81.2%の大企業の人事担当者が、出世や昇進する社員には「共通点がある」と回答
〜大企業の人事担当者101名対象、「社員の学習習慣」に関する実態調査を実施〜
サマリー
調査概要
調査概要:「社員の学習習慣」に関する大企業人事の意識調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年11月9日〜同年11月10日
有効回答:大企業(従業員数500名以上)の人事担当者101名
81.2%の人事担当者が「出世・昇進する社員には共通点がある」と回答
「Q1.あなたは、出世・昇進する社員には共通点があると思いますか。」(n=101)と質問したところ、「かなりあると思う」が33.7%、「ややあると思う」が47.5%という回答となりました。
・かなりあると思う:33.7%
・ややあると思う:47.5%
・あまりないと思う:8.9%
・全くないと思う:4.0%
・わからない:5.9%
出世・昇進する社員の共通点、半数以上が「学習習慣」と回答
Q1で「かなりあると思う」「ややあると思う」と回答した方に、「Q2.出世・昇進する社員にはどのような共通点があると思いますか。(複数回答)」(n=82)と質問したところ、「日々の振り返りを行っている」が61.0%、「周囲と良い人間関係を築いている」が56.1%、「夢や信念を持っている」が53.7%という回答となりました。
・日々の振り返りを行っている:61.0%
・周囲と良い人間関係を築いている:56.1%
・夢や信念を持っている:53.7%
・学習習慣がある:51.2%
・チームや会社の成長を第一に考えている:36.6%
・その他:8.5%
・わからない/答えられない:0.0%
他にも「学習能力」や「成果を出すことへのこだわり」などの声も
Q1で「かなりあると思う」「ややあると思う」と回答し、Q2で「わからない/答えられない」以外と回答した方に、「Q3.Q2で回答した以外に、共通点があれば教えてください。(自由回答)」(n=82)と質問したところ「学習能力」や「成果を出すことへのこだわり」など52件の回答が得られました。
<自由回答・一部抜粋>
・41歳:学習能力。
・54歳:成果を出すことへのこだわり。
・49歳:指示通り行動し結果を出す。
・49歳:明るい、前向き、公に泣き言を言わない。
・57歳:視点が広い。
・31歳:臨機応変できること。
・49歳:コミュニケーションがうまい。
約3割の企業では、人事評価制度の項目に社員の「学習習慣」を含まず
「Q4.お勤め先では、人事評価制度の項目に社員の「学習習慣」を含んでいますか。」(n=101)と質問したところ、「含んでいない」が26.7%、「含んでいる」が58.4%という回答となりました。
・含んでいない:26.7%
・含んでいる:58.4%
・わからない/答えられない:14.9%
含めていない理由、「社員の学習状況を評価するための指針がないから」や「社員の学習状況を把握できていないから」の声
Q4で「含んでいない」と回答した方に、「Q5.含めていない理由を教えてください。(複数回答)」(n=27)と質問したところ、「社員の学習状況を評価するための指針がないから」が63.0%、「社員の学習状況を把握できていないから」が44.4%、「検討したことがなかったから」が25.9%という回答となりました。
・社員の学習状況を評価するための指針がないから:63.0%
・社員の学習状況を把握できていないから:44.4%
・検討したことがなかったから:25.9%
・必要性を感じないから:22.2%
・わからない/答えられない:3.7%
・その他:0.0%
約8割の企業が、人事評価に社員の「学習習慣」を考慮することを重要と認識
「Q6.あなたは、人事評価の際に社員の「学習習慣」を考慮することは重要だと思いますか。」(n=101)と質問したところ、「非常に重要だと思う」が29.7%、「やや重要だと思う」が45.5%という回答となりました。
・非常に重要だと思う:29.7%
・やや重要だと思う:45.5%
・あまり重要ではないと思う:15.8%
・全く重要ではないと思う:4.0%
・わからない:5.0%
その理由、「学習が促進され、会社全体のレベルアップにつながると思うから」が64.5%で最多
Q6で「非常に重要だと思う」「やや重要だと思う」と回答した方に、「Q7.社員の「学習習慣」を考慮することが重要だと思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=76)と質問したところ、「学習が促進され、会社全体のレベルアップにつながると思うから」が64.5%、「学習している社員の方がパフォーマンスが高いと思うから」が56.6%、「社員の努力を認めてあげることが重要だと思うから」が42.1%という回答となりました。
・学習が促進され、会社全体のレベルアップにつながると思うから:64.5%
・学習している社員の方がパフォーマンスが高いと思うから:56.6%
・社員の努力を認めてあげることが重要だと思うから:42.1%
・他の項目ではなかなか評価に差をつけづらいから:7.9%
・その他:1.3%
・わからない:2.6%
まとめ
今回は、大企業(従業員数500名以上)の人事担当者101名を対象に、「社員の学習習慣」に関する実態調査を実施いたしました。
まず、「出世・昇進する社員」に関して、81.2%の人事担当者が「共通点がある」と回答。その共通点には、「日々の振り返りを行っている」が61.0%、「周囲と良い人間関係を築いている」が56.1%、「夢や信念を持っている」が53.7%で多数を占め、他にも、「学習能力」や「指示通り行動し結果を出す」などの声も見受けられました。
一方、「人事評価制度の項目に社員の「学習習慣」を含んでいない」企業は、約3割も存在し、含めていない理由として、「社員の学習状況を評価するための指針がないから」や「社員の学習状況を把握できていないから」の声が多数集まりました。
「人事評価の際に社員の「学習習慣」を考慮すること」に関しては、約8割が「重要」と認識しており、その理由としては、「学習が促進され、会社全体のレベルアップにつながると思うから」や「学習している社員の方がパフォーマンスが高いと思うから」という声が集まりました。
今回の調査で、 出世・昇進する社員の共通点として半数以上の人事担当者が回答した「学習習慣」。人事評価制度への「学習習慣」の導入は、更なる社員の成長と企業成長を促すことに役立つでしょう。
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