【ハーバード大学が認めた】部下の育成手法が見つかるコミュニケーションとは

【ハーバード大学が認めた】部下の育成手法が見つかるコミュニケーションとは

部下を育成する際、まずは部下の現状を正確に把握することが必須です。

ここが正確に理解できていなければ、部下に何が不足していて、どのような指導をし、導いていいか筋道が立てられません。

その結果、部下は成長できず結果も上がらないため、離職につながったり、利益の損失を生んでしまいます。

今回は、部下の育成手法が見つかるコミュニケーションについて、科学的な観点からお伝えしていきます。

 

部下の育成手法を見つけ出す際の誤解

部下の育成手法が見つかるコミュニケーションとは

その部下を育成するための手法を見つけるためには、一般的に、上司が部下に質問したり、目を凝らしてみてみたりして、なんとか見つけ出そうとします。

しかし、それでは見つからない場合が非常に多いです。その理由は、見つける以前に問題があります。

それは、見つける以前に「部下が、上司に自分の情報を出していない。」ということです。

以下のような情報を、部下が自ら隠しているのです。

 

・仕事がうまくいっていないのに、仕事を順調に見せる。

・相談したいことがあっても、相談に来ない。(言ってね。と言っても言わない。)

事実を誤魔化したり、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)を避ける。

・自分の仕事ぶりを見せない。聞かれても、当たり障りない回答をする。

 

なぜこのようなことが起こってしまうのでしょうか。

 

原因はコミュニケーション

原因はコミュニケーション

なぜ部下は、上司に自分の情報を隠したり、誤魔化したりするのでしょうか。

原因は、上司の部下に対するコミュニケーションにあります。

このように、部下が自分の情報を隠す場合は、上司が部下に「心理的安全性を低下させるコミュニケーション」をとっているからです。

心理的安全性を低下させるコミュニケーションとは、相手に不安や恐怖を与えてしまうよう、以下のようなコミュニケーションです。

(例)部下がちょっとしたミスなどをした際に

 

・「前も言ったよね?」といった高圧的な対応

・「え、普通さ」などと言いながら、相手を小馬鹿にするような薄ら笑いを浮かべる

怒りや憤りを表現するために、目を見ない、声のトーンが低い

・あからさまに、不機嫌な表情で対応する。

・ミーティングなどで間違った意見をした際「目を見ない」「意見を受け流す」といった冷たい対応をする

・口調が強く、恐怖を与えてしまうような対応

 

イメージできましたか。

このような反応をする上司に、自分がうまくいっていないところ、足りない知識、足りないスキルを伝えたいと思いますか?

 

答えは「NO」です。

 

知識が足りないことが知られようものなら、「馬鹿にされる、あきれられる、不機嫌になる、冷たい反応をされる」といった反応が返ってくるかもしれない。

このような上司に、自分のネガティブな情報は誤っても伝えられません。表に出さないのです。

つまり、適切な育成手法が見つからないのです。

 

最適な育成手法を見つける鍵は日々のコミュニケーション

部下に効果的な育成手法を見つけるためには、日々のコミュニケーションを適切にし、部下が、「この上司になら相談してもいいかも」と思える『心理的安全性の高い状態』をキープすることが必要です。そのために必要なことは2つです。

 

1)心理的安全性を確保する上司のコミュニケーション

これは、部下に不安や恐怖を感じさせないコミュニケーションです。

一般的に言われる、コーチングを使ったコミュニケーションを取ると良いでしょう。

そして、このようなコミュニケーションスキルは、日々の練習によって着実に身につけることができます。

 

2)部下との定期的なコミュニケーション

これは、心理的安全性を高めるコミュニケーションを定期的に実施するということです。

よくあげられるのは、「質問」を上手に使うことです。

 ・仕事のやり方を説明したあと → 「今の説明を聞いて、どう受け止めてる?」

 ・仕事を依頼した後 → 「ここで重要なのはなんだと思う?」

 ・部下がミスをした時 → 「次回はどうすれば、同じミスをしなくて済むと思う?」

というように、聞いてあげることです。(もちろん、聞き方も心理的安全性を確保する聞き方をしましょう。威圧的になったり、ミスを見つけるような態度で聞いてはいけません。)

