現代のビジネス環境は、多くの意見が交わされることで発生する多彩なアイデアと柔軟な思考が求められます。研修においても、この流れは重要であり、従来の講義スタイルから双方向の学習へのシフトが求められています。従来の講義スタイル、いわゆる一方通行の学び方から、受講生が能動的に参加し、互いに意見を交わし合う「双方向の学習」への変化が必要です。このアプローチがなぜ有効なのか、科学的な観点からお伝えします。

 

「双方向の学習」への変化はなぜ有効？

◯双方向学習の科学的根拠
人間の学習プロセスにおいて、受動的な学習より、双方向で行われる能動的な学習の方が、記憶の定着や思考の向上に効果的であることが多くの研究で示されています。
双方向学習では、受講生がディスカッションやグループワークを通じて、自身の意見を積極的に思考し、発信するため、記憶の定着と思考が深まります。
これにより、単に聞くだけでは得られない深い学習効果を実現できます。

 

◯コミュニケーションスキルの向上
双方向学習は、受講生同士のコミュニケーションを促進します。これにより、チームワークやリーダーシップといった重要なスキルを自然と養うことができます。
また、受講生間の積極的なコミュニケーションによってエンゲージメントが高まり、働くことの楽しさや、高いパフォーマンスの発揮、離職率の低下などが期待できます。

 

◯モチベーションの向上　
モチベーション理論の一つである「自己決定理論」から、モチベーションを高める重要な要素の一つに、「他者との繋がり」があります。
双方向で意見が交わされる研修では、一方通行の研修では叶わない「他者との繋がり」を埋めることができます。
これにより、受講者の学習モチベーションが向上し、効率的な学びが促進されます。

 

 

多面的なメリットをもたらす双方向学習の導入

企業研修における双方向学習の導入は、学習が深まるだけでなく、コミュニケーションスキルの向上、モチベーションの促進といった多面的なメリットをもたらします。
このような学習スタイルは、受講生にとって生産的で楽しい経験となることはもちろん、企業にとっても利益の向上やコストの削減をもたらします。

引き続き、科学的根拠に基づいた効果的な学習方法をご紹介していきますので、ご期待ください。

 

【執筆者】株式会社HYBRID THEORY　代表取締役　丸山裕之 氏
栃木県で公務員を経験し独立。ハーバード大学やスタンフォード大学などの論文や研究データ、脳科学・心理学の文献などを年間700冊読み込む。科学的に効果が実証された方法で社内研修や、組織構築を提供する株式会社HYBRID THEORYを設立。また、脳科学に基づいた学習方法を用いた学習塾を運営している。能力や才能に関わらず、誰でも結果の上がる「科学的に正しい方法」を伝えて、個人の人生の満足や会社の利益向上を目指している。

 

双方向での学びをUMUで実現された企業様事例

株式会社リログループ

新人教育、中途入社研修を双方向性のある参加型へ、職場の活性化とパフォーマンスへの向上に向けての取り組み。

 

毎月1日に入社する社員がいらっしゃり、決まった研修日まで2週間待たなくてはならないなど、なかなかタイムリーに対応ができていなかったり、集合型で実施しても地域間格差があって参加できる人とできない人がいらっしゃいました。

そこを一気に解決したのがUMUでした。

中途入社した従業員全員へ個人情報系の教育、さらに正社員として入社した人には、社内ルールや稟議の上げ方、社内イベントの案内、持ち株の説明にUMUを活用。棚卸、社長メッセージ、忘年会抽選などもUMUを使われ、職場活性化につながっているそうです。

 

詳しい導入事例についてはこちらをご確認ください。

株式会社リログループ様導入事例

 

 

大手企業様をはじめとして、全社学習プラットフォームの活用、営業教育、新入社員教育等、様々なシーンでUMUをご利用いただいております。

Webでは公開していない情報も含めて、一つの事例に対し、1スライド形式でわかりやすく解説した事例集をご用意しております。是非事例集も合わせてご覧くださいませ。

 

 

『学習の科学・脳科学』のカテゴリで過去のメルマガで配信した【科学的に正しい学習方法】についての内容を定期的に掲載しております。

▼こちらよりご確認ください

https://umujapan.co.jp/column_category/learning-science/

 

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