およそ2年で自発的利用率を80%に高めた工夫
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不動産情報メディアの運営や不動産業務ソリューションなどを提供するアットホーム株式会社。「アットホーム不動産情報ネットワーク」には、6万社以上の不動産会社が加盟・利用しており、加盟店は日本全国に広がります。アットホームでは全国の加盟店に対してルート型の営業スタイルを取っており、そのため時間を合わせての集合型の研修が行いにくいことや研修ツールが一元化されていないという課題がありました。今回は、アットホーム株式会社の尾﨑 真由様、青木 亮介様、松川 友紀様に、およそ2年でUMU自発的利用率を80%にするためにされた工夫や、UMUでの学習が業務に直結した効果についてお話いただきました。
企業情報
社名:アットホーム株式会社 (英文名称 At Home Co.,Ltd.)
本社所在地:〒144-0056 東京都大田区西六郷4-34-12
設立年月日:1967年12月
事業所:全国に計50事業所
時間や場所を選ばずに自己学習を推進できる環境を求めてUMUを導入
ーUMU導入の背景と会社としてどのような問題を感じていらっしゃったのか教えていただけますでしょうか?
青木さん:私どもの部署は営業部門に配属された新人の研修と人材育成を担当しており、不動産業界に関することや当社が取り扱う商品・サービスの研修などを行っております。
ただ、全国に営業所があることから多くの社員を同じ時間に同じ場所に集めて研修を行うことが難しいといった点が以前から課題でした。
その対策として研修動画やExcelで作成した○×形式の問題集を社内サイトに掲載していましたが、あまり利用はされていませんでした。各コンテンツが社内サイトのさまざまなところに点在している状況であったため、自己学習を行うことに対してストレスがかかり、学習意欲の低下を招いてしまったことが原因だと思います。加えて当時の社内サイトでは、誰がどのコンテンツを利用したのか、受講管理ができてないという点も大きな課題でした。
こういった課題を解決する目的としてUMUを検討させていただき、「時間や場所を選ばずに自己学習を推進できる環境」を整備できる点に魅力を感じて導入に至りました。
ー学習マネジメントのプラットフォームはUMU以外にもあったと思いますが、他社製品と比較してUMUに決められた理由はありますか?
青木さん:さまざまな目的があるなかで、何が一番当社の課題を解決できるかと考えたときに、「研修のスケジュール管理だけをするようなツール」や「資料倉庫として使うだけのようなツール」といった部分的な切り出しのプロダクトではなく、総合的に活用できそうなのがUMUでした。
尾﨑さん:すでに作成していた動画や問題集を再編集せずともUMU側に置き換えられ、スムーズに移行ができるという点も大きかったと思います。
まずは新入社員研修で効果を出し、半年後に全営業部へ利用を拡大
ー導入に関して、社内から反発など障壁になったことはありましたか?
青木さん:導入にあたってどれぐらいの効果が得られるかを社内に説明することが一番大変でした。そのため、導入から半年後に全営業所で利用するという段階的な目標を持って、まずは新入社員研修で活用してみました。ちょうど2020年当時コロナ禍で初めての新入社員研修が実施される時期でもありましたので、Zoomでの講義を録画して、UMUで見返せるようにしたところ、利用者から「繰り返し確認できて良かった」「スマートフォンでアクセスできるのですごく学習がしやすかった」といった声をもらえました。
また、コロナ禍の新入社員は入社直後から在宅勤務になったため、UMU上で日報を書いてもらって、それを全員が閲覧できるという環境を作りました。これによって、新入社員からは「在宅中でつながりが感じられないなかで、少しでも同期の状況が見られてよかった」といった声が聞かれました。テストの順位などを公開することで、新入社員同士で切磋琢磨し合ってくれたのかなと考えています。講師側の目線としては、練習問題の実施状況や正答率をリアルタイムに確認できることで、復習すべきポイントなどを分析して指導することが容易になりました。
このようにUMUの活用成果を感じることができましたので、その結果を社内報告し、半年後の営業所拡大につなげることができました。
ー当時の新入社員は何名くらいだったのでしょうか?
