【徹底解説】インフォーマル教育とは?学習の70%を占める教育を充実させる4つの方法

インフォーマル教育について「理解を深めたい」「充実させる方法を知りたい」と考えている企業も多いのではいないでしょうか?
インフォーマル教育は、日常生活で得られる知識や情報のため意図的な教育ではありません。
そのため、計画的に教育を進めるのは難しいと感じるでしょう。インフォーマル教育を充実させるには、職場での環境づくりが重要です。
本記事ではインフォーマル教育とは何か、インフォーマル教育とフォーマル教育の違いを解説します。
インフォーマル教育を充実させる4つ方法も紹介するので参考にしてください。

職場における学習機会の70%はインフォーマルラーニング


社会人の学習機会についての研究(*1)では、職場での学習機会の70%は非公式の学び、すなわち「インフォーマルラーニング」によるものと言われています。

「インフォーマル・ラーニング」という言葉はあまり聞き慣れませんが、決して難しいものではありません。
社内での集合研修やカリキュラムにそった学びが「公式の学び」すなわち、「フォーマル・ラーニング」と呼ぶのに対して、仕事上で分からないことがあったときに自分で調べて解決したり、先輩や上司の行動を観察して真似したり、同僚と意見交換をしながら刺激を受けたり、本やインターネット上の情報から気づきを得たりする、これらの様々な「非公式な学び」が「インフォーマル・ラーニング」です。

事前に設計されていない学習、「知りたいから知る」「学びたいことを学ぶ」「ふとしたことで気づく」のがインフォーマル・ラーニング。職場での周囲との会話から、学びたいと意図した以上の、思わぬ気づきや発見が得られたりすることに代表されるように、この「学び」には偶発的な効果も多分に含まれます。

*1 Kim、Collins、Hagedorn、Williamson、およびChapman、2004

 

インフォーマルラーニングについて、もっと知りたいという方は、UMUの記事『インフォーマルラーニング<UMU開発創業者Dongshuo Li>が解説』にて、動画で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

インフォーマル教育とフォーマル教育の違いとは?具体的例も紹介

インフォーマル教育とフォーマル教育の違いについて、以下の対比表を参考に解説します。
さらにインフォーマル教育とフォーマル教育の中間といえる、「ノンフォーマル教育」についても触れていきましょう。

インフォーマル教育とは

インフォーマルラーニングは、学習者が生活や仕事の中で日常的に触れる情報やシーンにおける学習のアプローチです。
体系化されていない暗黙知の情報であり、その場その場の状況で自然に生まれる学びであり、無意識的で偶発性のある学びになります。
職場におけるインフォーマル教育の具体例は以下などです。

  • 上司や同僚などとの会話
  • 上司や同僚の行動や振る舞い

当然、仕事の話だけでなく世間話などから得られる情報もインフォーマル教育です。
飲み会での会話や振る舞いも学べることもあるでしょう。
また、プライベートでも友人やパートナーとの会話、インターネットやテレビなど、日常的に鮮度の高い情報を得られるのが、インフォーマル教育です。

フォーマル教育とは

フォーマルラーニングは、高度に体系化されたカリキュラム・形式知に沿った教育です。
学習者は学習のための時間を取り、テストによる演習・成績・終了証書などの認定を与えることで、ラーニングの効果を定義することができます。
フォーマル教育の具体例としては、学校の義務教育などです。
自分の意思ではなく、一方的に決められた教育とも考えることができます。

ノンフォーマル教育とは

ノンフォーマル教育とは、フォーマル教育とインフォーマル教育の中間に位置する教育です。
ノンフォーマル教育の具体例としては以下などが挙げられます。

  • 公民館や教育委員会が主催する講座など
  • ボーイスカウト、ガールスカウト
  • スポーツクラブ
  • カンファレンス形式セミナー

企業でいうと社外研修や教育が該当します。
社会人でいえば、スキルや知識を学ぶための習い事などがノンフォーマル教育です。
意識的に学ぶためフォーマルと混同しがちですが、ノンフォーマルは自分の意思で学ぶという違いがあります。

 

インフォーマル教育を充実させる4つの方法


インフォーマル教育は偶発的で計画しにくい特徴があります。インフォーマル教育を充実させるには、以下の4つの方法を意識しましょう。

  • 1.現場における経験・考察とベストプラクティスの抽出
  • 2.仲間との共有・ディスカッション
  • 3.ジャストインタイム学習
  • 4.専門的な知見・様々なレイヤーの情報

