皆さん、こんにちは。本日はスタンフォード大学が推奨する、部下の成長に不可欠な学習方法についてご紹介します。
新入社員の育成にぜひ取り入れてみてください。

部下の成長に不可欠な学習方法とは

現代のビジネス環境では、絶えず新しい知識とスキルが求められます。

部下の育成においても、これらの要求に応えるための効果的な学習方法が重要になってきます。

スタンフォード大学の研究によると、部下の育成に特に有効とされる学習方法に「①アクティブラーニング」と「②反復学習」があります。

①「アクティブラーニング」

アクティブラーニングは、部下が自らの学習に積極的に関与することです。
例えば、自分で情報を集め、それをチームに共有し議論するといった学習ですが、これが深い理解を促します。
アクティブラーニングの研究によると、このアクティブラーニングは、あらゆる講義やディスカッションの中で、最も高い学習効果を発揮することが明らかになっています。

②反復学習

②反復学習は、読んで字の如く、新しい情報を繰り返し復習することで、記憶に長く留める手法です。新しい営業手法を学んだ後に、その内容を数日にわたって復習することが推奨されています。
しかし、ここで注意が必要なのは、ただ闇雲に復習してはいけません。人の記憶に則った正しいタイミングでの復習が最も高い効果を発揮します。
以前のメルマガでもお伝えしましたが、２日後、２週間後、２ヶ月後と復習タイミングを設定して、学んだことを振り返ると良いでしょう。

新入社員育成にも現場にも活かせる学習方法

これらの学習方法をしっかりと取り入れることができれば、部下のスキル向上はもちろん、チーム全体のパフォーマンス向上にも寄与します。
また、学習プロセス自体がモチベーションの向上にも繋がり、結果として持続可能な組織全体の成長を促進することができます。

スタンフォード大学の研究は、単に知識を提供するだけでなく、それをどのようにして実務に活かすかという点にも重点を置いています。
科学的に効果が証明されている方法ですので、ぜひ新入社員育成にも、現場にも導入して部下の能力開発に努め、実務に活かしてみてください。

このコラムを通じて、今後も科学的根拠に基づいた実践的な情報をお伝えしますので、どうぞお見逃しなく。

【執筆者】株式会社HYBRID THEORY　代表取締役　丸山裕之 氏

栃木県で公務員を経験し独立。ハーバード大学やスタンフォード大学などの論文や研究データ、脳科学・心理学の文献などを年間700冊読み込む。科学的に効果が実証された方法で社内研修や、組織構築を提供する株式会社HYBRID THEORYを設立。また、脳科学に基づいた学習方法を用いた学習塾を運営している。能力や才能に関わらず、誰でも結果の上がる「科学的に正しい方法」を伝えて、個人の人生の満足や会社の利益向上を目指している。

効果的なアウトプットを行う方法

「反復学習」に関連して、知識の定着のためのコツや効率的にアウトプットを行う方法を解説している記事をご紹介します。

研修における知識の定着を図るための以下の3つのコツを知っておくと、新入社員の育成がより効果的になり、立ち上がりを早めることができます。

1. 学びの具体化｜理解度の向上を図る

2. スキマ時間の有効活用｜スマホで学習時間の確保が可能に

3. インプットとアウトプットを習慣化｜反復学習で学習の定着度UP

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