LMSとは?機能やおすすめ活用シーン3つ・導入の流れを徹底解説
LMS(学習管理システム)は、eラーニングの浸透とともに一元管理システムとして導入されています。一方で、LMSについて知らない人や企業もまだ多いのが現状です。システムの特徴や活用方法を知ることで、eラーニングや新人研修の効果的な運用に役立ちます。
この記事では、LMSのメリットや主な機能について紹介します。最後まで読めば、LMSのおすすめの活用シーンや導入ステップなど、現場で実際にLMSを利用する上で必要な知識の習得が可能です。詳しく知りたい方はぜひお読みください。
eラーニングの導入を検討している方は、UMUの記事『無料のeラーニングとは?無料で導入するメリット&デメリット』で、無料でeラーニングを導入するメリットや導入方法を分かりやすく解説。eラーニングを選択する際に気をつけるべきポイントもあわせて紹介しているので、ぜひご覧ください。
LMSの意味とは?
LMSとは「Learning Management System」の略で、日本語では学習管理システムと呼ばれます。インターネットとパソコンなどのデバイスを活用する学習形式「eラーニング」の実施は、基本的にLMSが必須です。
受講者が学習するためのテキストや動画などのコンテンツが管理された、ポータルサイトとしての役割を果たしています。企業研修をはじめ、大人数の受講者の学習状況を管理したいときに便利です。
多くのLMSは、Google Chromeなどのウェブブラウザを使ったオンラインサービスとして提供されています。ひとつのLMSに多数の機能が搭載されており、システムによって使える機能は異なる点もポイントです。
LMSの主なメリット
LMSの主なメリットを紹介します。まず、受講者側の代表的なメリットは、下記のとおりです。
受講者側のメリット
- 場所や時間、使うデバイスを選ばずに自由に学習できる
- 学習のスタートから終わりまで流れを把握した上で取り組める
- 進捗状況がすぐに更新されるため、達成感が得られてモチベーション維持や学力アップに有利
- 試験結果や学習履歴を閲覧でき、苦手分野を克服しやすい
- 質問や発表などの受講者のアクションが取りやすい
- 受講者同士のコミュニケーションにより学びを深められる
一方で、運営側や管理者側のメリットもあります。
管理者側のメリット
- すべての受講者の情報を⼀括管理できる
- LMSを導入、設定するだけですぐに使い始められるのでコストや工数の節約が可能
- データが1箇所に集約されているため、保守や運用も効率化される
- 集合研修の参加申込みや出欠管理にも活用できる
- 受講履歴から個人の得意・不得意を把握できるため、最適なコースを提案できる
- 情報の更新が容易で、最新のコンテンツを常に提供できる
以上のように、LMSには多数のメリットがあることがわかります。
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LMSはシステムによって、さまざまな機能が装備されており、条件によって使い分けも可能です。ここでは、ほぼすべてのLMSで使える代表的な2つの機能について解説します。
1. eラーニング機能
LMSのメインとなる機能は、eラーニング機能です。LMSはeラーニング用の管理システムであり、効率的な学習と全体管理に有効な機能が多数揃っています。具体的な機能は下記のとおりです。
- 受講者のログイン
- 履修登録・学習進捗の管理
- テストやアンケートの成績・評価
- 提出済みのレポートの閲覧
- 受講期限の設定
- コンテンツや動画の自動配信
多くのLMSでは、パソコンだけでなくスマホやタブレットなどマルチなデバイスから利用できる仕様を採用しています。また、特定のネットワーク環境下でのみ利用できる設定にすれば、セキュリティ面も安心です。
2. 管理サポート機能
LMSのもうひとつの主要機能が、管理者側が使う管理サポートです。主な管理サポート機能には、次のものがあります。
- 受講者のユーザー登録(ログイン・パスワード・メールアドレスなど)
- 組織・グループ管理(受講対象者の抽出や仕分けなど)
- 全体の学習進捗管理・成績管理
- 学習履歴閲覧
- コース作成・編集・更新
eラーニングがLMSによってスムーズに運用できるのは、以上のような管理サポート機能が充実しているからといえるでしょう。
LMSのおすすめ活用シーン3選
ここで、LMSのおすすめ活用シーンを3つ紹介します。
- eラーニング
- 新入社員研修
- 管理職研修
それぞれの活用例について詳しく見ていきましょう。
1. eラーニング
先ほど述べたように、eラーニングは通常LMSを用いて実施されます。受講者の自己管理と運用側の全体管理が、ひとつのシステム上で実施可能です。営業研修や接客研修など、部署ごとに必要な教育の場として大いに活用できます。
LMSは、資料やコンテンツをオンラインのクラウド上に収納できるため、テキストの配布漏れや連絡ミスの予防にも役立ちます。また、テスト結果やフィードバックをリアルタイムで実施することも可能なため、遅延によるモチベーション低下も防げるでしょう。
eラーニングについてさらに詳しく知りたい方はeラーニング研修のメリットやデメリットから、研修実施におけるポイントまで解説しているので、UMUの記事『eラーニング研修とは?メリット・デメリットや研修実施ポイントも』をぜひご覧ください。
2. 新入社員研修
新人入社研修にもLMSの活用がおすすめです。遠方から移動してくる社員や内定者も、入社前にオンライン経由で研修が受けられます。新入社員研修にLMSを活用するメリットとしては、他の社員への影響が出にくい点です。一度研修を確立してしまえば、ほぼ自動的に運用ができるため、研修担当者の時間と手間を節約できます。
