研修企画の考え方と5つの手順!パワーポイント利用時の注意点も紹介

研修企画の「考え方や手順がわからない」と悩みを抱えている担当者や企業はないでしょうか?
研修を自社企画する企業の担当者にとっては、どうすれば効率的で効果のある研修にできるのかと苦労することも少なくありません。
効率的で効果ある研修をするには、企画のコツを掴むことが重要です。
この記事では、研修企画の考え方と具体的な手順を解説します。
さらに企画書や研修資料などの作成に使用されるパワーポイントについて、使用時のコツや注意点も紹介するので参考にしてください。

 

研修企画書の考え方とは?5つの手順で企画する!


研修の企画書は、ゴール・受講対象のニーズ・プログラム・効果検証計画・コスト計画の手順で進めます。
それぞれの考え方は以下の通りです。

  • ・研修のゴールを決める!課題から目標を設定する考え方
  • ・研修内容を企画!受講者や職場ニーズを想定する考え方
  • ・研修プログラムを構築する!基本的な作り方
  • ・研修効果の検証!企画段階で効果測定計画を考えておく
  • ・研修コスト計画!時間と費用を抑えるための考え方

ここでは、それぞれの考え方について具体的に解説します。

研修のゴールを決める!課題から目標を設定する考え方

最初に研修のゴールを決めます。
ゴールを決めるときのポイントは「課題から目標を設定」することです。
効果的な研修を行うには、受講者にニーズがある内容である必要があります。
企業におけて社員に求める「姿」を明確にし、何が足りないのかなど課題を洗い出しましょう。
そのため研修内容は担当者が一方的に考えるのではなく、受講者や所属する部署の上司などにヒアリングした上で決めていきます

  • ・受講する本人はどのような知識やスキルが課題と考えているのか
  • ・上司は受講者についてどのような部下になってもらいたいのか
  • ・企業は受講者にどのような社員になってほしいのか

本人や関係者からのヒアリングによって、受講者にニーズに合った研修のゴールを企画しましょう。

研修内容を企画!受講者や職場ニーズを想定する考え方

ヒアリングなどで研修者や関係者から研修のニーズを洗い出したら、内容をまとめ企画します。
受講者のレベルを考慮し、所属する職場で必要と思われる知識やスキルを想定しましょう。
企画の考え方としてポイントになるのは以下などです。

  • ・受講者や職場、企業にとってどのような知識やスキルが必要か
  • ・気づきやマインドなど研修を受けることで受講者にどう感じてほしいか
  • ・研修を受けることによってどのような行動をとってほしいか

単に研修を受けさせるだけでは意味がありません。
職場や企業にとってニーズを考慮し、受講者へ有用な行動を促せるように企画を想定しましょう。

研修プログラムを構築する!基本的な作り方

研修プログラムは、研修後に受講者が研修内容を活かすために重要になるポイントです。
研修プログラムの内容によって、受講者に与える影響は大きく異なってしまいます
例えば何かの技術を得るための研修で、講師の話を一方的に聞く座学では意味がありません。
研修の効果を上げるには、受講者が体験し考えて気づくための環境づくりが大切です。
座学だけでなく受講者が積極的に参加できる演習を取り入れる必要があります。
例のように、研修では内容によってプログラムを構築しなければ研修の効果を得ることができません。
基本的な研修プログラムの作り方は以下の通りです。

  1. 1.プログラムに含めたい構成を洗い出す
  2. 2.洗い出した構成を整理し研修の流れをつくる
  3. 3.研修の時間割をつくる

1つの構成が長くなり過ぎると受講者が集中できずモチベーションの低下につながります。
効率的な研修をするには60〜90分に1回など適度な休憩が必要です。
受講者の研修効果を高めるには意欲を高める効果が期待できる「ARCS(アークス)モデル」も活用しましょう。

  • ・A「Attention(注意)」:研修内容に好奇心を持たせたり面白そうと感じさせる要素を含めたりする
  • ・R「Relevance(関連性)」:受講者と関連性があり興味や関心がある内容を含める
  • ・C「Confidence(自信)」:自分でもできそうだという自信につながる内容を含める
  • ・S「Satisfaction(満足感)」:研修を受けて良かったという満足感を与える工夫

受講者の動機づけにつながるので、ARCSモデルを取り入れたプログラムを意識しましょう。

研修効果の検証!企画段階で効果測定計画を考えておく

研修がどのような効果をもたらしたのかを測るには、企画段階で効果測定の計画を考えておく必要があります。
研修を開催したことに満足し、受講者への効果などが検証されていないことはないでしょうか。
研修効果を検証することで、次回以降の研修内容を改善し効果的な企画をつくれるようになります
研修効果を検証するツールとして、カークパトリック評価法という研修の評価法モデルを紹介するので参考にしてください。
カークパトリック評価法では研修効果を以下の4段階で評価します。

