理想と現状の明確化が脳に直接訴えかける!:認知的不協和理論
営業の成功は、お客様の理想と現状の間に存在する溝を埋めることにあります。
なぜなら、その溝を埋められれば顧客の利益につながるのはもちろんなのですが、脳科学的な観点からも説得やクロージングに大変効果があるからです。
しかし、顧客にこのギャップを深く感じさせることは容易ではありません。今回は、認知的不協和を利用して顧客自身がギャップを埋めるよう導くテクニックを紹介します。
セールスの鍵は「理想と現状のギャップ」
スタンフォード大学のレオン・フェスティンガー博士が提唱する「認知的不協和理論」によれば、人間は自分の持つ矛盾する信念や情報に直面すると不快感を覚え、この不快感を解消しようと行動に移します。
つまり、営業の際に、顧客の現状と理想が離れていることを明確に認知してもらえれば、顧客はその不快感を解決する方向に、自然と思考を向けてくれる状態になるのです。
理想と現状のギャップを明確化するスキル
理想と現状のギャップを明確にする必要性は理解しましたが、具体的にはどのように行えば良いのでしょうか。ポイントは3つです。
①信頼関係の構築…顧客との信頼関係なしには、現状や理想を話してくれません。「この人は私の悩みを解決してくれる」と思ってもらい、話をしてくれる信頼関係を構築しなければいけません。
②質問力…相手から理想と現状を聞き出すためには質問力を磨かなければいけません。
③提案力…理想と現状のギャップが明らかになっても、理想を叶えられる提案ができなければ、自社でなく他社のサービスを利用してしまいます。
ギャップを明確化するスキルを身に付ける
理想と現状のギャップを明確化するのは簡単ではありません。では、スキルを身に付けるためにはどうすればいいのでしょうか?
答えはシンプルです。ロールプレイングを通じた実践的な練習を繰り返すことです。
先ほど紹介した必要スキルは、繰り返し練習することで着実に上達するスキルであり、才能ではありません。
脳科学的な観点から見ても、営業スキルの上達は実践を伴った練習の繰り返しによって実現することが明らかになっています。
理想と現状のギャップを明確にし、認知的不協和をうまく活用することで、営業の成功率を大幅に向上させることができます。
このアプローチは、お客様が自分自身のニーズにより深く気づき、解決策を求めることを促します。重要なのは、お客様の理想をしっかりと理解し、それを現状のものとするための具体的な手段を提供すること。さらに、これらの技術をしっかりと身につけることが重要です。
今後も、科学的根拠に基づいた効果的な営業テクニックを提供していきますので、ご期待ください。
【執筆者】株式会社HYBRID THEORY 代表取締役 丸山裕之 氏
栃木県で公務員を経験し独立。
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