オンライン学習の効果的な設計とは?〜マイクロラーニングの活用〜
新型コロナウイルス感染症拡大の影響や、テクノロジーの進化、スマートフォン・タブレット端末の普及を背景に、多くの企業研修担当者からオンライン学習を積極的に活用したいというお問合せを多くいただいております。
オンライン学習を提供する際に最も重要なことは「どんな学習コースを設計し提供するか?」です。
その際、一つひとつのコンテンツが長尺であると、受講生のやる気を削いでしまう可能性があるだけでなく、まとまった時間を確保することが難しいケースもあるでしょう。
そこで今回は、オンライン学習における効果的な学習設計の手法「マイクロラーニング」について紹介していきます。
マイクロラーニングを取り入れ、受講生にとって効果的なコンテンツをつくっていきましょう。
オンライン学習とは
オンライン学習とは、インターネットを用いた学習方法の総称です。
パソコンやスマートフォンを介して遠隔で行われ、異なる場所にいながら学習を受けられる仕組みとなっています。時間や場所にとらわれずに実施できるという点から、コロナ禍をきっかけとして導入する組織が増加傾向にあります。
オンライン学習は、ライブ配信やオンデマンド配信などいくつかの種類に分けられます。
ライブ配信は、遠く離れた場所を繋いでリアルタイムで学習を行う方式です。
一方オンデマンド配信は、収録済みの授業や講義などを、学習者がデバイスを使って好きな時間や場所に受講する方式を指しています。
マイクロラーニングとは?
「マイクロラーニング」とは、1分から5分の短い時間で行われるオンライン学習方式です。
ただ単にコンテンツサイズを小さくすることではなく、テクノロジーを活用して複数のマイクロコンテンツによって知識や行動を定着させる手法となっています。
マイクロラーニングは、短いコンテンツであれば時間をかけずに簡単に作成できます。
更にテクノロジーを活用することで、作成プロセスを簡素化することも可能です。
また、時間や場所を問わずにいつでもアクセスできる学習方法でもあります。
一度マイクロラーニングコンテンツを配信すれば、学習者は通勤時間や休憩時間などの隙間時間を活用していつでも気軽に学ぶことが可能です。
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オンライン学習を取り入れるメリット・デメリット
遠隔であっても学習者が学びの機会を得られるオンライン学習は、近年になって多くのシチュエーションで活用されつつあります。
様々なメリットがある一方、オンライン学習ならではのデメリットも。ここからは、オンライン学習を取り入れるメリットとデメリットをそれぞれ解説していきます。
オンライン学習を取り入れる3つのメリット
まずはオンライン学習を取り入れるメリットを3つ紹介していきます。
具体的なメリットとしては下記の3点が挙げられます。
- 時間や場所にとらわれずに学べる
- 学習のクオリティが担保される
- 進捗管理が容易で学びやすい
それでは見ていきましょう。
時間や場所にとらわれずに学べる
オンライン学習は、学習内容が動画で配信されるため、受講者は時間にとらわれず自由なタイミングで学習できます。
しかし、リアルタイムでの配信のみでアーカイブが残らないケースもある点には注意が必要でしょう。
また、現代ではスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど持ち運び可能な端末も普及が広まっています。
そのため、特定の場所だけではなく自由に好きな場所で学びを深めることも可能です。
通勤中や通学中、一日のなかでのスキマ時間などを有効に活用できます。
学習のクオリティが担保される
オンライン学習は、一度学習の内容を完成させてしまえば後は配信するのみです。
つまり、常に変わらないクオリティで受講生に学びを提供することが可能となっています。
オフラインでの学習は、講師や教師の質によって学びの内容が微妙に変わる可能性もあり、確実に同じ学びができるとは限りません。
オンライン学習は、その点を完全にカバーしているため「この内容は学ばなかった」という漏れを防ぐことができます。
進捗管理が容易で学びやすい
オンライン学習は、受講者の学習状況をデータで管理できるため「誰がどこまで進んでいるのか」「この受講生はどの点が苦手なのか」という点の可視化が可能です。
そのため、一人ひとりに合わせてフィードバックすることができます。より受講生に寄り添った形の学習形態といえるでしょう。
受講生自身も、もしわからない点があれば内容を反復して学ぶことができるため、苦手分野についてじっくり学び直すことができる点は大きなメリットといえます。
受講者間の進捗に差が出にくい仕組みとなっています。
オンライン学習を取り入れる2つのデメリット
様々なメリットがあるオンライン学習ですが、もちろんデメリットもあります。
代表的なデメリットとしては下記の2点が挙げられます。
- 学習環境を整えるのが難しい
- 受講生のモチベーション管理に工夫が必要
