学習の成果を左右する「積極的な学習」とは
現代のビジネスや教育現場では、多くのスキルや知識を効率よく習得することが求められています。しかし、単に学習の時間を確保するだけでは不十分であることが、最新の研究から明らかになっています。
つまり、積極的な姿勢を持って学習に取り組むことこそが、学習成果を最大化する鍵となるのです。本記事では、積極的な学習の重要性を、フロリダ州立大学アンダース・エリクソン博士の研究を踏まえながら解説し、効果的な学習方法を具体的に紹介します。
積極的な学習とは?
積極的な学習とは、ただ受け身で情報を受け取ったり学習するのではなく、学習者自身が目的意識を持ち、成長を意識して学習に取り組む姿勢を指します。
一方で、ただ漠然とした学習、いわゆる「なんとなく」の学習では、長時間取り組んでも効果が薄いことが指摘されています。
エリクソン博士の研究では、許容できるレベルのパフォーマンスに達した後も、特に意識せずに学習を続けるだけでは、能力が向上しないことが示されています。
受け身の学習と積極的な学習の違い
[受け身の学習の例]
〇学習時間だから仕方なくやる
〇やらなければならないので、とりあえず行う
〇会社で決められたことだから従う
このような受け身の学習では、学習内容が深く記憶に定着せず、長時間努力しても結果に結びつきにくくなります。
[積極的な学習の例]
〇明確な目標を設定し、それを達成するために学ぶ
〇難易度の高い課題に挑戦し、自らの限界を超えようとする
〇自分の成長を意識しながら意図的に学ぶ
「10000時間の法則」は科学的に効果がない
フロリダ州立大学のエリクソン博士の研究では、単なる反復練習ではなく、意図的な練習がスキル向上に重要であることが示されています。
たとえば、30年間同じ曲を同じやり方で弾き続けたピアニストが、時間を費やしたにもかかわらず上達していないどころか、むしろスキルが低下している可能性もあるのです。
つまり、「10000時間の法則」に従って10000時間も練習や学習を続けたとしても、「積極的な学習」が欠けてしまっては、全く意味をなさないのです。
このことから、ただ学習時間を確保するだけではなく、明確な目的と積極的な姿勢を持って学習することが、何より重要になってきます。
積極的な学習を始めよう
なんとなく学習を続けるのではなく、具体的な目標を設定し、難しい課題にも挑戦する「積極的な学習」を実践しましょう。
積極的な学習は、ビジネスや個人の成長に直結し、競争の激しい現代社会での成功を後押しします。具体的な目標を持ち、挑戦することで得られる充実感や達成感が、次の学習へのさらなるモチベーションにもつながります。
今日から積極的な学習を始め、限界を超える成長を目指してみてはいかがでしょうか。
【執筆者】株式会社HYBRID THEORY 代表取締役 丸山裕之 氏
栃木県で公務員を経験し独立。
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