  • ・レベル1「 満足」:研修後のアンケート調査で満足度を評価する
  • ・レベル2 「理解」:レポートやテストなどで理解度や習得度を評価する
  • ・レベル3「行動」:受講者が研修内容を職場でどう活かしているのか、アンケートなどで評価する
  • ・レベル4「業績」:研修前後で業績を評価。研修者と非研修者を比較評価する

企画段階で測定方法の計画を考えておくことのメリットは、研修効果を検証できることです。
検証結果は次回以降の研修にも活かされるので、重要なデータになります。

 

研修の効果測定として有効な研修後アンケート。「アンケートの作成方法がわからない」「今後の改善のためにテンプレートを知りたい」という方も多いのではないでしょうか?UMUの記事『効果的な研修後アンケートの作り方とは?作り方のポイントとテンプレートを紹介!』では、研修後のアンケートの効果的な作成方法とテンプレートも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

研修コスト計画!時間と費用を抑えるための考え方

研修企画ではコスト計画も重要です。
研修には会場費や資料・備品などの研修に直接関連するもの以外に、宿泊費や食事代、交通費などの費用がかかります。
また受講者や講師は会社の従業員である性質上、時間コストも無視できません。
研修を企画するなら費用を抑えるための考え方を理解しておく必要があります。
すべて社内で対応することがコストアップにつながる可能性もあるので、以下のようなコスト削減方法も検討しましょう。

  • ・研修の運営をシステム化:システム化することで担当者の業務負担を改善できる
  • ・外部で行われている研修に参加:受講者の参加費用だけで済む
  • ・講師派遣型研修を利用する:人数が多ければ社内対応の研修よりも費用を抑えられる

社内研修では講師も会社の社員であるケースがほとんどであるため、通常業務を行えないなどのデメリットがあります。
外部研修や講師派遣型研修を利用すれば、費用面だけでなく時間コストも抑えられるのです。

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研修を実施するにあたって、研修スケジュール作成に慣れていないなど、作成段階で悩む担当者の方も多いのではないでしょうか?UMUの記事『研修スケジュールのテンプレート3選!新人研修にも使える作成手順』では、研修スケジュールのテンプレートとともに、研修のスケジュールを作る手順や研修カリキュラム例などを解説しているので、ぜひこちらも参考にしてください。

研修企画書テンプレート!パワーポイント使用時のコツ


研修の企画書や資料をパワーポイントで作成することも多いでしょう。
ここでは、パワーポイントで作成するときのコツや注意点を紹介します。

【研修資料作成のコツ】

  • ・テキストを読み進めやすくするためフォントを統一する
  • ・テキストのカラーは3色以内にする。カラーが多いと見づらくなる
  • ・カラーにはルールをもたせる
  • ・余白を入れて見やすくする
  • ・オブジェクトは整列させる
  • ・オブジェクトの補足情報はひと目でわかるように配置する

意識するのは、見る人がひと目で理解できる企画書や資料を作成することです。
自己満足のわかりづらい資料では、研修の効果を下げてしまう可能性もあるので注意しましょう。

5S研修とは?職場の環境改善で業務の効率化を目指す


5S研修とは職場環境を改善し業務の効率化を目指す研修方法です。
5Sそれぞれの「S」には「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」という意味があります。
職場が常に整理され清潔な状態なら、整頓しやすく清掃もしやすい状態を保てるでしょう。
しつけとは、その環境をつくり習慣化させるための指導や教育をする仕組みや環境をつくることです。
職場環境の改善は従業員のストレス軽減にもつながるので、ぜひ実践してみましょう。

 

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まとめ:研修企画は5つの手順!考え方を理解し効率的に!


研修企画の考え方と5つの手順を中心に解説しました。
研修企画は受講者や職場、企業にとってニーズのある内容であることが重要です。
研修によってどのような効果があったのか測定しておくことで、次回以降の研修企画に活かすことができます
これらを繰り返すことで、より効率的で効果がある研修企画を考えられるでしょう。
パフォーマンス型双方向ラーニングプラットフォーム「UMU」では、効果的な研修を行うことができます。
最新テクノロジーを使った研修システムは、多くの企業に導入実績があるツールです。
効率的な研修企画で社員を教育したいなら、ぜひUMUの導入を検討してください。

 

研修の計画を立てる際、何から始めれば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?UMUの記事『【徹底解説】研修計画の立て方のポイントは?成功への手順・注意点をご紹介!』では、効果のある研修計画の立て方について解説。計画を立てるときの注意点やポイント、さらに計画をスムーズに立てる際の手順についても紹介。また、計画立てが負担になっている人必見!研修計画を簡単に作成するコツも併せて紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

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