不確実な時代の学び

パンデミックが起こり、従来の学び方を続けていくことが困難な状況で、どのように人材開発をすればよいのでしょうか?

今回は、Nomadic Learningの学習戦略およびクライアントサービス担当シニアバイスプレジデントのAdam Bai氏による、不確実な時代における学びの手法に関する記事をお届けします。

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人材開発は、人々が将来に備えた準備をすることの支援に焦点を当てた手法です。未来が今のように曖昧で不透明な状態になると、その任務は非常に複雑になります。
生活のすべてが行き詰まっているときに、どのようにしてキャリアアップし、専門的な発展を続けながら次世代のトピックについての理解を深めることを支援できるでしょうか?今後長い間、従来の対面での学習が難しい状況が続く中で、学習者同士がつながりを持てるようにするにはどうしたらよいのでしょうか?今すぐに有意義な学習体験を提供するだけでなく、この公衆衛生における危機が去った後も継続的に成功を収めるためにはどうすればよいのでしょうか?
不可能な問題のように感じますが、そうではありません。焦点を合わせればいいのです。
パンデミックが起こっているこの時代における優れたL&D(人材開発)とは、俊敏性、品質、回復力があることです。私たちが行うすべてのことにおいて、このようなマインドセットの育成を支援することが課題となります。マーケティングからマネジメントまで、私たちがリードする学習のすべては、1つの真理を中心にしたものでなければなりません。予測不可能な風景の中で、変化に迅速に適応する能力、つまり、跳ね返す能力は本当に重要な唯一のプロのスキルなのです。
今後数ヶ月間、様々な学習における決断と、組織の関係者からの前代未聞のプレッシャーに直面することになるでしょう。このような不確実性の中で、いくつかの基盤となる原則を心に留めておくことが重要です。

技術は二次的なもの

喫緊の必要性から、L&Dのデジタルトランスフォーメーションが急速に加速しています。多かれ少なかれ、全機能をオンラインで実行する方法を考えているでしょう。おそらく、この経験は喜べないものでしたが、私たちが以前から気づいていたことを補強するものでもありました。学習には、指導、コンテンツ、学習者における適切な手法が必要です。どんなプラットフォームやデジタルツールも、その経験のための秘策ではありません。デジタル学習プラットフォームは、提供する教材とその上に構築された原理があってこそ、その良さが発揮されるのです。

少ない方が多くなる

今は、無限の選択肢や柔軟性、「学習のNetflix化」ではなく、短期的にも長期的にも従業員の不安や目標に直結した、非常に焦点を絞った学習体験が求められています。学習者は、世界的な健康問題、経済状況、リモートワークへの適応など、様々なことに気を取られたり、不安に思ったりしています。私たちの仕事は、より限られた数の学習体験の中から、前進している感覚、希望、生産性を提供できるものを選ぶことです。

社会的につながるという学習目標

今、社員はこれまで以上につながりを求めています。社員は物理的にはチームから隔離されているかもしれませんが、時には慣れない方法で毎日チームと交流しています。学びは、魅力的なコンテンツや興味深いアイデアで人と人とを結びつけることができますし、重要であったり実践的な議論を可能にしなければなりません。また、社員が共に前進する道を見つけ、リーダーがより効果的かつ思いやりを持って前進できるように支援しなければなりません。

チームで学ぶ

最も影響力のある学習経験は、一般的にクラスの中であったり、非公式であれオンラインであれ人々のグループとの濃密な相互作用の結果です。そして、組織の中では学習の社会的性質がさらに明らかになります。企業の中では、ほとんどが一人で成し遂げられるものではなく、チームの中でいかに達成できるかどうかで有効性が決まるのです。学習経験はこのような現実を反映しつつも、自発的なスキル開発の余地を残しておく必要があります。これは、混乱の時代には特に当てはまります。今、あなたの組織が直面している最大の課題について考えてみてください。学習はどのようにしてそれらを解決するのに役立つでしょうか?

現実のものにする

現在、学習者が直面している課題は理論的なものではなく、喫緊の課題であり、現実のものです。今まで以上に、個々の学習者やチームが直面している現実を反映した学習が必要とされています。重要なのは、学習アプローチを具体的な学習目標や学習者グループのニーズに合わせることです。一つのアプローチだけではうまくいきません。そして、この流動的な環境では、将来の柔軟性を制限するような大規模な投資をしたり、複雑なソフトウェアの実装を必要としたりしないことが非常に重要です。
リーダーである私たちは、危機の真っ只中では、一旦立ち止まって一息つくということが難しいことを知っています。そして何よりも、学習経験の質とチームや組織が直近の目標を達成するのに役立つ可能性があるかどうか、という2つの基準に基づいてすべての判断を下すことが必要です。
出典元(CLO.com

不確実な時代の学びに対するUMUからのコメント

リモートワークがニューノーマル(新常態)といったような歴史的な変革がまさに今起きています。しかしながら、学習者に有意義な学習体験を提供する必要があることは変わりません。
アジャイルな学習設計を行い常に変化に適応し続けましょう。

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