学習にテクノロジーは導入すべきか。最適解を科学的に解説
「努力すれば、いつか報われる」
「継続は力なり」
その言葉自体は正しいかもしれません。
しかし、それが成果に直結するかというと、残念ながら答えは「NO」です。
むしろ、努力すればするほど「報われない努力」が積み上がり、学習能力を著しく低下させる可能性の方が大きいのです。
そんな中、今注目されているのが、学習テクノロジーです。
従来の“気合と根性”に頼った学びとはまったく異なる、科学的に設計された「仕組みで学ぶ」スタイルです。
今回は、テクノロジーによる学習は本当に効果的なのかを科学的な観点から解説します。
“復習のタイミング”は学習成果の命綱
![]()
学習内容は、覚えた瞬間から忘却が始まります。
エビングハウスの忘却曲線により、数時間〜数日で学習の80%以上が失われることが知られています。
皆さん、この忘却を防ぐ唯一の方法をご存知でしょうか。それが「適切なタイミングでの復習」です。
具体的には、2日後・2週間後・2ヶ月後といった、間隔を空けた再学習が最も効果的とされています。
では質問です。
- あなたは、3ヶ月前に学んだ知識を「今日が復習のベストタイミング」と判断できますか?
- 今日から逆算して2週間前の学習箇所を覚えていますか?
はっきり言って、仕事をしながら個人でこれを管理するのは現実的にはほぼ不可能です。
しかし、学習システムを使えばそれが可能です。学習履歴に基づいて自動的に復習タイミングを設計してくれたり、リマインドしてくれます。
つまり、毎日、「いま復習すべき内容」だけがピンポイントで提示されるため、自分で何も考えずとも、記憶に定着させられる環境が整うのです。
学びは「読む」より「思い出す」で定着する
学習で最も強力な定着手段のひとつが「想起」、つまり思い出す行為です。これを「テスト効果」と呼びます。
- 読むだけでは、長期記憶に残らない
- 間違ってもいいから「思い出す」ことが、記憶の引き出し口を太くする
というのが、近年の学習科学の常識です。
しかし、ここでも課題があります。
「どの内容を」「どのタイミングで」「どのようにテスト学習するか」というアウトプットの設計は、学習者自身が管理するには複雑すぎるのです。
しかし、学習システムでは、これをすべて自動で制御してくれます。
- インプット:1〜3分の学習動画やスライド
- アウトプット:直後に自動で小テスト
さらに、クイズ形式でランダムにテストを実施して、記憶の定着を促進することも可能です。
このような学習設計であれば、個人が一切管理しなくても「インプット→アウトプット→定着」サイクルが勝手に回るのです。
人は気合では動かない。仕組みで動く。
「勉強しようと思っていたのに、気づいたらスマホを見ていた」
「やる気はあるのに、なぜか行動できない」
「ちょっと今日は疲れたから、明日やろう」
この経験に、心当たりはないでしょうか?
それもそのはず。脳には恒常性維持機能という性質があり、「変化」や「負荷」を避け、現状維持を好むようにできています。
つまり、人間は基本的にサボるように設計されているのです。
そしてさらに残念なことに、これを気合いや根性で乗り越えるのは、ほぼ不可能であることが脳科学の研究で明らかになっています。
ではどうすればいいのか?
