Future Proof(フューチャープルーフ)とは?組織の将来性を証明する秘訣

 コロナウイルスのパンデミックを受けて、世の中は大きく変化の時を迎えています。将来を見通すのが難しい時代において、どのように将来性を高め、証明できる組織(Future Proof:フューチャープルーフ)にしていけるのか、Fara Rosenzweig氏が執筆された記事をご紹介します。

 

フューチャープルーフ(組織の将来性を証明すること)が、これまで以上に重要

パンデミックを受けて、人々の働き方や、成功に必要なことが劇的に変わりました。マッキンゼー・アンド・カンパニーのレポート「COVID-19: ビジネスへの影響」では、職場のあり方を変えて、社員の貢献を最大化していくことが、持続可能かつ包括的な成長のために必要であると述べられています。加えて、デジタルなカスタマー・エクスペリエンス(顧客体験)、組織文化、社員のウェル・ビーイング、テクノロジー、イノベーションといった分野も重視されるようになりました。

パンデミック発生により世界が進化を続けるなか、組織にはアジャイル性(機敏さ)と必要に応じて業務をシフトしていく姿勢が必要です。自主的に企業を退職する人が続出する「大量離職時代」の到来やインフレの加熱が話題となっていますが、将来を見通して迅速に適応していける組織は、どんな荒波も乗り切っていけるでしょう。

 

カスタマー・エクスペリエンスを向上させる

約94%の顧客が、良いカスタマー・エクスペリエンスを得ることで、商品やサービスの再購入の可能性が高まると答えています。つまり、優れたカスタマー・エクスペリエンスの提供は、顧客を惹きつけて維持し、ロイヤル・カスタマーを増やすことに繋がります。

組織は、カスタマー・エクスペリエンスについての考え方を転換する必要があります。AI搭載のチャットボットやオンデマンドの教育プログラムなどのデジタルツールは、人間同士の対話を補うことができます。78%の顧客が、テクノロジーと人間が融合したインタラクションの方が、人間だけのインタラクションよりも良い体験だと答えています。さらに、顧客自身がビジネスを運営し、顧客サポートを実施している場合は、適切なタイミングで適切なリソースにアクセスできるかどうかが成功を左右します。

 

人材に投資する

優れたチームは、困難な状況下でも組織を支え、より強くなっていくことができます。人材への投資を通じて良い従業員体験を実現しましょう。それによる、チームメンバーの幸福度、エンゲージメント、生産性を向上することが大切です。

人材への投資には、以下の方法があります。

 

・継続的な学習機会を提供する

・リモートワークやハイブリッドワークの選択肢を用意する

・競争力のある報酬を提供する

・将来のテクノロジーに対応するためのスキルアップとリスキリングの機会を提供する

 

パンデミックを受けてソーシャルディスタンスを取る方法を探るなかで、組織は新しいテクノロジーを取り入れてきました。その普及はさらに進むと考えられています。

現在、需要の高い職種トップ20のうち、テクノロジー関連の職種は50%以上を占めています。データアナリストやデータサイエンティスト、AIや機械学習の専門家、デジタルマーケティングやデジタル戦略の専門家などです。

 

目的と目標を明確にする

パンデミックであれ、市場環境の変化であれ、組織目標を見直さざるを得ない事態は起こるものです。組織の目的、ビジョン、価値観、目標を明確にしたうえで、それら全てを意思決定、変革、イノベーションの指針としましょう。顧客が何を求めているのか、現在提供している価値は何か、どこを革新できるのかを考えてみてください。そして、目標達成に向けたロードマップを作成しましょう。

そうすることで、組織全体が結束力のあるチームとして目標に向かって前進できるようになります。

 

市場の変化に合わせて進化しつづける

今後、世界的に何が起こるのか、それがビジネスにどのような影響を与えるのかを予測することは不可能です。しかし、現在の市場を超えて、将来性を高めたかたちでビジネスの成功をおさめていくためにできることが4つあります。

 

①ニーズに合わせて顧客体験をアップグレードする

②イノベーションを通じて、より良く、より速く、より低コストな方法を見出す

③人材に投資して、ビジネスを前進させるために必要なスキル習得を促進する

④適宜、組織目標とビジネス戦略を見直して調整する

 

チームメンバーのスキルアップとリスキリングは、組織が将来のテクノロジーに適応するのに重要であると同時に、従業員のキャリアアップにも役立ちます。

 

※ユームテクノロジージャパンによる、解釈・翻訳を行っております。

 正確な記述に関しては原文「Secrets to Future Proof Your Organization」をご確認下さい。

https://www.td.org/atd-blog/secrets-to-future-proof-your-organization

 

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・新分野での役割定義やスキルの可視化

・ラーニングパスを定義し、日々の業務の中で学べる環境

・企業内の社員のポジションやスキル、評価に応じた学習プランの作成

・AIが個別に学習コースを自動レコメンド(学習者自身また、企業内組織、グループメンバーの学習行動に基づく)

・企業内で継続的な学習を実現する学びの文化の醸成

 

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