営業に必要な情報はすべてUMUに。アワードや資格取得サポートにも活用
株式会社メインランドジャパンは、青山メインランドグループとして2014年に関西圏のマーケット開拓と物件開発のために創業しました。2019年11月にUMUを導入し、最初の1年は、全社員が日々当たり前に使う風土作りとコンテンツの拡充に注力。現在は、情報の一元化やナレッジ共有により、情報伝達および資料の検索時間の軽減に成功しています。UMU導入の背景やその効果、今後の展望について、同社 営業部 執行役員 営業部長 大房 (おおふさ)さんと同社 経営企画室 堀江 (ほりえ)さんにお聞きしました。(2022年8月)
企業紹介
社名:株式会社メインランドジャパン
本社所在地 :〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2-1-3 桜橋御幸ビル12階
資本金:50,000,000円
設立年月日:2014年2月10日
ホームページ:https://www.mljp.co.jp/
資産運用のための不動産デベロッパー
―まず、メインランドジャパンの事業内容について教えてください。
大房さん:不動産の総合デベロッパーです。東京の青山メインランドのグループ会社で、関西圏のマーケット開拓と物件開発のために2014年に創業しました。投資用不動産の販売だけでなく、物件の開発・販売・管理・売却までを、トータルサポートしています。居住用のお客さまもいますが、家賃収入として資産運用されるお客さまがメインとなっています。
ナレッジ共有と情報集約のためにUMUを導入
―UMUを導入した理由やきっかけは何ですか。
堀江さん:営業の進捗管理は顧客管理システムを利用していましたが、イントラネットの役割が足りていないと感じていました。特に、ナレッジの共有に関して、情報が分散してしまっていると同時に、インタラクティブ性が不足していると感じていました。それを解決するためのツールを探していたときにUMUを知り、導入することになりました。
現在社員が50人ほどですが、事業拡大していくなかで情報を正しく全員に伝達することが難しい規模感になってきています。UMUを活用することで、マネジメント層が何度も同じことを説明する時間を削減する、ケーススタディを共有する、また、分散した情報から適切なものを探す時間のロスをなくすといったことをしたいと考えていました。
大房さん:双方向のやりとりができるのが、UMUのよい点だと考え、導入を決めました。また、今はまだ使いこなせていませんが、サービスの選択肢がたくさんあり、今後は様々な活用ができると考えています。
―UMU導入以前は、どのように情報を伝えていたのでしょうか。また、ナレッジの共有はどのように行っていましたか。
堀江さん:ファイルサーバーにアップしたことをLINEで共有していました。発信が多いので、時系列で埋もれてしまい、必要な情報を全体に周知しきれていないことがあり、課題を感じていました。
営業のナレッジは、属人化していることも多く、共有できていなかったと思います。以前、外部の研修講師の方に「暗黙知が高く、言語化されていないことが多い」と指摘されたことがあります。営業としてタレント性が高い人がそろっていたので、その強みを活かすために、ナレッジを言語化して共有しておくことが必要でした。
―導入に当たって大変だったことはありますか。
堀江さん:導入時に社内から「ネットワーク上のファイルサーバーと何が違うのか」という質問はありました。ファイルサーバーは誰もが編集できるため、同じような情報が分散してしまっていました。UMU上にまとめるために少し時間がかかりましたが、コンテンツ管理者が限定され、情報を集約できるようになったことはプラスになっています。
導入の目的だった、マネジメント層が質問に答える時間、ファイルサーバーから情報を探す時間のロスをなくすといった点は、UMUによって改善されていると思います。
すべての情報をUMUに集約。アワードや資格取得促進にも活用
―現在、どのようにUMUを活用していますか。
堀江さん:まずは定期的にアクセスする環境づくりが大事と考え、日報の管理をUMU上で行い、関係者が見てコメントしています。また、社内で月に1度行っている「YOU★いいね!投票」というアワードにもUMUを活用しています。さらに、研修で使った資料を全部UMUに集約し、見ないと進めない状態にするなど、とにかくアクセスする機会を設けました。導入から1年ほどは、社内で「UMUを見てないことはありえない」という価値観を醸成することに注力しました。2019年11月からテスト導入し、コンテンツを整理して、1年経つころには社内で周知されていたと思います。定期的にアクセスしてもらうために、頻繁にアップデートして格納されている情報の鮮度を下げないようにしています。