また、参加対象者に事前にアンケートを取り、研修内容に反映することもLMSなら簡単です。実施後にはレビューを集めることで、さらなるブラッシュアップにも役立てられるでしょう。
3. 管理職研修
マネージャーや役員など管理職を対象にした研修にも、LMSは有効です。部下やチームメンバーを率いるリーダー層の人は、それぞれ日々の業務内容や活動場所が異なるため、集合研修の実施は難しい場合があります。LMSなら、研修用動画を簡単にアップロードでき、国内の地方だけでなく、海外の部署からも参加が容易です。
チームビルディングやキャリアデザイン、ダイバーシテなど管理職に必須の知識やスキルを学ぶ目的でも、LMSは取り入れやすいでしょう。
LMS選びの比較ポイント
LMSの活用例を知ったところで、実際に導入するLMSの選び方について見ていきましょう。主なLMS選びの比較ポイントは、下記の3つです。
- 必要な機能が揃っているか
- 受講する社員の使い勝手は良いか
- 長期的な運用に適しているか
それぞれについて解説していきます。
必要な機能が揃っているか
自社に必要な機能がすべて揃ったLMSを選びましょう。LMSは、システムごとに搭載されている機能が異なり、最近では他との差別化を図る目的でユニークな機能を備えたものも登場しています。ただ、機能が多い方が良いとは限らないため、自社にとって最適なLMSを選ぶことが重要です。
学習を重視する場合は、コース管理機能や個人向けデータベース、コミュニケーション重視なら、SNS連携やソーシャルラーニング機能などが役立ちます。また、パソコンやスマホ、タブレットなど複数のデバイスで利用できるマルチデバイス対応は必ず確認しておきましょう。
受講する社員の使い勝手は良いか
LMSを使って研修や講義を受けるのは社員であり、受講者が使いやすいと感じられる仕様であるか確認することが大切です。高性能で多彩な機能が備わっていたとしても、実際に利用する人に使われなければ意味がなくなってしまいます。
シンプルな画面表示や大きなボタンは、ITツールを苦手とする人も使いやすいでしょう。教材やコンテンツが探しやすいか、必要な機能までたどり着きやすいか、といった点も重要です。導入前のトライアル版などで試しておくことをおすすめします。
長期的な運用に適しているか
導入した後、長期的な運用に適しているか、という点もポイントです。LMSを最初に使い始める際は、現状の課題に合わせて選ぶ場合が多いものの、中長期的に使うためには柔軟性が求められます。機能の拡張性やカスタマイズ性、料金体系などをトータルで比較して、更新や変更がしやすいものを選びましょう。
また、導入後のサポートや保証が充実しているサービスも少なくありません。ヘルプデスクや運用に関するアウトソースなどもチェックしておくと安心です。
LMSの導入する流れ
では、実際にLMSを導入すると決まった場合、どのように取り入れるか、要点を押さえておきましょう。特に重要なポイントは次の2つです。
- 導入目的を明確にする
- LMS導入方式を決める
各ポイントについて詳しく説明します。
導入目的を明確にする
LMSを導入を検討する前に、システムを活用する目的を明確にしておきましょう。目的が不明瞭なままLMSを使い始めても、単なる学習ツールを提供するだけで、実際の受講者の成果やスキルアップ効果が出にくくなります。おすすめはLMSを検討するに至った背景から目的を決める方法です。
例えば、eラーニングでの研修テーマを決める、新入社員を対象にした多くの研修を一元管理する、などが挙げられます。目的を明確化することで、LMS準備期間の短縮や学習サイクルの効率化といったメリットも見込めるでしょう。
eラーニングの活用方法でお悩みの方は、UMUの記事『eラーニングのメリット&デメリット8選!eラーニングの目的とは?』で、eラーニングはどのような目的で行われるのか企業と社員の目線で解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
LMS導入方式を決める
LMSの導入方式には種類があり、主に自社サーバーにLMSを設置する「オンプレミス型」と、プラットフォームを借りる「クラウド(SaaS)型」に分けられます。導入する際には、それぞれの特徴を知った上で、適切なものを選びましょう。
オンプレミス型は、社内ネットワークが利用できるため、セキュリティも自社設計が可能です。ただ、クラウド型に比べて運用コストは高めなので、費用を優先したい場合はクラウド型をおすすめします。また、クラウド型は運用会社による最新の環境で手早く導入する事が可能です。利用規模やデータ量などの条件で、利用料が変動するサービスも多く見られます。
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LMSを自社の研修や学習制度に効果的に役立てるためには、LMSの基礎知識やコツを押さえた上で、導入するLMSの使い方や機能を把握する必要があります。実際にLMSサービスを提供している企業による解説が、最も実践的で役立つコツといえるでしょう。
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LMSは、eラーニングを実施する上で欠かせないオンラインツールです。LMSには受講者と運用側双方に幅広いメリットがあり、新人研修や部署ごとの学習コースなども一元管理できます。導入目的に合わせて適切なLMS方式を選ぶことも大切です。
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