入社前研修3つの開催目的は?内容を考えるうえで重要な5つのポイント

入社前に研修を実施する目的がわからない、内容が思いつかないなど研修担当者には悩みがつきものです。また、入社前に行う内定者研修について「違法なのでは?」と耳にしたことがあり不安という企業もあるかもしれません。

入社前の研修を成功に導くには、研修を開催する目的を理解したうえで内容を計画する必要があります。本記事では「入社前研修とは何か」「開催目的」などを紹介し、研修内容を考える際の5つのポイントを解説します。入社前に行う内定者研修は違法なのかについても触れるので、参考にしてください。

 

入社前研修とは?内定者向けに開催される研修

入社前研修とは内定者向けに開催される研修で、内定者研修とも呼ばれています。

開催時期は企業によって異なりますが、10月の内定式後から開催されるのが一般的です。例えば内定式後すぐに開催する企業もあれば、4月の入社式前の2~3月に開催するという企業もあります。開催期間も複数回にわたり実施するケースや、1回だけ懇親会を含めた研修を行う企業があるなどさまざまです。

企業にとっては、すべての内定者に出席してもらいたいと考えるでしょう。ただ、違法になるケースもあるので注意が必要です。

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入社前研修は違法ではない!違法になるケースは?

入社前に研修を行うこと自体は違法ではありません。企業にとっては研修により、できるだけ早く職場の戦力になってもらいたいと考えるのは当然です。ただ、以下などの行為は違法となるケースがあります

 

  • 参加を強要するなど内定者の同意が得られていない
  • 賃金や交通費などの手当を支払わないこと

 

入社前に開催する研修は、任意参加が原則です。参加を義務づけるなら賃金や手当を支払う必要があると法律で定められています。同意を得た任意の研修であっても、集合研修で一定時間の拘束が認められる場合は賃金や手当の支払い義務が生じることになるでしょう。

 

入社前研修3つの目的!入社前の不安を取り除く

入社前に研修を開催するのは、おもに以下3つの目的のためです。

 

  • 新入社員の不安を取り除く!内定者同士の交流を深める
  • 入社後のギャップを減らす!早期離職を防ぐ
  • 仕事の土台づくり!スキルを身につける

 

それぞれについて解説するので、入社前の研修を計画する際の参考にしてください。

 

新入社員の不安を取り除く!内定者同士の交流を深める

入社前に研修を開催し内定者同士の交流を深めてことで、不安を取り除く効果が期待できます。新入社員として入社予定の内定者は、「知らない人ばかりだ」「この会社でいいのか」など不安を感じているものです。内定者同士が連帯感を持つと、同期意識も高まり「一人じゃない」と前向きな気持ちをつくることができます。

さらに懇親会で年の近い先輩社員との交流の場を設けて、どのような人たちと仕事をするのかイメージさせることも効果的です。入社前は人間関係に不安を感じる内定者も少なくありません。職場で一緒に働く社員と入社前に顔を合わせておくことで、「自分もやっていけるかも」など自信を与えられるのです。

 

入社後のギャップを減らす!早期離職を防ぐ

入社前研修には、早期離職や内定辞退を防ぐ効果も期待できます。入社後に「こんなはずじゃなかった…」と入社前とのギャップを感じ、早期退職してしまう新入社員も少なくありません。企業や職場の情報が少なすぎて、不安を感じ内定を辞退する学生もいます。

職場環境や労働条件などを説明せず曖昧にしたまま入社させると、新入社員は入社後にギャップを感じるでしょう。入社前研修でしっかりと企業や職場についての情報を伝えておけば、入社後のギャップを防ぎ早期離職を防ぐことが期待できます。

 

仕事の土台づくり!スキルを身につける

入社前研修は、入社後スムーズに職場へ馴染めるようにするうえでも効果的です。当然、入社前に難しいスキル研修を行うわけではありません。「社会人の心得」「ビジネスマナー」「職場で利用するツールなどの知識」についての研修が一般的です。

入社前は「どのような振る舞いが求められるのか」「必要になるスキルは何なのか」など不安を感じています。受講者に入社後の業務などをイメージさせることで、必要な知識やスキルが何なのかを伝えられるのです。仕事の土台づくりができるので、入社後スムーズに職場へ馴染むことが期待できます。

 

UMUの記事『内定者研修3つの目的と内容!オンラインで効果的に行う方法も紹介!』では、内定者研修とは何か、上記3つの目的を説明し具体的な内容を紹介。オンラインで行える効率的な研修についても紹介しているので、より詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

