次世代のリーダーに求められるアサーティブリーダーシップ

次世代のリーダーに求められるアサーティブリーダーシップ

アサーティブリーダーシップは、リーダーが自信を持って明確に意見を述べ、他者の意見を尊重しながら意思決定を行うスタイルです。このリーダーシップスタイルは、チームのコミュニケーションを円滑にし、職場環境を改善する効果があります。ここでは、アサーティブリーダーシップの重要性と、そのトレーニング方法について詳しく解説します。

 

アサーティブリーダーシップの重要性

次世代のリーダーに求められるアサーティブリーダーシップ

 

アサーティブリーダーシップは、リーダーが自分の意見を明確に伝えつつ、他者の意見を尊重するバランスを取ることを重視します。

リーダーシップにおける研究で、アサーティブなリーダーはチームの信頼関係を強化し、メンバーのモチベーションとパフォーマンスを向上させることが示されています。

事実、スタンフォード大学とコロンビア大学のリーダーシップを研究する心理学チームは、「優れたリーダーはバランスよく自己主張し、チームを引っ張る人物」と発表しています。

目指すべきアサーティブリーダーシップ

1.弱すぎず、強すぎないバランスの取れたリーダーシップ

アサーティブリーダーシップの基盤は、適度な自己主張と他者への配慮のバランスです。

リーダーは、自分の意見やニーズを明確に伝えつつ、他者の意見や感情を尊重します。これは、チームメンバーが自分の意見を安心して共有できる環境を作り、全体のコミュニケーションを向上させます。

リーダーが強すぎると、チームメンバーは萎縮し、意見を述べることを避けるようになります。一方、リーダーが弱すぎると、チームは方向性を失い、効率的に機能しません。

バランスの取れたリーダーシップは、チーム全体のエンゲージメントとパフォーマンスを最大化します。

 

2.自己犠牲にならず、自分とチームの利益のために行動できるリーダー

アサーティブリーダーは、自己犠牲を強いることなく、自分とチームの利益のために行動します。これは、リーダーが自分のニーズを無視せず、同時にチームの目標達成に貢献することを意味します。

逆に、やってはいけない自己犠牲の具体例は、自分の時間を削ってまで、部下の仕事をこなしたり、自分だけ遅く残業しているような状態です。

 

3.深い思いやりを持つが、流されず、客観的な視点を持っている(コンパッション)

アサーティブリーダーは、チームメンバーに対して深い思いやりを持ちますが、感情に流されず、客観的な視点を維持します。

これは、コンパッションと呼ばれるリーダーシップ特性です。リーダーは、メンバーの感情や状況を理解し、共感を示しつつも、冷静で公正な判断を下します。

感情的にならずに問題を解決し、チーム全体の利益を考えた意思決定を行うことができるリーダーは、信頼と尊敬を集めます。

アサーティブリーダーシップを身につける方法

1.コミュニケーションスキルトレーニング

アサーティブリーダーシップの基礎は効果的なコミュニケーションにあります。

具体的には、アイメッセージを使って自己表現を行い、アクティブリスニングを通じて他者の意見をしっかりと受け止めるスキルを磨くことが重要です。

また、非言語コミュニケーションの技術も強化します。これにより、リーダーは自分の意見を明確に伝えると同時に、他者の意見を尊重する能力を高めます。

 

2. ロールプレイとフィードバックセッション

実際のシナリオを使ったロールプレイは、アサーティブなコミュニケーションを実践するための有効な方法です。

リーダーは、さまざまな状況での対応方法を練習し、フィードバックセッションで他者からの意見を受け入れることで、自分のスキルを客観的に評価し、改善点を見つけることができます。研究によれば、実践的なトレーニングはリーダーシップスキルの向上に効果的です。

 

3.自己評価と目標設定

リーダーは、定期的に自己評価を行い、自分の強みと改善点を把握することが重要です。自己評価に基づいて具体的な目標を設定し、その進捗を定期的に評価することで、リーダーシップスキルを継続的に向上させることができます。

また、自己改善のプロセスを通じて、自分自身の成長を実感し、モチベーションを維持することができます。

 

アサーティブリーダーシップは、現代のビジネス環境で求められる重要なスキルセットです。弱すぎず強すぎないバランスの取れたリーダーシップ、自己犠牲にならず自分とチームの利益のために行動する姿勢、そして深い思いやりと客観的な視点を持つリーダーが目指すべき理想像です。

また、アサーティブリーダーシップは日々の練習により身につけることができる技術です。

正しい訓練してアサーティブリーダーシップを身につけ、チームと会社の利益に繋げていきましょう。

 

【執筆者】株式会社HYBRID THEORY 代表取締役 丸山裕之 氏
栃木県で公務員を経験し独立。ハーバード大学やスタンフォード大学などの論文や研究データ、脳科学・心理学の文献などを年間700冊読み込む。科学的に効果が実証された方法で社内研修や、組織構築を提供する株式会社HYBRID THEORYを設立。また、脳科学に基づいた学習方法を用いた学習塾を運営している。能力や才能に関わらず、誰でも結果の上がる「科学的に正しい方法」を伝えて、個人の人生の満足や会社の利益向上を目指している。

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