現代の企業環境では、新入社員に対する経営理念の浸透が成功の鍵を握っています。経営理念は企業の方向性を示し、社員の行動基準を定めるため、これを新入社員が深く理解し、共感することは極めて重要です。

 

通常の方法で経営理念は浸透しにくい

 

多くの企業で経営理念を読んだり、壁に掲げたりしていますが、脳科学的な観点からもこれだけでは経営理念の効率的な浸透は難しいことがわかっています。

 

［理由１］人は文字での理解は記憶に残りにくい

「一枚の絵は千語に勝る」と言う諺の通り、人間の脳は文字そのものの意味よりも、視覚やイメージの方が記憶に残りやすいのです。聖書がストーリー調に書かれているのも、人の頭にイメージを浮かばせ、共感を引き出し、記憶に定着させやすくするためです。

 

［理由２］人は慣れる生き物

人には「順応」と言う機能が備わっています。最初は目に留まった映画のポスターも、日が経つにつれ、ただの風景になり、目に止まらなくなりますよね。このため、日々視界に入れるだけ、読み上げるだけ、では経営理念がただの日常風景になってしまい、意味の理解や浸透は図れないのです。

 

経営理念を浸透させる方法

効果的に経営理念を浸透させる方法は、定期的にワークショップを開催し、社員全員で「経営理念を通じて得られたこと。どのような良いことがあったか」などを共有することです。

（例）
・経営理念の通りに接客したら感謝された
・経営理念にそって行動していたら、成長できた

理由１でもあったように、人は、シーンなどをリアルにイメージできた時に共感が深まり、記憶に残ります。また、経営理念のとおり行動するメリットも、文字でなく他者の経験を元にリアルに実感できるため、自身の行動に繋げることもできます。そして、このような意見交換をする場合は、部署や階級を超えてランダムにチームを組むと、より多彩な意見が聞けるため、より多くの視点を得られ、理解が深まります。

 

経営理念を意識できる環境を作ろう

日頃から、経営理念を意識して職務をこなすことができれば、非常に高い成果を上げることができます。そして、新入社員に経営理念を浸透させることは、彼らが企業文化の一部となり、組織全体の目標に貢献するための第一歩です。経営理念の効果的な浸透を通じて、企業の持続的な発展を実現しましょう。

引き続き、科学的根拠に基づいた効果的な学習方法をご紹介していきますので、ご期待ください、どうぞお見逃しなく。

 

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【執筆者】株式会社HYBRID THEORY　代表取締役　丸山裕之 氏

栃木県で公務員を経験し独立。ハーバード大学やスタンフォード大学などの論文や研究データ、脳科学・心理学の文献などを年間700冊読み込む。科学的に効果が実証された方法で社内研修や、組織構築を提供する株式会社HYBRID THEORYを設立。また、脳科学に基づいた学習方法を用いた学習塾を運営している。能力や才能に関わらず、誰でも結果の上がる「科学的に正しい方法」を伝えて、個人の人生の満足や会社の利益向上を目指している。

 

UMUを使用した社員同士の意見交換方法

効果的に経営理念を浸透させる方法は、定期的なワークショップの開催と、社員同士の意見交換を行うことが重要であると解説にありました。UMUでは社員同士の意見交換を部署や階級を超えて行える機能をご用意しております。

TOPのメッセージ動画視聴後に感じたことを「質問・ディスカッション機能」を使用し、アウトプットさせることでより個人に理念を落とし込めるように設計が可能です。
またそのアウトプットに対し、お互いにフィードバックやアドバイスを送ることが可能となっており、社員同士の意見交換の場も作り出すことができます。

質問・ディスカッション機能についてはこちらよりご確認ください
https://umujapan.co.jp/discussion/

 

『学習の科学・脳科学』のカテゴリで過去のメルマガで配信した【科学的に正しい学習方法】についての内容を定期的に掲載しております。

▼こちらよりご確認ください

https://umujapan.co.jp/column_category/learning-science/

 

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私達UMUは、企業様向けに研修のオンライン化やリモート学習の無料相談会を毎日実施しております。
また、常に最先端のテクノロジーと学習情報をアップデートしておりますので、お困りごとや、追加で必要な情報のご要望などございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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