【徹底解説】ブレンディッド・ラーニングとは? 社内研修で最大成果をあげる最先端の学び方

 

この記事を読んで得られること

・ブレンディッド・ラーニングの基本
・成果に繋がる効果的な研修/学びを提供する方法
・研修のオンライン化の正しい考え方・方法

 

-目次-

●ブレンディッド・ラーニングとは
●2020年は「研修オンライン化の元年」
– 研修オンライン化の失敗例と成功のポイント
– 研修のオンライン化は4つに分けられる
●2021年はブレンディッド・ラーニング
-オンラインとオフラインの「いいとこ取り」が成功のカギ

 

ブレンディッド・ラーニングとは

ブレンディッド・ラーニング(blended learning)とは、複数の学びを“ブレンド”して新しい学びを構築することで、学習効果を最大化してパフォーマンスの向上につなげる学習方法です。

コロナ禍において、オンライン研修を取り入れる企業が増えましたが、それは本当に効果的なものになっているでしょうか。
ブレンディッド・ラーニングは、ただ研修をオンライン化するだけではありません。
教育学の理論を背景に、テクノロジーを活用して学習効果の高いコンテンツを提供することで、柔軟かつ効果的、効率的な新しい時代の学び方を実現させ、企業の競争優位の確立につなげるものです。

ブレンディッド・ラーニングでブレンドする「複数の学び」は、大きく五つの要素に分けられます。

・メディア
動画、スライド、写真、本、SNSなど、学習コンテンツの媒体

・学習活動
講義、対話、チャット、アンケート、テスト、疑似体験(VR)など 

・学習者
スキルの習熟度、パーソナリティ、年次、能力などにおいて異なる背景を持つ人

・セオリー
認知科学、行動科学、脳神経科学、心理学、文学など

・提供方法
オンライン・オフライン、同期・非同期、一方向・双方向 

ブレンディッド・ラーニングの効果は認知科学や行動科学、心理学などから示されており、感覚的・属人的な設計や運営に頼らず、学習効果を高められます。

 

2020年は「研修オンライン化の元年」

ここからは、学習の「提供方法」のブレンドについて、2020年の国内における企業研修を振り返りながら詳しくご説明します。
2019年ごろから、「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」が、企業が競争上の優位を確立するためのキーワードの一つとなっています。
こうした中で、eラーニングなどインターネットを利用した「オンライン学習」は、2019年度以前も多くの企業研修で行われていました。
これに加え2020年度には、対象者を集合させて対面式で行う「オフライン研修」が、「オンライン研修」へと加速度的に移行しました。

研修オンライン化の失敗例と成功のポイント

研修のオンライン化への準備期間の短かった企業の中には、次のような失敗により、社員のモチベーションや学習効果を下げたところもありました。

・集合研修の1日分の内容をそのまますべてオンライン化
・大量の動画や資料をひたすら見せる
従来の研修の要素をそのままオンラインに移行するだけでは、学習効果は高まらず、かえってやる気を削ぐ

・無駄な空き時間がないよう、隙間なくスケジュールを組む
・動画視聴時間などの受講状況を徹底的に管理
・多くの提出物を出させる
・研修中はカメラを常時オンにさせる
→成果ではなく行動を管理することで、社員の主体性やモチベーションを低下させ、受け身の姿勢を助長する 

上記のような状況に陥らず、競争優位の確立につながる研修オンライン化とはどのようなものでしょうか。

 

研修のオンライン化は4つに分けられる

研修のオンライン化にもさまざまな種類があります。
学習の提供方法という観点では、「同期・非同期」 「一方向・双方向」という要素から、次の4形態に分けられます。

・eラーニング(非同期・双方向)
・オンデマンド(非同期・一方向)
・オンライン・クラスルーム(同期・双方向)
・ウェビナー(同期・一方向)

 オンライン・クラスルームや eラーニングは双方向の対話ができますが、設計に専門性と時間が必要になります。多数に早く提供するには、ウェビナーやオンデマンドが向いています。

それぞれの手法を理解し、組み合わせて最適化する発想が「学びのDX」にとって必要です。

デジタルデバイスの支給や業務の効率化など、全体的なシステムの最適化だけでなく、従業員のスキルアップやノウハウの共有、企業文化の醸成もDXの一環として進めることが、全社的な「学びのDX」につながります。