1.現場における経験・考察とベストプラクティスの抽出

現場での経験を共有し、個々の成功や失敗から学ぶことができるようにします。

多くの経験を共有するには、与えられた業務だけでなく自主的に取り組む積極性も必要です。
社員が積極的に業務へ関わるようにするには、職場の環境づくりや上司の振る舞いも無視できません。
自主的に動いて得られた成功や失敗体験からは、インフォーマル教育が促進されやすいともいわれています。

2.仲間との共有・ディスカッション

それぞれが持つベストプラクティスや専門知識を共有し、オンラインで随時ディスカッションをして交流をします。
大きな企業では社員全員と関係性をもつことはできません。
SNSなどを利用してグループをつくり、コミュニケーションを取る場を設けるのも効果的です。
社内にいる多くの接点がない社員とディスカッションすることで、インフォーマル教育が促される可能性もあります。

3.ジャストインタイム学習

学習者の課題や興味にそった学びを得られやすい環境を用意し、必要な時に適切な資料や情報にアクセスすることができるようにします。
例えば社内のホームページ上にFAQコーナーを設けておけば、それぞれの社員に気づきが得られる可能性もあるでしょう。
また動画コンテンツで、今まで蓄積したノウハウ情報や業務における成功・失敗事例を共有する方法もあります。

4.専門的な知見・様々なレイヤーの情報

外部の専門家や社内のエキスパートと協力して、より高度な情報や様々なレイヤーの情報、最新の情報に触れられる機会を作り出します。
社員同士がお互いに学び合い、教え合えるコミュニケーションの場。
豊富なナレッジの蓄積にいつでも誰でもアクセスできたり、ベテランから気軽にアドバイスが得られたりする仕組み。
そうした環境が組織として整えられた時、従業員の自発的な学びが促されます。
例えば社内のイベントを増やすことも効果的です。社員が楽しめるゲームを行ってみるのもいいでしょう。
楽しみながら情報を共有できれば、インフォーマル教育を促せる可能性があります。

 

また、効果的な社員教育の方法を探しているという方には、UMUの記事『社員教育にベストな方法とは?計画から実施までの5ステップ』もおすすめです。社員教育の計画から実施までをわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

学習する組織を創る「ラーニングサークル」


UMUでは2021年、企業のインフォーマルラーニングを促進させ、学習する組織作り上げるラーニングサークルという機能がリリースされます。

ラーニングサークルは、上記で挙げたインフォーマルラーニングを戦略的に充実させるためのポイントを抑えた機能が全て揃っており、まさに「学習する組織」を作り上げるための重要なピースとなっています。

これまでも様々な学びのフォーマットを提供してきたUMUのサービスですが、学びの30%とも言える「フォーマル・ラーニング」にフォーカスしているケースが多かったと思います。
今回、「インフォーマル・ラーニング」としてのラーニングサークルがリリースされることで、フォーマルとインフォーマルを組み合わせ、残りの70%を活性化し、組織の学びをさらに加速させることができます。
ラーニングサークルの特徴を簡単にご紹介すると、以下のようなものです。

そして、ラーニングサークルによってもたらされる、最大の恩恵が他にあります。
それは、今まで暗黙知としてデータ化されてこなかった、社内のインフォーマルラーニングを”データ化”し組織の知見として蓄積できることです。
今までは従業員同士のコミュニケーションなどを通して偶発的に発生していたインフォーマルな学びを、データ化し、AIと組み合わせることによって、より組織的・科学的に支援することができるようになっていくことが可能になります。

インフォーマルラーニングに興味のある方は、UMUの資料「今すぐ取り組めるインフォーマルラーニングの近未来的活用法」がおすすめです。
2021年の重要な学習戦略であるインフォーマルな学びを理解することができるので、ぜひこの機会にダウンロードしてみましょう!

ラーニングサークルに入ってみよう

現在、どなたでも参加いただけるUMU主催のラーニングサークルとして、以下の4つがございます。

以下のラーニングサークルでは、それぞれのテーマにそって、フォーマルな学びではない、インフォーマルな学びを体験し、得ることができます。

山口周氏「競争戦略としてのラーニング」

山口周氏「競争戦略としてのラーニング」はこちら

フランクリン・コヴィー・ジャパン社「7つの習慣」

フランクリン・コヴィー・ジャパン社「7つの習慣」はこちら

Dongshuo Li氏(UMU創業者)「学習の科学」

Dongshuo Li氏(UMU創業者)「学習の科学」はこちら

Dongshuo Li氏(UMU創業者)「シリコンバレー式OKR作成法」

Dongshuo Li氏(UMU創業者)「シリコンバレー式OKR作成法」

ぜひこの機会にラーニングサークルに参加してそのインフォーマルラーニングを加速する仕組みを体感してください。

 

ラーニングサークルについては、UMUの記事『新サービス「ラーニングサークル」提供開始!』で紹介していますので、こちらをご覧ください。


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