最新トレンドのeラーニングのあり方とは ~2023年を見据えて

 いつでもどこでも学習できる利便性に加えて、コロナ禍により集合研修の開催が難しくなった背景から、eラーニングの人気が高まっています。eラーニングを導入する企業が増える一方、「本当に効果的に活用できているのか」という課題も浮き彫りになってきました。eラーニングを導入する際、その設計を工夫することで効果は大きく変わります。eラーニング導入におけるよくある課題とその解決方法についてご紹介します。

 

eラーニングとは? eラーニングの最新トレンド

eラーニングと聞いてどのようなものを想像しますか。学習コンテンツをインターネット上で視聴する学習形態を想像する人が多いのではないでしょうか。

今、オンライン学習サービスは有料・無料問わずさまざまなものがあり、まさに「eラーニング戦国時代」ともいえる状況です。コロナ禍により集合研修の開催が難しくなり、eラーニングを活用する企業が増えたことに加えて、副業・兼業を目指して新たなスキル習得に取り組む人が増えたことも、eラーニング人気を加速させています。

 

そのようななか、最近のトレンドのひとつが「eラーニング見放題プラン」です。eラーニング見放題プランとは、無数の学習コンテンツがあり、定額料金を支払うことでそれらを好きなだけ視聴することができるサービスです。

 

リスキリングやイノベーションのニーズが高まるなか、社員に新たなスキル習得の機会を提供しようとeラーニング見放題プランを導入する企業が増えています。一方で、導入したものの活用しきれていない企業も少なくありません。

(※リスキリング=今後必要とされるスキルや知識を社員に再教育すること)

 

従来のeラーニングのデメリット。効果が上がらない理由を徹底検証

eラーニングを導入する企業が増えるなか、よく聞く悩みがeラーニングの学びを業務に活かせていないという実態です。eラーニングで「良いことを聞いた」との感覚を得たとしても、業務内で行動を起こせていないのが実情です。従来型eラーニングのデメリットは、eラーニングで得た学びが職場での行動変容に繋がるように設計できていない点にあります。

 

昨今では、eラーニングのコンテンツは多岐にわたり、サービス提供する会社も多く存在します。そのような中、どのサービスが良いのかわからず、有名なものをとりあえず導入したという企業の声も聞こえてきます。eラーニングを実施しても、その学びが業務に活用されない状態で終わってしまっては、投資対効果がありません。

 

eラーニング見放題プランは有効なのか?

いつでもどこでも、無数のコンテンツで学習できるeラーニング見放題プラン。短期間で集中的に知識を得たい場合や、受講者が明確な学習目的を持っている場合はとても有効です。

 

しかし、企業が社員向けにeラーニング見放題プランを導入する場合は、すべての社員がそのような状態とは限りません。日常業務で忙しいなか、自ら進んでeラーニングに時間を割く社員はそう多くないというのが現実ではないでしょうか。「せっかくeラーニング見放題プランを導入したのに、ふたをあけてみたら全然活用されていない」という状況は珍しくありません。

 

意味のあるeラーニング導入に欠かせないポイントとは?

では、意味のあるeラーニング導入のためにはどうすればよいのでしょうか。その秘訣は動機づけとアウトプットにあります。

 

まず、eラーニングを自分の業務にとって意味のあるものと捉えてもらうための設計が必要です。具体的には「今回の学習ポイントはここです」「あなたの業務には、このポイントが役立ちます」というガイドを受けてから、実際の学習に入るという設計です。このようなガイドは、動画で事前に視聴することも可能ですし、朝礼など職場での声かけという形も考えられます。eラーニングでの学びを自分ごとに落とし込めるようなサポートが、受講に向けた動機づけのためには大切です。

 

受講者の動機づけに有効なもうひとつの方法が「ピアプレッシャー」と呼ばれるものです。ピアプレッシャーとは、他受講者から得られる適度なプレッシャーのことです。受講進捗状況をランキング形式などで表示し、受講者のモチベーションアップに繋げます。

 

最後に、意味のあるeラーニングとするために欠かせないのがアウトプットする場の設定です。インプットだけで終わらせず、アウトプットすることで、より一層知識の定着が図られます。また、アウトプットした内容を後から見返すことで、学習内容を思い出せるという効果もあります。アウトプットの場に他受講者と交流する仕掛けを作ることで、学びを深められるようにデザインすることもおすすめです。

 

UMU流eラーニング導入のステップ

eラーニングを有効に活用するのに必要なのは、以下のステップです。

 

ステップ1 意味づけ

ステップ2 インプット

ステップ3 アウトプット

 

動画を用意したら、業務に当てはまるように意味づけし、コンテンツをただ見るだけではなく、得た気づきをアウトプットできるようにデザインしなおすのです。

学びが業務に役立つという成功体験をつくり、学習者の学習意欲が高まった状態では、eラーニング見放題プランを有効活用できます。大切なのは、成功体験をつくるために管理者が学習をデザインすることです。

学習設計のデザインを、UMUはサポートできます。

 

図1:ユームテクノロジージャパン株式会社が提供するeラーニングの特徴

 

さらに、オンライン学習プラットフォーム「UMU」で活用できる学習コンテンツを「マーケットプレイス」で提供しています。

その特徴は、学習を動機づけるためのガイド動画やアウトプットがすでに組み込まれている点です。従来のeラーニングが学習内容のインプットで終わることが多いなか、UMUが提供する学習コンテンツは双方向性を持ち、「教える・学ぶ・練習する・応用する」を実現できる学習スタイルです。

 

そしてさらに、ガイド動画やアウトプットを企業ニーズにあわせてカスタマイズしたかたちで設定することができます。インプット用の学習コンテンツについては、優秀な講師陣やコンテンツベンダーから提供される質の高いものを多数取り揃えていますし、もし学習内容が企業特有の業務知識などの場合は、内部でオリジナルに作成したコンテンツを組み込むことも可能です。つまり、動機づけ用ガイド動画からインプット用学習コンテンツ、アウトプットの場まで、企業ニーズにあわせたものを組み合わせて、オリジナル学習コースを簡単に作ることができるのです。

 

アウトプットとひと言でいっても、適した形式は学習内容により異なります。知識習得であれば、クイズや試験が最適です。一方、ソフトスキルやカルチャー理念浸透を目指す学習であれば、改めて自分の言葉で文章を書いたり、他受講者とディスカッションすることで理解が深まります。

 

UMUでは、このような多様なアウトプット形式が設定可能です。例えばディスカッションの場を設けたい場合、気軽にコメントを投稿でき、いいねボタンや返信ボタンを用いて、受講生同士が他者の投稿に対してリアクションしあえる画面設定もあります。TwitterやFacebookに似た使い勝手で馴染みやすく、楽しめる仕掛けになっています。

図2:学びの種類別にみる効果的な教え方と練習方法

 

学びは楽しく、業務に役立つものだという成功体験を積める学習デザインにすることで、自律的な学びに繋がります。最新のテクノロジーを応用した学習プラットフォームUMUは、最適なコンテンツをフレキシブルに組み合わせられる点と、アウトプットなどの双方向性を強みに、それらをサポートします。「知っている」を「できる」に変えるオンライン学習。それが新しいeラーニングのかたちです。

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