デジタル画面から学ぶと学習効果が下がるのか?
Patti Shank氏のATDブログに
「デジタル画面から学ぶと学習効果が下がるのか?」
という記事がありました。
デジタル画面で学ぶことにより学習効果に悪影響がある可能性があるという研究結果について、下記のようにまとめられています(諸説ありますが)。
1)読むスピード
紙の場合よりも画面で読んだ場合の方が読むスピードが遅くなることが明らかになっています。
多くの印刷物は横長ではなく縦長になっていますが、デジタル画面の設定はさまざまであり、特にレスポンシブデザインの場合、デザイナーが文の長さに対するコントロールをできないことがあります。
2)好み
効率性を考えなければ、ほとんどの人がデジタル画面よりも紙で読む方を好みます。
最近ではデジタル画面の解像度も増え、電子リーダーにはバックライトが付いていますが、それでも紙の方が好まれます。
これは、目の緊張などが理由として考えられます。
そもそも、人は紙で読む方に慣れているという理由もあります。
3)ナビゲーション
読む人が特定のコンテンツを見つけたり、読み直したりする場合、そのナビゲーション機能の質が特に問題となります。
例えば、デジタル画面上のPDFを読む場合、一度に1ページしか見ることができません。
別のページを見るには、スクロールする必要があります。
印刷物を読む人は、ざっと目を通したり、ドキュメント全体の構成を確認することが簡単にできます。
また、ページの間を簡単に移動し、特定のページを見つけることができます。
4)記憶
デジタル画面で読むより印刷物で読んだ方が内容をよく思い出せることを示す研究があります。
印刷物はデジタル画面ではできないような方法で記憶を助けている可能性があります。
印刷物はコンテンツの場所を特定しやすく、構成が明確なので、学習内容を適切な構成で長期記憶に保存することが可能であると考えられます。
5)テクノロジー
デジタルの場合も、理解を助けたり、メモをとるための機能など、印刷物と同様の空間的目印(ページや構成など)が必要です。
デジタル著作権の管理も依然として問題になっています。
デジタルリテラシーは、米国、英国をはじめ、OECDの他の国々で問題となっています。
以上のように、デジタル画面の方が紙での学習に比べ劣ると思われる点が多く見えるのですが、それでもなお、デジタルを使った学習の利便性や可能性には多くの魅力が隠されています。
本日は最後に、デジタル画面での学習のために、製作者はどんな工夫をすればよいかについて下記にまとめました。
デジタルを使って「学び」の資料などを配信する方には是非参考にしていただきたいです。
デジタル画面での学習のために、製作者はどんな工夫をすればよいか?
1.できるだけ明確かつシンプルな言葉を使ってインストラクションを書く。
2.シンプルで簡潔な見栄えにする。 人は、知覚したことを現実として捉えます。
3.一目でわかる構成にする。
4.読者が理解できるような、分かりやすい見出しをつける。
5.覚える必要があるコンテンツの場合は、適切に構成された印刷可能なフォーマットで提供する。
6.コンテンツを覚えやすくするため、それを思い出すようなアクティビティを行わせる。
7.オンラインフォーマットの場合は、1ページに含める内容を少なくする。
などなど、参考になれば幸いです。
UMUはデジタルの持つ可能性を最大に引き出し、学習効果を促進します!
UMUは、「教える」「学ぶ」「実践する」 そして、パフォーマンスを向上させるために革新的な機能とサービスを提供し続けております。
「ラーニングテクノロジー」、「パフォーマンスラーニング」にご興味がある方は、ぜひcs@umu.coまでお問い合わせください。
AIをベースとしたパフォーマンスラーニングプラットフォームーUMU
これからもぜひご期待ください!
また、常に最先端のテクノロジーと学習情報をアップデートしておりますので、お困りごとや、追加で必要な情報のご要望などございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
▼各種お問い合わせフォーム
https://umujapan.co.jp/contact/
▼無料相談会の予約ページ
https://umucs.youcanbook.me
-
まずはコレから!
人材開発におけるAI活用がわかる
初めて資料3点セット
AIで企業の業績を向上させる学習プラットフォーム「UMU」の特徴や実績、UMUで実現できることがわかる資料です。
人材育成でUMUのAIを活用した効果が数字でわかる企業事例、ユーザー様からの評価をご覧いただけます。学んだことを定着させ、現場実践に活かせる成果に繋がる学びのあり方・実現方法を理解できます。