメリットを活かしながら、学習者のモチベーション維持を意識してeラーニング学習プログラムを設計する必要があると考えられます。

 

UMUでは、AI課題やディスカッション、アンケートなど様々なアウトプット機能を利用し、講師と他の学習者とのエンゲージメントを高めることができますので、学習のモチベーション維持につながると多くの企業様に評価されます。

ご利用を検討したい方は、ぜひこちらからご確認ください。

 元記事:https://elearningindustry.com/elearning-experience-fun-important-bottom-line

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