大企業人事の6割以上が「中途人材のオンボーディング」に苦戦、「社風」や「コミュニケーションスタイル」の違いに難しさを実感
〜7割以上が今後「中途人材のオンボーディング」を強化していく意向〜
オンライン学習プラットフォーム「UMU(ユーム)」を展開しているユームテクノロジージャパン株式会社は、大企業の人事105名を対象に、大企業の中途採用に関する実態調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。
中途採用を行う大企業人事の方必見!調査レポートのダウンロードはこちら:
https://umujapan.co.jp/download/onbording_60/
調査サマリー
調査概要
調査概要:大企業の中途採用に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®️」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年7月5日〜同年7月6日
有効回答:大企業(従業員数1,000名以上)の人事105名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「ユームテクノロジージャパン株式会社」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://umujapan.co.jp/about/
約7割の企業が「中途採用を強化している」と回答
「Q1.あなたのお勤め先では、中途採用を強化していますか。」(n=105)と質問したところ、「かなり強化している」が24.7%、「やや強化している」が43.8%という回答となりました。
・かなり強化している:24.7%
・やや強化している:43.8%
・あまり強化していない:14.3%
・全く強化していない:7.6%
・中途採用業務を行っていない:2.9%
・わからない/答えられない:2.9%
理由として「人材が他社で培った知見を吸収できる」が62.5%で最多
Q1で「かなり強化している」「やや強化している」と回答した方に、「Q2.中途採用を強化している理由を教えてください。(複数回答)」(n=72)と質問したところ、「人材が他社で培った知見を吸収できるから」が62.5%、「即戦力になるから」が55.6%、「研修にかかる時間やコストを抑えられるから」が43.1%という回答となりました。
・人材が他社で培った知見を吸収できるから:62.5%
・即戦力になるから:55.6%
・研修にかかる時間やコストを抑えられるから:43.1%
・他の社員にとって刺激になるから:38.9%
・力を入れたい分野のエキスパートが不足していたから:31.9%
・人材の知識やスキルを明確に判断できるから:29.2%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
一方で、6割以上が中途人材の「オンボーディング」に苦労経験あり
「Q3.あなたは、中途人材のオンボーディングに苦労したことはありますか。」(n=102)と質問したところ、「かなりある」が22.5%、「ややある」が41.2%という回答となりました。
・かなりある:22.5%
・ややある:41.2%
・あまりない:16.7%
・全くない:5.9%
・わからない/答えられない:13.7%
中途人材のオンボーディングでは、58.5%が「社風の違い」に苦労すると回答
Q3で「かなりある」「ややある」と回答した方に、「Q4.どのような点で中途人材のオンボーディングに苦労したことがあるかを教えてください。(複数回答)」(n=65)と質問したところ、「社風の違い」が58.5%、「コミュニケーションスタイルが異なる」が46.2%、「職場に適応できていない」が40.0%という回答となりました。
・社風の違い:58.5%
・コミュニケーションスタイルが異なる:46.2%
・職場に適応できていない:40.0%
・業務の行い方の違い:35.4%
・評価基準が異なる:33.8%
・中途人材のメンタルケアができなかった:23.1%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:1.5%
他にも「他社との考え方や方針の違いを感じられて色々と苦労した」や「すぐにやめてしまう人が多い」などの苦労面も
Q4で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q5.Q4で回答した以外に、中途人材のオンボーディングに苦労したことがある点があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=64)と質問したところ、「他社との考え方や方針の違いを感じられて色々と苦労した」や「すぐにやめてしまう人が多い」など40の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・28歳:価値観の違いや見た目や態度など、他社との考え方や方針の違いを感じられて色々と苦労しました。
・50歳:すぐにやめてしまう人が多い。
・55歳:意外に社内に入ると違和感が生まれたことがある。
・63歳:受け入れプロセスに不慣れであったことに苦労する。新入社員は慣れているので。
・59歳:みんなの輪に入りづらい。
・54歳:特殊な職種であるため、向き不向きがはっきりしており早々に退職する例が後を絶たない。
・54歳:受入れ側と中途入社者との意識のずれ。
中途人材のオンボーディング施策、「1on1面談の実施」が81.5%で最多
Q3で「かなりある」「ややある」と回答した方に、「Q6.あなたのお勤め先では、中途人材のオンボーディングのために、どのような施策を行っていますか(複数回答)」(n=65)と質問したところ、「1on1面談の実施」が81.5%、「導入研修制度」が49.2%という回答となりました。
・1on1面談の実施:81.5%
・導入研修制度:49.2%
・歓迎会の実施:35.4%
・社内見学:35.4%
・メンター制度:32.3%
・ランチMTG:13.8%
・特にない:1.5%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
83.1%が、中途人材の早期離職を経験
