ナレッジシェアによる自発学習の活性化と、セールスの情報提供の質の底上げを実現

CSLベーリング株式会社は、1901年第1回ノーベル生理学・医学賞を受賞した、エミール・フォン・ベーリング博士が1915年に設立したグローバルバイオテクノロジー企業です。日本では2000年に設立され、免疫・希少疾患領域、血友病領域及び救命救急・止血領域を主要領域としています。2023年にUMUを本導入し、インプット・アウトプット・ナレッジシェアを一貫して行うプラットフォームを整えることで研修後の知識とスキルの水準向上が果たせています。UMU導入の背景やその効果、今後の展望について、教育研修を担当する同社の潘さんにお話をお聞きしました。(2024年1月)

 

 

企業情報

社名: CSLベーリング株式会社 (英語表記:CSL Behring K.K.)

本社所在地 : 東京都港区北青山一丁目 2 番 3 号 青山ビル 8 階

設立:2000年

ホームページ:https://www.cslbehring.co.jp/

 

血友病領域の営業部門育成計画

―まず、CSLベーリングの事業内容や、担当されている業務について教えてください。

会社の事業内容は血漿分画製剤および遺伝子組換え製剤の開発・輸入・製造販売です。
担当している血友病領域の業務内容・役割としては、営業部門への教育研修の企画立案・提供と、営業部門の育成計画に合わせた研修の企画立案・提供です。担当製品が発売5〜6年目に差し掛かり、目新しい情報が少ない中で、どのような話法が患者さんのためになるのか。難しい状況に差し掛かっていると感じています。

 

ニューノーマルに備えた研修のためにUMUを導入

―UMUを導入した理由やきっかけは何ですか。

コロナも落ち着きが見え始めた2022年の末に、研修スタイルを見直すタイミングがありました。リモートで行っていた情報提供活動から、対面が増えていくだろう今後の情報提供活動の在り方を考えた上で、提供している研修もニューノーマルに備えていく必要を感じていました。UMUを知ったきっかけはセミナーです。研修スタイルに課題を感じているタイミングで、双方向性トレーニングの重要性やブレンディッドラーニングの必要性をセミナーで理解しました。

 

また、いろいろな研修システムを活用している中で、情報がどこにあるのかが分かりにくくなっているという背景もありました。研修プランで設定した目標を、より早くより適切に達成できるシステムを検討する中で、情報の一元管理はもちろん、アウトプットやナレッジ共有まで可能なUMUラーニングシステムを治療領域のうちの一領域でパイロット導入することが決定しました。

 

―UMU選定の理由を教えていただけますか。

研修は守破離の「守」である、基礎力をつけることから始まると考えています。
UMU選定の理由としては、研修の基礎にあたるインプット・アウトプット・ナレッジシェアを一つのプラットフォームで管理運営できるシステムである事が一番の理由です。
双方向のトレーニングシステムがあるので、コロナ禍で見えづらくなった、社員同士や本社と現場の繋がりを再構築することができる事も魅力に感じました。

 

UMU導入により変化した研修設計と研修後の水準向上

―UMU導入以前の研修と導入後の研修はどのように変化しましたか。

 

UMU導入前は、インプット研修の後に継続研修としてアウトプットの練習・OJTを現場で行い、年に2回ベストプラクティスを共有する流れでした。導入後はインプットをオンデマンドで実施し、その後、壁打ちの形でUMUを使ったアウトプットを自己学習として行いました。その経験をもとに継続研修、もしくはOJTなど実地で使う流れに変更しました。なかでも、インプット+アウトプット+シェアの流れが有効でした。優秀者の動画をみることで、自分だけでは気づけなかった工夫が発見できます。

 

また、リアルタイムに情報共有ができるだけでなく、”いいね”を押してお互いにレコグニションを行い、切磋琢磨する場が出来ています。ナレッジシェアの内容は大きく分けて2つあり、日々の活動ナレッジと、新しい資材・営業ツールの使い方の共有です。

 

 

インプット研修の目的は知識習得だけではなく、自社製品の話法を自信を持って実施できるようになることです。UMUの導入により、知識習得から実際に製品のディテーリングに自信を持って実施するところまでのつながりが持てるようになりました。

 

― UMU導入後に感じる変化はありますか。

UMUを導入することで、インプット前後やアウトプット後にテストをするのが当たり前になり、全員が同じレベルに到達しながら進めている状態です。同じ水準になるまで、各自がかけている時間は異なるかもしれませんが、少なくとも同じレベルまで上がった状態で現場へ行き、情報提供活動ができています。顧客に対しての情報提供の質につながっていると判断しています。その上で、日々のTips共有をふくめたナレッジシェアを行うことで、互いにブラッシュアップができているのを感じます。

 

また、コロナ禍で営業が個々のリモート活動となり、横とのつながりがなくなっていました。コロナ前には営業所単位でシェアしてきた、日々の工夫や気付きの共有ができるような機会が減っていましたが、リアルタイムのUMU活用によりカバーできるようになっています。

 

学習者のアウトプットを増やす工夫を施し、人と人とのつながりを強化

―導入と運用に当たって工夫した部分はありますか。

 工夫した点は、研修の設計では研修は受講者との対話の機会を増やす事、ナレッジシェアの運用では発言のハードルを下げることです。どちらも、いかに多くの情報を収集し、その情報を次の研修に生かしていくかにつながります。

 

 

特にナレッジシェアでは、誰もが答えることができるテーマを提示するところから始め、雑談の延長から業務にも繋がる流れを作りました。マーケティング戦略や営業戦略に即したテーマを定期的に入れ替え、市場の反応を早く収集し戦略へ反映させることや、フィードバックの重要性も伝えることが出来たと感じます。

 

導入も運用も、 人と人とのつながりが重要になります。始めこそ受講者のアウトプットへの抵抗感がありましたが、現在では自発学習が盛んになっています。周りから複数のフィードバックがあることでモチベーションが上がっている印象です。

 

―UMU導入にあたって、不安点はありませんでしたか。

導入前からUMUの担当の方に手厚くディスカッションの時間を作っていただいていたので、使い始めた後にもサポートしてもらえるであろうという認識になっていたので、安心感がありました。

 

実際使い始めてみて、研修設計側としても作りやすく、受講者も使いやすいと感じています。指示書を作るのも大変なので、こちらの業務がかなり楽になったとトレーナー同士で話をしています。実際の受講者の使い方を本社側もリアルタイムに把握することができるため、インフォメーションの提供や使い方の提案も必要なタイミングで行うことができています。ナレッジシェアを上げてくれるだけでなく、新しい戦略へと活用できていると感じます。

 

アンバサダー制度の活用で更なる活性化を目指す

―今後のUMU活用の展望や取り組み目標をお聞かせください。

今取り組み始めているのが、アンバサダー制度です。アンバサダーを営業所ごとに設定し、2週間ごとの会議を通して、重要なコメントを確認し同じ営業の立場から同僚のフォローアップを行っていく工夫をしています。

 

研修面では、UMUを使った研修スタイルが周知されてきた今だからこそ、難しい内容だけでなく、小さなトピックスでもUMUを活用してアウトプットの練習をしてから現場へ行けるように案内をしていく方向で考えています。

 

現状は血友病領域での活用ですが、今後は他の領域へ広げていくことを視野に入れています。患者様へよりよい治療機会の提案につながるよう、ミッションに沿った活動を深めていきたいです。

 


 

大手企業様をはじめとして、全社学習プラットフォームの活用、営業教育、新入社員教育等、様々なシーンでUMUをご利用いただいております。

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