【自信の科学】なぜ自信が営業や成長に不可欠なのか?

「自信がある人」と「自信がない人」、どちらが成功しやすいでしょうか?これは言うまでもなく、「自信がある人」です。
心理学者アルバート・バンデューラは、「自信(自己効力感)が高い人は、困難を乗り越え、成功を引き寄せやすい」と述べ、自信を高めるための4つの方法を提唱しました。
本記事では、自信が成長や営業成果に与える影響と、それを科学的に高める方法について解説します。
なぜ「自信」が営業や成長に大きな影響を与えるのか?
自信があると、記憶力や学習能力、集中力といったあらゆるパフォーマンスが向上し、前向きな思考、強いメンタルなどを作り出すことがわかっています。
これらは全て、現代社会で大きな成果を上げるために、1つも欠かすことのできない重要な要素です。
➀自信があると脳の神経構築を促す
脳は、新しい経験を通じて神経回路を強化し続ける「神経可塑性」という性質を持っています。この神経可塑性は、私たちの成長の全てと言っても過言ではありません。
自信がある人は、「自分はできる」という意識のもとで新しい挑戦に積極的に取り組むため、脳内での神経回路の構築が促進され、スキルや知識がより効果的に定着することが研究で証明されています。
例えば、ある営業パーソンが「この提案は必ず成功する」という自信を持っている場合、失敗を恐れずに試行錯誤を繰り返しながら改善を重ね、最適なプレゼンテーション方法を習得する可能性が高くなります。 その結果、脳内で営業スキルに関連する神経回路が強化され、成功する確率が高まるのです。
➁自信がある人の言うことを聞く性質がある(営業や接客で有利)
人間は進化の過程で、生存確率を高めるために「自信がある人の意見を信じる」という心理的傾向を持つようになりました。これは、太古の時代において「自信は経験から作られ、その経験に基づいた自信を持つリーダーの指示に従うことで生存確率が上がった」ためです。
それは現在でもしっかりと受け継がれており、自信満々の接客する人とそうでない人では、営業成績に大きな差が開いてしまうのです。
つまり、営業や接客、提案などが必須な現代社会において、自信を持って話すことは必須要件なのです。
➂自信がある人はパフォーマンスが高まる
ポジティブ心理学の研究では、自信がある人は、ポジティブな感情を持ちやすく、困難な状況に対して前向きに取り組む傾向があることが示されています。
ポジティブ心理学の観点から、前向きな状態は「拡張・形成理論」と言う効果が働き、アイディアや発想力といった創造性を豊かにし(拡張し)、記憶力や集中力、学習能力などの能力を高める(リソースを形成する)と言うのが明らかになっています。
また、ハーバード大学のショーン・エイカー教授によると、前向きな人の仕事のパフォーマンスは、そうでない人に比べて2倍も高いことがわかりました。
アルバート・バンデューラの「自信を高める4つの方法」
科学的な観点からも自信は仕事での成功や目標達成に必要な事項です。
しかし、日本の自信の低さは先進国の中でも最低レベルです。そのため、高い業績を上げるためにも、しっかりと正しい方法で自信を育てないといけないのです。
元アメリカ心理学協会会長のアルバート・バンデューラ博士は、自信を高めるためには、以下の4つの要素が重要であると提唱しました。
➀直接的達成経験
「小さな成功体験」を積み重ねることで、自信は自然と育まれることが分かっています。
例えば、学習であれば、小さな成長もしっかり感じ取り、小さな成功体験として繰り返すことで、「自分はできる」という実感が生まれ、大きな課題にも挑戦できるようになります。
➁モデリング
他者の成功を見ることでも、自信は高まるということが研究で示されています。特に、自分と近い立場の人が成功しているのを見ると、「自分にもできるはずだ」と感じやすくなるのです。
営業やビジネスの世界では、成功している人のプレゼンを見たり、ベストプラクティスを学ぶことで、自分の自信を高めることができます。
➂言語的説得
他者からのポジティブなフィードバックは、自信を強化することが証明されています。例えば、「あなたならできる!」と言われるだけでも、脳の報酬系が活性化し、挑戦意欲が高まるのです。
仕事や学習、営業の場面でも、上司や同僚からのポジティブなフィードバックがあると、成約率が向上することが実験で示されています。
➃生理的・情緒的状態
リラックスした状態でいると、脳は「成功しやすい」と判断することが研究で明らかになっています。逆に、ストレス状態では、「うまくいかないかもしれない」という不安が強まり、自信が低下します。
そのため、ストレスを管理し、ポジティブな感情を維持することができる環境構築などが、自信を高める上で重要なのです。
UMUを活用して自信を育てる
UMUのプラットフォームには、バンデューラの4つの方法を活用して自信を育てる仕組みが組み込まれています。
[直接的達成経験]
・マイクロラーニングを活用することで、小さな成功体験を積み重ねながら学習できる。
・フィードバック機能により、自身の成功体験を確認できる。
・ラーニングマップにより、視覚的に自身の成長状態が確認できる。
・マネジメントの機能により成長を実感できる。
[モデリング]
・AIビデオで他者の成長やスキルを確認できる。
・インタラクティブな学習や従業員同士の交流・コミュニケーション機能で他者の成長を確認できる。
・ディスカッション機能によるリアルな意見交流
[言語的説得]
・フィードバック機能を活用し、学習者同士でポジティブなフィードバックを送り合いながら、モチベーションを維持できる。
[生理的・情緒的状態]
・ゲーミフィケーション要素(進捗の可視化、バッジ機能など)により、ポジティブな感情を維持しながら学習を続けられる。
・フィードバック機能やコミュニケーション機能により、前向きな気持ちを維持できる。
このように、UMUの学習環境を活用することで、科学的に裏付けられた方法で自信を高めることが可能になります。
まとめ:自信を育て、成長と成功につなげる
自信は営業や成長に大きな影響を与えるだけでなく、挑戦する意欲や継続する力を生み出します。そして、自信から生み出されるパフォーマンスの向上、前向きな思考、営業力は、現代社会で大きな成果を上げるために、1つも欠かすことのできない重要な要素です。会社の発展のためにも、従業員一人一人がしっかりと自信を育てていく必要があるのです。
アルバート・バンデューラの研究では、「達成経験」「モデリング」「言語的説得」「生理的・情緒的状態」の4つが、自信を育てるために欠かせない要素であることが示されています。
そして、この4つの要素は、UMUのプラットフォームにも組み込まれており、学習を通じて自然と自信を高められる環境が整っています。
成功のためには、自信を意識的に鍛え、積極的に行動することが不可欠です。科学的に証明された方法を取り入れ、確実に成長していきましょう。
【執筆者】株式会社HYBRID THEORY 代表取締役 丸山裕之 氏
栃木県で公務員を経験し独立。
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