大切にしたのは、自社の緩やかな連帯感を生かした研修

メディケア生命保険株式会社は、住友生命のグループ会社として2009年に創業しました。保有契約件数は150万件を突破。「1.シンプル・わかりやすい・選べる保険 2.丁寧・迅速・正確なサービス」を経営ビジョンに掲げており、お客さまや代理店さまからは「総合力」で高い評価を得ています。2021年から入社時研修や営業教育にUMUを導入しています。同社人材教育部 蛭田瑠理(ひるた・るり)さんと柴田圭介(しばた・けいすけ)さんに、UMU導入の背景や活用後の変化についてお話をうかがいました。

 

企業情報

社名:メディケア生命保険株式会社

本社所在地:〒135-0033 東京都江東区深川1-11-12 住友生命清澄パークビル

創業:2009年10月1日

資本金:1,400億円

ホームページ:https://www.medicarelife.com/

 

UMU導入で、従来のオンボーディングが抱えていた課題を払拭

-まず、メディケア生命保険についてご紹介いただけますか。

住友生命のグループ会社であるメディケア生命保険は、住友生命の経験とノウハウを活かした商品とサービスの提供で、お客さまに信頼・安心いただける会社を目指しています。

会社の特徴として、新卒採用を行っておらず、さまざまな社会人としての経験をされてきた方を採用しています。お客さまのさまざまなニーズにお応えするには、社内に多様な文化が必要だと考えており、入社いただく方の出身業界や職種も多様性に富んでいます。ビジネスエリアは全国にわたり、近年は東京だけでなく大阪のオフィスにも多くの社員が入社しました。

 

UMU導入の背景を教えてください。また、従来の入社時研修ではどのような課題を抱えていましたか。

毎月のように入社者を迎えていることに加え、月によって入社人数にばらつきがあります。入社時研修は入社人数の多少に関わらず、入社月ごとに実施するため、講師の負荷が大きい点が課題でした。全16部署から講師を招いて実施するため、日程調整も困難でした。コロナ禍における感染症対策や大阪オフィスからの参加など、集合型での対面研修に環境的な限界を感じていたというのもあります。

さらに、入社される方のバックグランドが多様であるなか、どのレベルに合わせて研修を進めればよいのか、一方通行の講義型研修では学習効果が低いのではないか、という懸念もありました。

 


研修するうえで何を大切にしていますか?

まず全新入社員に公平に研修を提供したいという想いがありました。当社の社員は皆、さまざまな社会人としての経験をしてメディケア生命に入社し、一日も早く会社や業務を知ってパフォーマンスを発揮したいと思ってきたので、新入社員の気持ちがわかるんです。だからこそ「全ての新入社員に研修を届けたい」という強い想いがありました。

講師の経験やスキル、対象人数にかかわらず、同じ質の研修を入社月にタイムリーに届けるにはどうしたらよいかということを考えました。

私は、従来から「ひざ詰めの対面研修こそがすべて」と思っているタイプでしたが、UMUに出会ったときに可能性を感じたんです。一方的ではない双方向型eラーニング、自分のバックグランドに合わせたペースで進められる学習、講師と受講者・受講者同士がお互いを知る仕組みなど、どれも魅力的でした。

 

設計の自由度、簡単な操作性が導入の決め手

-UMU導入の決め手は何でしたか。

導入の決め手の一つ目は、設計の自由度が高いことです。入社時研修は会社の第一印象を決めるものです。当社らしい「緩やかな連帯感」が感じられる温かい研修で新入社員を歓迎し、意欲を高めたうえで現場に送り出したいと思っています。UMUで作成したコンテンツは、当社のキャラクターがあちこちに登場するなど、自社のカラーを出したものになっています。無機質なeラーニングとは異なり、サムネイルをうまく作成することで、「見たい」を引き出すデザインが可能です。

二つ目の決め手は、簡単な操作性です。コース作成は感覚的に進めていけるため、高度なパソコンスキルはいりません。人材教育部だけでなく、各部の講師自身が特色あるコンテンツを作成できるという点が魅力でした。

図1:研修コンテンツが並ぶトップ画面

 

ニーズにあわせて各種機能を組み合わせて設計

-UMUの具体的な活用方法についておうかがいできますか。

動画、理解度確認テスト、インタラクティブ機能などを組み合わせてコンテンツを作成しています。動画には、部署紹介はもちろん、研修目的や講師自己紹介といったコンテンツもあります。

図2:研修コンテンツの構成例

 

