【科学的アプローチで成功】社内コミュニケーションの改善

【科学的アプローチで成功】社内コミュニケーションの改善

企業の成功には効果的な社内コミュニケーションが不可欠です。良好なコミュニケーションは、従業員の満足度を高め、生産性を向上させ、組織全体のパフォーマンスを引き上げます。

しかし、どのようにして社内コミュニケーションを改善することができるのでしょうか?

今回は、科学的根拠に基づいて、社内コミュニケーションを改善する手法をご紹介します。

 

社内の人間関係は最大700%もモチベーションを上げる

【科学的アプローチで成功】社内コミュニケーションの改善

 

5,000,000人を対象に行われたアメリカのサーベイの結果を1つ紹介します。

このサーベイにより、研究チームは、職場における人間関係を調べ、次のような傾向を導き出しました。

◯職場に3人以上の友人がいる人は、人生の満足度が96%も上がり、同時に自分への給料の満足度は2倍高まっていることがわかった。

◯職場に最高の友人がいる場合は、仕事のモチベーションが7倍になり、作業スピードが上がることがわかった。

この研究結果からわかるように、社内で良好な人間関係が構築されていると、給料の満足度やモチベーション、はたまた、自分の人生の幸福度まで高めるということがわかったのです。

ソーシャルサポートは仕事の満足度を高める

さらに信憑性の高いデータを1つ紹介します。この研究はフロリダ州立大学のメタ分析になります。

この研究では、約220,000人のデータを厳密に処理したもので、結論は「ソーシャルサポートの存在は仕事の満足度と相関する」と言うものでした。

つまり、困ったときに自分を助けてくれる仲間がいると、仕事にやりがいを感じ、楽しく働ける可能性が大きく上昇すると言うことがわかったのです。

社内コミュニケーションを改善する

それでは、社内コミュニケーションを改善する方法をお伝えしていきます。

社内コミュニケーションはただなんとなく構築されるものではありません。しっかりと正しい方法を行い構築していくものになります。

今回はその中でもしっかりと科学的根拠のある社内コミュニケーション構築方法をご紹介します。

 

1.オープンな対話環境の構築

オープンな対話環境を構築することは、効果的なコミュニケーションの基盤です。

従業員が自由に意見を交換し、問題を共有できる環境を作ることが重要です。心理学的には、オープンな対話環境が従業員の心理的安全性を高め、より積極的なコミュニケーションを促進することが分かっています。

(心理的安全性とは、個人が自分の意見やアイデアを自由に表現できると感じることです。)

 

2.フィードバックの重要性

定期的なフィードバックは、従業員のパフォーマンス向上に欠かせません。建設的なフィードバックは、従業員の成長を促し、モチベーションを高める効果があります。

その中でも特に重要なのが、仕事以外のフィードバックです。

例えば、何かを手伝ってくれたことに対する感謝や見えない所での努力を認めてあげる、ちょっとした発言に対する評価といったフィードバックです。

ある研究によれば、具体的でポジティブなフィードバックは、従業員のエンゲージメントを向上させ、仕事への満足度を高めることが示されています。

 

3.定期的なコミュニケーションの機会を設ける

定期的なミーティングやチームビルディング活動を通じて、コミュニケーションの機会を増やすことが重要です。

時代の流れなどから仕事以外のコミュニケーションを取る機会が減ってきています。だからこそ、社内コミュニケーションが取れるような環境を積極的に構築してあげることが重要です。

この時、遊びや友達関係と勘違いされる方もいますが、ここでいう社内コミュニケーションは、個人への賞賛や承認です。

SNSの「いいね」のようなもので、仕事中の発言や、ちょっとしたことに対して、簡単でいいので賞賛や承認があると、自然と社内のコミュニケーションは深まっていきます。

 

社内コミュニケーションの改善は、企業の持続的な成長にとって非常に重要です。

しかし、現在は色々な理由から、以前よりも社内コミュニケーションが取りづらくなってきています。従業員の満足度とエンゲージメントを高め、組織全体のパフォーマンスを向上させるためにも、積極的な社内コミュニケーションが取れる仕組みを構築しましょう。

これにより、企業の競争力が向上し、長期的な成功が実現します。社内コミュニケーションの改善を実行し、明るい未来を築いていきましょう。

 

【執筆者】株式会社HYBRID THEORY 代表取締役 丸山裕之 氏
栃木県で公務員を経験し独立。ハーバード大学やスタンフォード大学などの論文や研究データ、脳科学・心理学の文献などを年間700冊読み込む。科学的に効果が実証された方法で社内研修や、組織構築を提供する株式会社HYBRID THEORYを設立。また、脳科学に基づいた学習方法を用いた学習塾を運営している。能力や才能に関わらず、誰でも結果の上がる「科学的に正しい方法」を伝えて、個人の人生の満足や会社の利益向上を目指している。

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