それでは見ていきましょう。
学習環境を整えるのが難しい
オンライン学習を効果的に進めていくためには、受講生側と運営側双方に充分な準備が必要です。
受講生側は、インターネット環境の整備が必須です。インターネットを介した学習であるため、スマートフォンやノートパソコンに接続するための準備が必要となります。
また運営側は、定期的にコンテンツを配信するための準備が必要です。
一度作ってしまえば後は配信するだけですが、一つのコンテンツを作るだけでも一定以上の時間がかかることは避けられないでしょう。
受講生のモチベーション管理に工夫が必要
オンライン学習が持っているメリットである「いつでもどこでも学習できる」という点はデメリットの裏返しでもあります。
特定の環境によって学習が強制されているわけではないため、後回しになりがちでもあるのです。
受講生のモチベーションによって進捗が左右されるという点は、受講生の足並みを揃えるという点では一つの超えなければいけない壁といえるでしょう。
また、集中力が続かないという受講生に対するケアも必要となります。
配信だけではなく、受講生に対して様々な対応をしなければいけない点は留意しておきましょう。
マイクロラーニング設計における3つのポイント
ここからは、UMUがおすすめする成功企業が実施している「マイクロラーニング」を作成する上でポイントとなる5つの要素をご紹介いたします。
■ポイント1:テーマを最小単位まで細分化する
学習するテーマをなるべく分解することは非常に重要です。
最小単位まで内容を落とし込むことで、一つひとつの学習で受講生が学ぶべき大事なポイントを外すことがなくなります。
コンテンツ(動画や資料など)の学習はマイクロサイズで提供し、長尺で複雑な構成にならないように気をつけましょう。
学習提供者はつい教えてあげたいという気持ちが高まり、内容が壮大になってしまうことがありますが、ポイントは本編に詰め込み過ぎないようにしましょう。
伝えきれなかった点は、資料などを後追いで提供することでさらに学習効果がUPします。
また、一つひとつのテーマが小さくなる分、全体の流れがわかりにくくなる可能性があります。
学習者が次のアクションに迷わないよう、体系的な設計にすることを意識しましょう。
■ポイント2:受講生の目と耳を効果的に使うこと
視覚と聴覚両方のチャンネルをバランスよく使うと、学習効果が高いと言われています。
受講生の耳のみに届ける講義的な内容ではなく、画像やフリップなどを用いて視覚にも訴えかけるような内容をつくりましょう。
しかしその場合、画像を細かく言葉で説明するといった形式はNGです。
人が持つ情報処理量(ワーキングメモリー・短期記憶)には限界があるため、画像を説明する言葉は出来る限り少なくしましょう。
ポイントを整理して重要な内容を丁寧に説明することは非常に重要です。
■ポイント3:受講者を巻き込む設計に
受講生の興味関心を喚起するため、受講生が積極的に学びたくなる要素(学ぶ意識・学んで変化する)を含む必要があります。
ただ動画を見てわかった気になるものではなく、質問・クイズ・課題提出、振り返りをするためのコンテンツを含むなど、学習者の注意をひくことで、より学習効果が高まる可能性があります。
オンライン学習をUMUを使って充実したものに!
UMUにはコンテンツ配信者が簡単に学習コースデザインができるための多くの機能が備えられており、それらを組み合わせ最も効率的かつ効果的な学びをデザインすることが可能です。
コンテンツセッションは、何か知識として習得するためのフォーマットです。
文章を読んだり図で理解をしたり、ファイルをスライド送りしながら読んで学習したり…
通常のLMSだとどれか1つや2つの組み合わせとなりますが、このように5つフォーマットがあるのがUMUの特徴です。
ただ、このままだとインプットで留まってしまうので、学習者が主となって考えを発信したり、インプットした知識をアウトプットできいるような8つの機能もございます。
これらの色々な機能がございますが、大切なのはどのようにして組み合わせるのかということです。
学んだことをきちんと成果に繋げられるようにするには、どの機能を組み合わせてどのようにして効果的に教えるのか?どのようにして効果的に練習させるのか?
また、どのようにして効果的に評価をするのか?などの観点を考えながら、皆さまの中でベルトプラクティスを作り上げて頂ければと思います。
UMUのラーニングプラットフォームについてさらに詳しくお知りになりたい方は、どうぞお気軽にこちらへお問い合わせください。
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また、常に最先端のテクノロジーと学習情報をアップデートしておりますので、お困りごとや、追加で必要な情報のご要望などございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
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