入社時研修は4日間で、人材教育部が初日イントロダクションとしてUMUの使い方の説明などを行った後、受講者は各自でeラーニングを実施、最終日に人材教育部がクロージングを実施するという構成です。eラーニングは、人材教育部が各自の進捗を確認して、適宜声かけをしたり、必要に応じて特別講座を設けることもあります。全16部署の各コンテンツに設けられた質問やアンケートには各部の講師の皆さんがタイムリーに、そして、ひとり一人に寄り添ってコメントや回答を入力しています。

 

「UMUを育てよう」との想いから様々なシーンで活用


-入社時研修以外でもUMUを活用していますか。
はい、社長自らが「学びのプラットフォームとしてUMUを育てよう」と言っており、様々なシーンで活用しています。営業担当者※1向けのホールセラー初期研修(約1ヶ月間)では、ロールプレイ課題や試験といった各種インタラクティブコンテンツを組み入れて実施しています。また、プレゼンが上手な営業担当者の見本をアップして、エリアブロック内の教育に使用している場面もあります。社内のちょっとしたアンケートや各研修の事前・事後課題にも使っています。

ほかにも、毎日テスト機能を使って、営業担当者のログインを習慣づける取り組みを行っており、85%の営業担当者が毎日テストを実施しているという結果が出ています。

※1 委託代理店あて販売支援を行う担当者

 

目的を共有し、各部の協力を引き出す

ーUMU導入にあたって苦労した点はありますか。

UMU導入には各部署の協力を得ることが重要だったので、各部署に対して実施目的や使い方を丁寧に伝えました。講師の負荷軽減につながることに加えて、「研修をやってあげたい」という想いは皆共通で持っているので、その気持ちをコンテンツに載せていくことでチームとして進めることができました。

 

負荷軽減にも関わらず、理解度は100%という嬉しい評価

-UMU導入から1年が経ちますが、効果はどのように感じていますか。

理解度やコミュニケーションについて高い評価を得ていると同時に、講師の負担軽減にもつながっています。社内でアンケートを実施したので、結果をご紹介します。

まず、受講者に対して「各部の業務内容についての理解度」について聞いたところ「大変できた」と回答した人が79%、「できた」と回答した人が21%で、合わせて100%という嬉しい結果でした。

また、「講師および受講者間のコミュニケーション」については「大変できた」が52%、「できた」が31%という回答結果でした。「他の受講者の意見から気づきを得られた」といったコメントもあり、交流を通じた学びの促進が見られました。

次に、講師に対して「講師負担の軽減につながったか」と聞いたところ「大変できた」が56%、「できた」が22%という回答でした。総じて負荷軽減につながっていることがわかります。一方で「受講者から受ける質問のニュアンスが正確に伝わらないケースがある」などのコメントがあり、コミュニケーションについては工夫の余地がありそうです。

講師の感想で印象的だったのは「コロナ禍関係なく、もう元の研修スタイルには戻れない」というものです。人材教育部でも同様に感じており、UMU導入の効果を知った今となっては、これ以外のかたちは考えられません。

 

UMU活用で、部署の垣根を超えた学びの扉を開きたい

-今後の展望について、チャレンジしていきたいことなどありましたらお聞かせください。

階層別の新任管理者研修をUMUで完結するかたちにしたいと思っています。UMUのマーケットプレイスには、優秀な講師陣やコンテンツベンダーから提供される質の高い学習コンテンツがそろっているので、そちらのコンテンツを組み入れることも検討しています。

また、「みんなのメディケアプロジェクト」という部門横断プロジェクトから「みんメディ学び舎」が誕生しました。各部で実施している研修や勉強会を他部に公開し、部門交流しながら学ぶことで、相手の立場になって物事を考えること、相手を思いやりお互いの仕事をリスペクトし、当社の強みである『総合力』をさらに発揮することを目指しています。それにUMUを活用することで、様々な働き方の下、誰もが自分のタイミングで学ぶことができるようにしたいです。また、スタンプラリーのようなゲーム的要素を取り入れるなど、工夫して活性化させていきたいです。

人に教えることは、自分の学び直しにつながります。また、他部署を知ることはジョブローテーションがあるなか、キャリアを考えるきっかけになります。

UMUありきではなく、教育体系のどの部分に組み込んだら効果的で、持続可能になるかと考えると、UMUの活用方法が色々と見えてきました。人と人との関わりが当社らしさであり、大切にしていきたいことです。デジタル化しても手放したくない自社の良さ、「緩やかな連帯感」を活かしたかたちで、やりたいことを実現できるのがUMUだと感じています。


 

大手企業様をはじめとして、全社学習プラットフォームの活用、営業教育、新入社員教育等、様々なシーンでUMUをご利用いただいております。

Webでは公開していない情報も含めて、一つの事例に対し、1スライド形式でわかりやすく解説した事例集をご用意しております。是非事例集も合わせてご覧くださいませ。

 

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