【脳科学的営業の原則】非言語コミュニケーションの重要性

近年、凄まじい進化を遂げるAI技術により、営業や接客スキルをAIで訓練することが当たり前の時代になりました。AIを活用すれば、自分のスキルを客観的に評価したり、AIアバター相手に反論処理の練習を行ったりと、その方法は多岐にわたります。
いずれも効果が見込める練習方法ですが、成果を最大化するためのカギは「順番」にあります。どんなに優れた練習法であっても、間違った順番で取り組むと効果は半減します。
本記事では、AIを使った営業・接客スキルのトレーニングにおいて、何をどの順番で、どのように練習するべきかを、科学的な観点からわかりやすく解説します。
営業の原理原則「非言語コミュニケーション」の重要性
営業や接客の現場で成果を上げるために重要なのは、話す内容や的確な反論処理だけではありません。実は、笑顔や身振り手振り、声のトーンといった非言語コミュニケーションが、営業や接客の成否を分ける決定的な要因なのです。このことを裏付ける研究が存在します。
クレアモント大学のポール・ジェイ・ザック博士による研究
この研究では、信頼関係を構築するコミュニケーションが、相手の脳内に「オキシトシン」という信頼ホルモンを分泌させることが明らかになりました。
オキシトシンは、相手に安心感や共感を生み出し、信頼を深める役割を持つ脳内化学物質です。特に、笑顔や声のトーン、身振り手振りなどの適切な非言語的なコミュニケーションを通じて信頼関係を構築すると、相手のオキシトシンが多く分泌されることがわかっています。
そして、実験では、接客中の非言語コミュニケーションの質が高いほど、相手の血液中のオキシトシン濃度が上昇し、それに比例して商品やサービスの購入額(実験では返金額)が増加する結果が確認されました。
つまり、適切な非言語コミュニケーションによって信頼関係を構築すればするほど、サービスの購入や紹介が増えるということです。非言語スキルと成果は比例関係にあり、その重要性は決して無視できないのです。
想像してみてください。営業パーソンが、笑顔もなく、声が低く沈んでおり、常に下を向いて目を合わせない状態で商品説明をしたらどう感じるでしょうか? いくら説明が完璧でも、相手に好印象は与えられず、むしろ不快感を覚えてしまいますよね。
また、完璧な反論処理をされたとしても、「正論なのに何か腹が立つ」となってしまいますよね。
このように、非言語コミュニケーションは、相手の信頼感を左右する“見えない土台”となります。適切な非言語スキルがあってこそ、話す内容や反論処理が活きるのです。
営業の成果を最大化するためには、まずこの土台を確立することが不可欠です。
言葉に頼るだけでは不十分「AIアバターとの練習の限界」
近年、営業や接客のトレーニングとしてAIアバターとの掛け合いが注目されています。
AIアバターは、話す内容や反論処理の練習には非常に便利ですが、非言語コミュニケーションの重要性を無視している点が大きな課題です。
メラビアンの法則が示す言葉の限界
メラビアンの法則とは、人と人がコミュニケーションを図る際、以下の割合で、相手に影響を与えるという心理学の法則です。カリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学名誉教授アルバート・メラビアンによって発表されました。
[メラビアンの法則によるコミュニケーションの影響割合]
〇視覚情報…55%
〇聴覚情報…38%
〇言語情報…7%
つまり、驚くべきことに、商品説明や反論処理の言葉そのものの意味は、たった7%であり、93%が非言語的要素に依存しているのです。
先ほどの、営業パーソンが、笑顔もなく、声が低く沈んでおり、常に下を向いて目を合わせない状態で商品説明をされたら、いくら説明が完璧でも、不快感を覚える理由はここからきています。
つまり、AIアバターとの言語的なやり取りに偏った練習を行ってしまうと、営業や接客の現場で93%を占める重要な非言語スキルを十分に磨くことができないため、成果に直結しづらくなります。
どれだけ話す内容が優れていても、声のトーンや表情、身振り手振りが適切でなければ、顧客との信頼関係を築くことは難しいのです。
【黄金のテンプレート】AIエクササイズで非言語情報を磨き、AIチャットボットで反論処理を磨くが最強の理由
では、営業や接客に、どのようにAIを活用することが最も効果的なのでしょうか。
それは、
ステップ1…AIエクササイズを使って非言語コミュニケーションを磨く
ステップ2…AIチャットボットを使って商品説明や反論処理を練習する
この順番が、接客・営業のスキル構築において、最も効果的な黄金のテンプレートになります。
1. AIエクササイズで信頼を生む非言語情報を徹底的に磨く
UMUのAIエクササイズは、営業や接客の成功に不可欠な非言語スキルを集中的にトレーニングできます。
AIを活用して、自分の表情や声のトーンに対して客観的なフィードバックを即座に受け取れるため、従来のトレーニングと比べて短期間で非言語コミュニケーションを磨くことができます。
また、現在地が視覚化されていることで、モチベーションが高まり、苦痛を感じることなく継続して練習することができます。
2.AIチャットボットで反論処理や話すべき内容を磨く
非言語スキルを身につけた後、UMUのAIチャットボットを活用することで、具体的な反論処理や話すべき内容のトレーニングが可能です。
[AIチャットボットの役割]
〇反論処理の練習:顧客からのよくある反論に即座に対応する力を強化します
〇適切なフレーズの習得:営業や接客で必要なトークスクリプトを実践的に練習できます
〇プレゼンの練習:プレゼンに必要なトークを練習することができます
このように、AIエクササイズで非言語情報を築き、その上でAIチャットボットを使って言語的な対応力を磨くことで、営業や接客の全体的な質が飛躍的に向上します。
この、科学的根拠に基づいた連携こそが、UMUのトレーニングが「最強」と言われる理由です。
科学的根拠に基づいたUMUのシステムで効率よく学ぶ
UMUの学習プラットフォームは、非言語的なスキルを鍛えるAIエクササイズと、言語的なトレーニングを行うAIチャットボットを効果的に組み合わせています。この連携により、営業や接客の全体スキルを効率よく底上げし、成果を最大化することができます。
UMUのトレーニングは学習の化学から組み立てられており、脳科学的な観点からも非常に効果的と言えます。
UMUのトレーニングで、非言語スキルと反論処理スキルを統合した営業の黄金テンプレを実践し、短期間で確かな成果を手に入れてみてください。
【執筆者】株式会社HYBRID THEORY 代表取締役 丸山裕之 氏
栃木県で公務員を経験し独立。
AI Chatbotを活用した対話トレーニング
UMUは、現場で使える「対話力」を身につけるための、AIとの会話型トレーニングを提供しています。スマホを活用し、学習者の方にいつでもどこでも気軽にトレーニングをしてもらえます。
営業の質問スキルやマネージャーのコーチングスキルなど、シナリオごとにAIが対話や質問の投げかけの相手となり、繰り返しの対話練習を促進します。
︎AI Chatbotの特徴がわかるページを見てみる
︎AI Chatbotのデモ動画を見てみる
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