大房さん:その結果、今のフェーズは、社員みんながUMUのどこにどの情報があるか知っていて、必要なときに社内外からアクセスできる状態になっています。
堀江さん:また、集合研修も、参加できなかった人は後日UMUで視聴しています。研修やアワードは、参加人数が不確定で、以前は余分に資料を印刷していました。今は印刷しないでUMUにアップするだけです。手間もコストも削減できています。
―「YOU★いいね!投票」はどのように行っているのでしょうか。
堀江さん:メンバーの行動や言動を具体的に褒めるアワードで、4年ほど前から月に1度開催しています。社内のコミュニケーション強化、モチベーション向上のために始めたもので、全社員が対象です。当初は、相手のことを思って書き出すことに意味があると考え、手書きで投票し、集計していました。また、投票用紙をスキャンしたデータを投票された人に送っていました。すでにアワードそのものが社内で浸透していたので、UMU導入のタイミングで、手書きにこだわるのをやめて管理の効率化を図ることにしました。集計もコメントの共有も手間がかからなくなりました。UMU化したことで投票時のコメントボリュームも増えています。
―ほかにUMUを活用して行っていることはありますか。
堀江さん:宅建士の資格取得を促すための施策として、以前から勉強会など行っていますが、取得者を増やすことにつながっていませんでした。そこで、宅建の勉強を面白いと思ってもらうために、「宅建ダービー」という取り組みを始めました。昼休みに宅建の問題を出して、30分間で解答してもらうクイズのようなものです。短時間で正解できた人をランキングにして、終礼のときに発表しています。営業部員約40人のうち、20人強が参加しています。資格試験はこれからなので、成果はまだわかりませんが、宅建への興味はもってもらえているのではないかと思います。
営業ナレッジ共有により、 情報検索時間や管理者の指導時間を効率化
―正しく情報伝達する、営業ナレッジを共有するといった、当初の目標は達成できていますか。
堀江さん:情報を見逃してしまう人は減ったと思います。
営業ナレッジについては、映像を活用したコンテンツをつくって共有できています。よくあるシチュエーションなど、営業部の社員がロールプレイングを行い、撮影したものをアップしています。
大房さん:以前は、営業先の現場から管理者への質問や確認がなされることが多々ありました。今では、営業の管理者が作成した資料や、管理部門の金融機関や契約に関する手続きの書類など、すべてUMU上に格納しているので、そのような手間がなくなりました。管理者が何度も同じ質問に答えなくてよくなったという効果は顕著にあらわれています。
―UMU導入して、特に大きなメリットはどのようなことだと思いますか。
堀江さん:これまで、必要な情報を探すことに多くの時間を使っていました。目に見えるものではありませんが、資料を探す時間は減ったと思います。みんなが探していた時間を積み上げたらかなり大きいのではないでしょうか。
部署ごとにフレキシブルな情報管理で、さらなる利便性向上を目指す
―今後の展望や目標をお聞かせください。
堀江さん:今は経営企画室が全部管理していますが、部署ごとにフレキシブルに管理できるとよいと考えています。今はUMUの機能をきちんと理解できている私たちが、各部署から集めた情報をアップしている状態です。今後は各部署の管理者が必要な資料や情報をアップできると、より使いやすくなると思います。そのために、各部署の管理者に使い方を理解してもらえるよう努めていきます。
また、UMUでは新着情報の発信がしにくく、LINEで周知もしている状態です。ホーム画面にプッシュ通知が表示されるようになるとさらに使いやすくなると思うので、機能向上に期待しています。
インタビューを終えて
メインランドジャパン様では、UMUを活用して、属人的だった営業ナレッジを共有し、情報の分散を是正した結果、管理職の情報伝達時間を削減されました。さらに資格取得促進として、ゲーミフィケーション要素を取り込みながら、興味が惹きつけられるかたちで学習を促進されているところが素晴らしいと感じました。今後のUMU活用も引き続き丁寧にサポートさせていただきます。
(インタビュア:小野寺二朗/木村麻鈴)
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