Q3で「かなりある」「ややある」と回答した方に、「Q7.あなたのお勤め先では、中途人材が早期に離職してしまうケースはありますか。」(n=65)と質問したところ、「かなりある」が30.8%、「ややある」が52.3%という回答となりました。
・かなりある:30.8%
・ややある:52.3%
・あまりない:15.4%
・全くない:1.5%
・わからない/答えられない:0.0%
7割以上が、「中途人材の戦力化」に課題を実感
「Q8.あなたは、中途人材の戦力化に関して、課題を感じたことはありますか。」(n=102)と質問したところ、「かなりある」が24.5%、「ややある」が47.1%という回答となりました。
・かなりある:24.5%
・ややある:47.1%
・あまりない:7.8%
・全くない:5.9%
・わからない/答えられない:14.7%
中途人材の戦力化に関する課題、「戦力化するまで工数や時間がかかる」が65.8%で最多
Q8で「かなりある」「ややある」と回答した方に、「Q9.中途人材の戦力化に関して、どのような課題を感じたことがあるかを教えてください。(複数回答)」(n=73)と質問したところ、「戦力化するまで工数や時間がかかる」が65.8%、「向上意欲がみられない」が45.2%、「仕事のスケジュールがつかめていない」が41.1%という回答となりました。
・戦力化するまで工数や時間がかかる:65.8%
・向上意欲がみられない:45.2%
・仕事のスケジュールがつかめていない:41.1%
・業務の目標を理解できていない:32.9%
・仕事ではなく職場への適応に時間をとられる:31.5%
・オンラインで戦力化まで繋げるのが難しい:20.5%
・その他:1.4%
・わからない/答えられない:0.0%
他にも「戦力になっても年収やイメージとミスマッチしてしまう」や「前職での経験が邪魔をする場合がある」などの課題も
Q9で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q10.Q9で回答した以外に、中途人材の戦力化に関して感じた課題があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=73)と質問したところ、「戦力になっても年収やイメージとミスマッチしてしまう」や「前職での経験が邪魔をする場合がある」など47の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・28歳:戦力になっても年収やイメージとミスマッチしてしまうことがある。
・58歳:前職での経験が邪魔をする場合がある。
・50歳:会社の雰囲気や業務になじめない方が多い。
・28歳:直ぐに退職してしまうとか色々な場面で苦労しました。面接のときには幾ら礼儀正しくてもいざ、職場で働いてもらうと態度が急変するなど変わった場面が多かったです。
・54歳:特殊な職種であるため、責任の大きさに萎縮してしまい戦力になる前に退職してしまう。
7割以上が、今後中途人材の「オンボーディング強化」の必要性を実感
「Q11.あなたは、今後中途人材のオンボーディングを強化していく必要性を感じていますか。」(n=102)と質問したところ、「非常にそう感じる」が25.5%、「ややそう感じる」が45.1%という回答となりました。
・非常にそう感じる:25.5%
・ややそう感じる:45.1%
・あまりそう感じない:14.7%
・全くそう感じない:3.9%
・わからない/答えられない:10.8%
オンボーディング強化の理由、「中途人材の必要性を実感しているから」が62.5%で最多
Q11で「非常にそう感じる」「ややそう感じる」と回答した方に、「Q12.中途人材のオンボーディングを強化していく必要性を感じている理由を教えてください。(複数回答)」(n=72)と質問したところ、「中途人材の必要性を実感しているから」が62.5%、「中途人材の貢献意欲が生産性に寄与するから」が47.2%、「雇用の流動化が進んでいるから」が45.8%という回答となりました。
・中途人材の必要性を実感しているから:62.5%
・中途人材の貢献意欲が生産性に寄与するから:47.2%
・雇用の流動化が進んでいるから:45.8%
・職場全体の社員満足度が向上するから:26.4%
・中途人材は給与が高いため、結果を残してほしいから:8.3%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
まとめ
今回、大企業の人事105名を対象に、大企業の中途採用に関する実態調査を実施しました。
約7割の企業が「中途採用を強化している」実態が明らかとなり、理由として「人材が他社で培った知見を吸収できる」が62.5%で最多でした。一方で、6割以上が中途人材の「オンボーディング」に苦労した経験を持ち、「社風の違い」に苦労する傾向にあることが分かりました。なお、8割以上が中途人材が早期に離職してしまうケースを経験していることも明らかに。そこで、中途人材のオンボーディングのための施策として、81.5%が「1on1面談の実施」を取り入れていることが分かりました。
また、「中途人材の戦力化」に関して、65.8%が「戦力化するまで工数や時間がかかる」と課題を感じつつも、中途人材の必要性を実感しており、7割以上が今後もさらに中途人材の「オンボーディング強化」に意欲を示しました。
企業の今後の成長のためには、中途採用がカギになると考える人事が多いことから、最近では中途採用に力を入れる大企業が増えてきています。他社で培った知見を吸収できることが利点として挙がる一方で、自社との社風の違いに苦労するというデメリットが調査結果から伺えました。また、中途採用を即戦力として迎えるためにはオンボーディング施策の強化が必要不可欠であると考えられているようです。オンボーディングプロセスには、さまざまな方法が考えられますが、自社を理解してもらうことと同時に、企業が必要としている技術がどのようなことなのかを理解してもらうことが、組織の一員として一刻も早い定着に繋がるのではないでしょうか。
オンライン学習プラットフォーム「UMU」について
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今回の調査レポートのダウンロードはこちら:https://umujapan.co.jp/download/onbording_60/
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