入社前研修の内容5つのポイント!明確なゴール設定を

入社前研修の内容は、以下5つのポイントを踏まえて計画しましょう。

 

  • 明確なゴール設定!内定者のニーズを考える
  • 意味のある研修にする!内定者のニーズを考慮
  • 回数を考慮する!学生の学業に影響がでないように配慮
  • 活かせる研修にする!現場で役立つ内容
  • スキルや知識を把握!新入社員の特徴を知る

 

それぞれについて解説するので、入社前の研修内容を考える際の参考にしてください。

 

明確なゴール設定!内定者のニーズを考える

入社前の研修内容を考える際、もっとも大切なのが研修のゴールです。ゴールを明確にすることで「なぜこの内容が大切なのか」を受講者に理解させた上で研修を進められます。明確なゴールがなければ、何のために時間をかけて研修を受けさせられているのか理解できず不安や不満を覚えてしまうのです。

例えば「内定者の不安を取り除く」ことがゴールなら、以下のような内容が考えられます。

 

  • ディスカッションなど同期の仲間意識を持たせる内容を中心にする
  • 年の近い先輩社員とのコミュニケーションの場を設ける

 

ゴールを明確にすることで内容が考えやすくなるだけでなく、受講者に研修の意味も伝わりやすくなるのです。

 

意味のある研修にする!内定者のニーズを考慮

入社前の研修は、意味のあるものにしなければいけません。意味のある研修にするには、内定者のニーズを考慮したゴール設定も大切です。もちろん企業側が望む内容にすることは間違いではありません。会社に合った人材を育成するために必要なことです。

ただ入社前という性質上、内定者にニーズがある内容の研修を開催することに意味があります。例えば、入社前にニーズがある内容といえば「入社前に抱えている不安を取り除くこと」です。入社前の研修で不安を少しでも取り除ければ、内定辞退者を防ぐなどの効果が期待できます。

 

回数を考慮する!学生の学業に影響がでないように配慮

内定者は学生なので、入社前の研修回数を配慮しましょう。学生は学校の授業や試験など学業を優先させる必要があります。学生からしてみれば、内定企業から研修開催の案内があると断りづらいのが本音です。そのため、開催タイミングによっては学業への影響が出てしまう可能性があります。

入社前研修は学業やイベントなどに影響が出ないように、回数やタイミングの配慮が必要です。頻度が多すぎると学生の負担が大きくなり「研修に行きたくない」となってしまいます。反対に少なすぎるのも、不安を感じさせる結果になるので注意しましょう。

 

活かせる研修にする!現場で役立つ内容

入社前の研修は、入社後に職場で活かせる内容にしましょう。現場で役立つ内容にすることで、早い段階から戦力として活躍できる人材への成長を促すことができます。入社前の段階では難しい内容のスキル研修はできませんが、どのようなスキルや知識が必要なのかは伝えられるでしょう。

必要なスキルや内容については、実際に現場で働く社員からヒヤリングするなどして計画することができます。

 

スキルや知識を把握!新入社員の特徴を知る

入社前に内定者のスキルや知識を把握することも、入社前研修の内容に含めましょう。履歴書や面接など選考だけでは、内定者それぞれの特徴は把握できません。研修を通して把握できれば入社後のフォローに役立てられたり、配属先を決める参考にできたりします。

また入社するにあたり考え方を改めてもらいたい点も、しっかりと入社前に伝えておきましょう。内定辞退になっても、採用のミスマッチを防ぐことができます。

 

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UMUの記事『効果的なオンライン内定者研修を行う方法とは?』では、リモート研修の設計・運用方法の工夫によりその効果を高める方法は様々ありますが、その1つとして「リモート内定者研修」を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ:入社前研修は目的を理解し内容を明確にしよう

入社前研修の開催目的と、内容を考えるうえで大切な5つのポイントを中心に解説しました。

入社前研修の目的は、内定者の不安を取り除くことです。内容は明確なゴールを設定したうえで計画し、受講者に研修を受ける意味を理解させることを考えましょう。しかしコロナ禍では感染リスクもあり、入社前研修を開催できないという問題もあります。

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また、オンラインで新人研修を行った際の成功事例を知りたい方は、UMUの記事『新入社員研修におけるオンライン化成功事例とは?』で紹介しているので、こちらも合わせてご覧ください。

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