尾﨑さん:60名程度です。この時は初の緊急事態宣言の時期だったため、在宅での研修体制も機材も全く整っていませんでしたが、UMUのおかげで、新入社員と講師のつながりをもつことができ、新入社員研修をやり遂げることができたと思っています。
講師側の独りよがりな研修にしないためのUMU活用法
ー実際にUMUを導入して、集合研修と比較した違いは感じられましたか?
尾﨑さん:集合研修の良いところは、直に受講者と触れ合えるため、「困っていそう」や「どこがよくわからないのか」が講師にも伝わりやすいのですが、Zoomではその感覚が伝わりづらいと感じます。ただ、UMUだと正答率が低い問題など弱点をあぶりだせるので理解度の把握はさらにしやすくなりました。
UMUがなかったら、理解度もよくつかめないまま運営側(研修講師側)の独りよがりの、質の悪い研修になっていたかもしれません。
青木さん:研修を実施している側としては、「どれだけのことをきちんと伝えられているか」がとても気になります。実際に、用意したUMUの問題集をどれくらいやってくれているのか、提供した動画をみんな見てくれているのだろうかなどの履歴を日々確認していました。
コンテンツを増やすことに注力し、導入後2年で月間平均利用率80%に
ーUMUの利用率はどのくらいですか?
青木さん:昨年のデータでは、月ごとの平均利用率がおよそ80%という結果になりました。これは受講必須の定期試験を抜いた数字なので自発的な利用率と言えると思います。UMU導入直後は利用率が60%から70%ぐらいだったのですが、70%から80%台を目指していこう、といった目標を立てながら、コンテンツ提供や利用促進の取組みをしていました。
ー多くの社員にUMUの利用を定着させるために、工夫したポイントや重要になったポイントがあれば教えてください。
青木さん:当然導入したからには使ってもらわないと意味がありませんので、営業社員全体へ利用拡大したあとは、いかに利用率を上げていくかという点にかなり苦心してきました。導入当初は運営側でコンテンツ作成をどんどん行い、更新頻度を重要視して運営していました。同時に受講必須コンテンツを設定するなど、利用率が上がる工夫も施しました。
尾﨑さん:導入当初から、UMUの展望はイメージしていました。若手社員は当然UMUを使ってくれるだろうと思っていましたが、ベテラン層が魅力を感じるコンテンツを提供していく必要性は感じており、新コンテンツも順次リリースしていきました。やらされて利用するということではなくて、自ら利用することが理想だと考えていましたので、UMUの認知度や定着度を随時測りながら進め、およそ2年くらいで定着できたと判断しました。
営業所にもコンテンツの作成権限を展開
ー営業所に展開をされていくなかで、UMU導入当初思い描いたものとは違った使い方もしているということがあれば教えていただきたいです。
青木さん:導入以降、利用者側からUMUでコンテンツを作成したいという積極的な声もいただいており、そういった要望に対しても対応をしていきました。その結果、UMUを活用したサービス概要の復習や、営業のロールプレイング動画をUMUに載せてフィードバックを行うなど、営業所の強化活動に上手く活用していただく事例がありました。
また、定着がみられた導入2年後あたりから次へのステップへの検討を始めました。現在では、作成ニーズに対して運営側が作成をするのではなく、営業所にもUMUのコンテンツ作成権限を開放して、運用を独自で行ってもらうという取組みをしています。
基本的には、試験を作ったり、テストや動画をアップロードしたりという使い方をされている営業所が多いのですが、なかには我々運営側で想定していた以上の使い方をしてくれている営業所もあります。将来的には運営側が特に何もしなくても営業所でコンテンツを作っていくというのが理想的な姿なのかなと考えています。
ーなるほど。現在は何コンテンツぐらいあるのでしょうか?