 

2021年はブレンディッド・ラーニング

研修をすべてオンライン化するべきだというわけではありません。オンラインとオフライン、それぞれの特性を生かした設計が重要です。

・オフライン研修
時間や空間を共有し、対話ができるため、マインド醸成、チームビルディングやエンゲージメントの強化、「仲間と協調して取り組む」といった非認知能力 (ソフトスキル)の開発に向きます。
事前準備や当日の運営に費用も工数もかかるため、対面でしかできない内容に絞るのが重要です。 

・オンライン研修(同期型…オンライン・クラスルーム、ウェビナー)
画面上で全員がフラットな関係になり、文字で投稿できるため、発言へのハードルが下がり、学習者が主体的に参加しやすくなります。
講師側からのリアルタイムでのフィードバックやコーチングもできるため、対話を重視したワークショップなどに向きます。画面操作を活用すれば、パソコン操作方法などの基礎学習にも最適です。

・オンライン学習(非同期型…eラーニング、オンデマンド)
自分のペースで、学習ニーズやレベルに合わせて学べます。
知識や専門スキルなどの数値化できる認知能力や、プレゼンテーションスキルなど、練習してできるようになるソフトスキルを磨くのに有効です。
コース作成に手間やコストがかかるものの、再利用可能なため投資回収しやすいです。

オンラインとオフラインの「いいとこ取り」が成功のカギ

こうした提供方法の中から一つを採用するのではなく、それぞれの強みを理解し、オンラインとオフラインの「いいとこ取り」をしながら組み合わせることが、「学びのDX」にとって重要です。

例えば、学んだことを実践できるようになるには、リアルタイムでのフィードバックやコーチングが必要です。
オンライン学習で反復練習して知識を習得するだけでは足りません。対話による腹落ち感や捉え方の変化をもたらすために、オフライン研修、オンライン研修も組み合わせるべきです。

さらに、この3つの学習提供方法に「職場学習」による実践を加え、効果的に学びを深めていくのがブレンディッド・ラーニングの考え方です。
例えば、事前にオンライン学習で知識を得て、研修当日はオンラインやオフラインでディスカッションをし、事後に再びオンライン学習で定着を図る。さらに、学んだことを職場で実践し、結果や気づきをシェアすることで、職場内でも知識を共有できます。
目的や効果を考え、オンラインとオフライン、そしてあらゆる要素の「いいとこ取り」をすることが、ブレンディッド・ラーニングの基本です。

「UMU」は、ブレンディッド・ラーニングをワンストップで構築可能なラーニング・プラットフォームです。
自社の人材開発コンテンツや外部提供のコンテンツ、eラーニングなどを1か所に集めて配信できます。時間や場所の制約がなくなり、組み合わせ方によって効果的、効率的な学びが実現できます。

またUMUは、最先端のテクノロジーで効果的な学びを支援します。
例えば「AIコーチング」の機能では、学習者が学んだことを練習する様子をAIが評価します。得た知識を実践し、リアルタイムのフィードバックを得ることで、知識の定着を促すことができます。
2021年は研修のオンライン化にとどまらず、ブレンディッド・ラーニングを導入する企業こそが、学びによって競争優位を確立する時代となるかもしれません。

▼次回の記事にて、ブレンディッド・ラーニング成功のカギとなる「研修の効果測定」についてご紹介しておりますので、
是非併せてご覧くださいませ!

ブレンディッド・ラーニング成功のカギ。成果につながる効果測定とは?

参考文献
小仁 聡『ブレンディッド・ラーニング〜新リモート時代の人材育成学』(フローラル出版、2021)
▼書籍を詳しく知りたい方はこちら

学びのDX「ブレンディッド・ラーニング」を出版  ~教育学の理論とテクノロジーを融合させた リモート時代の人材育成学~

 


私達UMUは、企業様向けに研修のオンライン化やリモート学習の無料相談会を毎日実施しております。
また、常に最先端のテクノロジーと学習情報をアップデートしておりますので、お困りごとや、追加で必要な情報のご要望などございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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