この重大な問題に対する科学的な解決策が、「If-Thenプランニング」や「マイクロラーニング」です。
If-Thenプランニングは「もし○○のタイミングになったら、△△をする」というルールをあらかじめ作っておくことで、行動が自動化されるという習慣形成メソッドです。
マイクロラーニングは、学習を小さく分割することで行動が促進されるだけでなく、学習効率も圧倒的に高くなるというもの。
このような、気合や根性に頼るのでなく、学習スタイルそのものを変えることで実に2倍以上も行動できることが研究で示されています。
そしてこれらは、学習テクノロジーを使えば、誰でも簡単に実施できます。
例えば、「動画学習を見終わったら」「自動でテストに進む」というように、if thenプランニング化して設計する。
インプットの動画やテストなども、5分前後で終わるようなマイクロラーニングで設計するなどです。
これで“やりたくない気持ち”や“時間の無駄”とも、テクノロジーで簡単に決別できます。
一人で黙々と学習するのは逆効果。社会脳が学習を促進する
実は意外なことに、人間の脳は、「一人で黙々と学習する」よりも「他者と関わりながら学ぶ」方が、理解力・記憶力・モチベーションが飛躍的に向上するよう設計されています。
これを脳科学では「社会脳」と呼んでいて、スタンフォード大学オンラインハイスクールの星校長も、「グループワークやディスカッションなどは、学習効果の高い勉強法である」と述べています。
しかし、現実問題、今の社会では、それぞれが別の仕事をしながら「周囲と一緒に学ぶ」環境を安定的に用意するのは不可能に近いでしょう。これが、個人学習の限界です。
ところが、学習システムを使えば、社会性のある学習環境を完全に再現できます。
- 仲間の学習進捗や回答を見ることができる
- 上司や同僚からコメントやフィードバックが届く
- 問題の解決法などをシェアして共に成長する
このように、一昔前では到底不可能だった学習環境が、今はテクノロジーの進化で実現され、社会脳を刺激する学習環境で効果的な学習が可能なのです。
結論:学習テクノロジーを使わないこと自体が「損失」になる
ここまでに紹介した内容は、すべて科学的根拠に基づく“最も効果的な学習戦略”です。
復習タイミング、想起設計、習慣化メカニズム、社会的学習など、他にもまだまだあります。
それらを個人の努力だけで管理しようとすれば、毎日が“管理だけで終わる”可能性があり、結局成果につながらず、今まで以上に学習アレルギーが発生してしまいます。
つまり、学習テクノロジーは使わないこと自体がリスクになるのです。
現在は、いろいろなプラットフォームが出ているので、ぜひ取り入れてあなたの学習を促進してください。
ちなみに、UMUでは、今紹介した内容が全て簡単に実施できるプラットフォームになっています。
- 最適な復習タイミングを自動で設計
- アウトプットとテスト効果を仕組み化
- if thenプランニングにマイクロラーニング
- 社会脳を刺激するピアラーニング
全て最新の脳科学と行動心理学に基づく学習の科学プラットフォームです。
ぜひ、一度お試しください。
まとめ
人は「努力すれば報われる」と信じています。
しかし、努力は成果を保証するものではなく、あくまで「手段」にすぎません。
結果を出すために必要なのは、気合や根性ではなく、脳と行動の仕組みに沿った科学的な学び方です。
今日ご紹介したように、テクノロジーは、科学に裏付けられた学びを誰でも無理なく実践できるようにしてくれます。
あなたも、努力をムダにせず、確実に成果につなげる学び方を、テクノロジーの力で手に入れてみてはいかがでしょうか。

【執筆者】株式会社HYBRID THEORY 代表取締役 丸山裕之 氏
栃木県で公務員を経験し独立。
AI Chatbotを活用した対話トレーニング

UMUは、現場で使える「対話力」を身につけるための、AIとの会話型トレーニングを提供しています。スマホを活用し、学習者の方にいつでもどこでも気軽にトレーニングをしてもらえます。
営業の質問スキルやマネージャーのコーチングスキルなど、シナリオごとにAIが対話や質問の投げかけの相手となり、繰り返しの対話練習を促進します。
︎AI Chatbotの特徴がわかるページを見てみる
︎AI Chatbotのデモ動画を見てみる
▼こちらのコラムもおすすめ
もっとUMUについて詳しく知りたい方はこちらから資料をダウンロードができます。
LMS・eラーニングを包括する 総合学習プラットフォーム「UMU」
『学習の科学・脳科学』のカテゴリで過去のメルマガで配信した【科学的に正しい学習方法】についての内容を定期的に掲載しております。
▼こちらよりご確認ください
https://umujapan.co.jp/column_category/learning-science/
私達UMUは、企業様向けに研修のオンライン化やリモート学習の無料相談会を毎日実施しております。
また、常に最先端のテクノロジーと学習情報をアップデートしておりますので、お困りごとや、追加で必要な情報のご要望などございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
▼各種お問い合わせフォーム
https://umujapan.co.jp/contact/
▼無料相談会の予約ページ
https://umucs.youcanbook.me
-
まずはコレから!
学びが変わる。組織が変わる。
生成AI時代に成果を生む、
UMUのAIラーニング戦略と事例を公開
UMU(ユーム)は、2014年にシリコンバレーで誕生し、現在では世界203の国と地域で100万社以上、日本では28,000社以上に導入されているグローバルAIソリューションカンパニーです。AIを活用したオンライン学習プラットフォーム「UMU」を核に、学術的な根拠に基づいた実践型AIリテラシー学習プログラム「UMU AILIT(エーアイリット)」、プロンプト不要であらゆる業務を効率化する「UMU AI Tools」などの提供により、AI時代の企業や組織における学習文化の醸成とパフォーマンス向上を支援しています。従業員が自律的に学び、AIリテラシーを習得・活用することで業務を効率化し、より創造的で戦略的な仕事に集中できる時間や機会を創出。これにより、企業の人的資本の最大活用と加速度的な成長に貢献します。