松川さん:潜在的なコンテンツも含めると400〜500本くらいです。さらに今、営業所でもどんどんコースを作って活用してくれていますので、数えきれないぐらいだと思います。
YouTube 世代にも目を惹く社内サイトづくり
ーUMUを活用するにあたって工夫されているポイントがほかにもあれば教えてください。
青木さん:一度、「UMUは使いにくい」と思われてしまうと、なかなか信頼回復が難しいので、利用者にとって使いやすいツールでありたいという思いを持ちながら運営しています。
例えば、コンテンツの掲載順にもこだわっています。サービスのコンテンツであればまずインプットのために研修の資料や動画、その次に復習のための問題集や復習に関するコンテンツ、最後に営業活動で役立てられるような成功事例のコンテンツを置き、流れに沿って学習できるような順番にしています。
UMUは導入から時間経過とともに全体のコンテンツ数がかなり多くなってきているような状況です。目的とするコンテンツにたどり着けない受講者がいるので、そこに対してUMU内の検索方法を周知したり、検索無効率の高い検索ワードに対して、該当するコンテンツの中にタグを追加したりといった取組みも行っています。
見つけやすさという面では視覚的な工夫もしており、一つひとつのコース画像についてもデザインにこだわりながら、作成しています。
ーUMUの画面を拝見させていただきましたが、社内サイトというより外部に普通に置いてありそうな感じの研修サイトだと感じました。
青木さん:特にYouTubeなどに慣れている世代ですので、視覚的効果、キャッチで目を引いて「この講座面白そう」と思ってもらうのは社内サイトであっても重要だと思っています。文字だけでなく画像から何のコースか一目でわかるように工夫をし、学習のモチベーション効果が上がるように考えています。
トップページのコンテンツの並びも、1年か1年半ぐらいのタイミングで見直しを入れました。例えば、当初はサービス系コンテンツを上位に表示させていたのですが、UMU導入1年後には、ある程度サービスに関しての学習が終わり、アクセスが落ち着いてきました。一方、不動産業界や法律に関するコンテンツのアクセスが増えていたので、並び順を見直しました。
ーなるほど。すごく工夫されていますね。定期的に見直しをされているのでしょうか?
青木さん:毎月一度、運営側全員でUMU定例会を開いています。
アクセスの多いコンテンツはどれか、役職や業種によってどのような人に利用してもらっているのか分析しています。また、今後どのようなコンテンツを増やしていくべきなのか、今後の運営方針を話しあっています。
UMUでの学習が提案や受注につながる成果も
ーUMUの導入後、得られた成果があれば教えていただけますでしょうか?
青木さん:2023年2月にアンケートをとった結果、「UMUの利用が自分の活動に役立っていますか」という質問に対して「とても役に立っている」という回答と「役に立っている」が合計で93%でした。
「特にどんなことで役に立ちましたか」という点では、「UMUを使って学習したことで加盟店との会話の幅が広がった」「学んだ内容から提案や受注につながった」といった声が現場からも出てきています。
ー最後に、今後の展望があれば教えてください。
青木さん:少しずつ進めている部分ではあるのですが、純粋に当社のサービス学習という部分だけではなく、業界知識など、より幅広いコンテンツの拡充を目指していきたいと考えています。
現在の利用率を分析すると、やはり若手層の利用が多くなっています。その点では、ベテラン層に見てもらうためのコンテンツ拡充がさらに必要というところもあります。また、各営業所でUMUの作成コンテンツ数の差も出てきていますので、有効的に使っている営業所の事例をどのように横展開していくかも検討中です。
人材育成という観点からすると営業所との連携も非常に重要になってくるかと思いますので、UMUが担う部分がどこなのか、現場で学ぶ部分がどこなのか、それぞれの良さをうまく活用できればと思います。
例えば、基礎学習のインプットについてはUMUで行って、現場ではOJT指導する。そこからさらに振り返りや、再学習をしたいとなればUMUに戻ってきて、そこで学習をするなど、現場指導と融合できるような環境を目指していければと考えています。
大手企業様をはじめとして、全社学習プラットフォームの活用、営業教育、新入社員教育等、様々なシーンでUMUをご利用いただいております。
Webでは公開していない情報も含めて、一つの事例に対し、1スライド形式でわかりやすく解説した事例集をご用意しております。是非事例集も合わせてご覧くださいませ。
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