そうすれば、部下は、「僕は発言していいだ」と安心した、『心理的安全性の高い状態』になることができるため、相談事や、悩み事、自分の弱みなどを、上司に見せたり相談するようになってきます。

それによって、上司は、その部下の最適な育成方法を見つけることができるようになります。

 

いまはテクノロジーで解決できる

部下の最適な育成方法が見つからない理由は、部下の心理的安全性の低下によって、自分の苦手なところ、不足しているスキル、相談事、仕事の現状などを、上司に隠していたのが原因でした。

そして、それらを解決する方法が、「心理的安全性を確保する上司のコミュニケーション」と「部下との定期的なコミュニケーション」ですが、実際、スキルを身につける時間がない、方法もわからない。部下と定期的なコミュニケーションを取る時間や余裕がない。と言ったのが現状です。

 

しかし、現在は、テクノロジーの発展により、上記の2つを簡単に解決することができます。

 

心理的安全性を確保する上司のコミュニケーション」は、AIに向かってロールプレイングするだけで簡単に身につけることができますし、詳細で具体的なフィードバックも返してくれるので、今まで以上に技術を磨き上げることもできます。

また、他者のロールプレイングの動画も見ることができ、それによって学ぶこともできます。他者の動画を見ることは、実践の訓練と同等の効果があるということも、脳科学の観点から明らかになっており、非常に高い効果を発揮します。

 

「部下との定期的なコミュニケーション」は、プラットフォームを活用した「質問機能」「ディスカッション機能最適です。

このディスカッション機能をうまく活用して、部下に発言を歓迎するようなフィードバックを飛ばしたり、質問をすれば、「僕は発言していいだ」という状態になり、心理的安全性は自然と高まっていきます。

 

また、その状態で会話をしていれば、部下も自然と質問や、自身の意見を発言するようになるため、そこから最適な育成手法が見つかるのは、難しくありません。

このように、今はテクノロジーをうまく活用することで、部下を育成し、最大の結果とリスク軽減をもたらすことができるのです。

部下の成長は、企業の成長と同義です。部下が伸びている会社の業績は必然的に伸びていきます。

 

今までは、時間や方法の壁が邪魔をして、部下の育成が困難な場合がありましたが、今は、テクノロジーがそれらを解決し、スムーズに部下の育成を叶えてくれます。

ぜひ、最新のテクノロジーを取り入れて、部下の育成と業績の向上に取り組んでみてください。

 

【執筆者】株式会社HYBRID THEORY 代表取締役 丸山裕之 氏
栃木県で公務員を経験し独立。ハーバード大学やスタンフォード大学などの論文や研究データ、脳科学・心理学の文献などを年間700冊読み込む。科学的に効果が実証された方法で社内研修や、組織構築を提供する株式会社HYBRID THEORYを設立。また、脳科学に基づいた学習方法を用いた学習塾を運営している。能力や才能に関わらず、誰でも結果の上がる「科学的に正しい方法」を伝えて、個人の人生の満足や会社の利益向上を目指している。

 

『学習の科学・脳科学』のカテゴリで過去のメルマガで配信した【科学的に正しい学習方法】についての内容を定期的に掲載しております。

▼こちらよりご確認ください

https://umujapan.co.jp/column_category/learning-science/

 

UMUを使用した社員同士の意見交換方法

社内での効果的なコミュニケーション方法は、心理的安全性を確保する上司のコミュニケーション、部下との定期的なコミュニケーションが重要であると解説にありました。UMUでは社員同士の意見交換を部署や階級を超えて行える機能をご用意しております。

TOPのメッセージ動画視聴後に感じたことを「質問・ディスカッション機能」を使用し、アウトプットさせることでより個人に理念を落とし込めるように設計が可能です。
またそのアウトプットに対し、お互いにフィードバックやアドバイスを送ることが可能となっており、社員同士の意見交換の場も作り出すことができます。

質問・ディスカッション機能についてはこちらよりご確認ください
https://umujapan.co.jp/discussion/

 

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