【AIリテラシー×意思決定の科学】AIを使いこなすと「選択疲れ」が減って生産性が上がる科学的な理由
「朝のメール対応だけで、すでに疲労困憊」
「本題に入る前に、どのツールを使うかで迷ってしまう」
そんな感覚、ありませんか?
いま、私たちの脳は“作業そのもの”よりも、“判断の連続”によって疲弊しています。
この背景にあるのが、脳科学で「選択疲れ」と言われるものです。
これを解決しない限り、いくら素晴らしい能力を持っていようとも、失敗から逃れることはできません。
本記事では、AIを活用できることが意思決定の負荷を減らし、集中力や思考の質の維持につながることを、科学的根拠をもとに解説します。
科学的背景/選択が脳のリソースを奪う
![]()
人間は1日に約3万回の選択をしていると言われています。
心理学者フロリダ州立大学のロイ・バウマイスターの研究では、「選択」を繰り返すたびに前頭前野に負荷がかかり、判断力や集中力が確実に低下することが示されています。
さらに、コロンビア大学のシーナ・アイエンガー博士による有名な「ジャムの実験」では、次のような結果が得られました。
- 24種類のジャムを並べた売場では、購入に至った人はわずか3%。
- 一方、6種類のジャムを並べた売場では、購入率が30%に跳ね上がったのです。
その差およそ10倍です。
この実験が示すのは、選択肢が多すぎると、人は「選ばない」つまり、行動しないという選択をとるということ。
選択肢が多くなるほど、脳は処理にエネルギーを奪われ、結果的に「思考停止」という形で“動かない”ことを選んでしまうのです。
そして、この状態は、日々の仕事の中では非常に大きなリスクにつながります。
パフォーマンスへの影響
選択疲れが蓄積されると、次のような症状が業務に現れます。
- 判断に時間がかかる
- 集中力が学習力が低下する
- 単純な作業を先延ばしにする
- 本題に入るまでに脳が疲れてしまう
- 指示待ちが増え、主体性が落ちる
これは、数ある脳科学の研究から実証されている事実です。
これらはすべて、脳の意思決定リソースが「本来集中すべき判断」に使われず、膨大な「選択」に消耗させられている状態です。
そして、多くの人がこの事実に気がつかないまま、重要な局面で判断力を失って失敗していくという悪循環に陥っています。
つまり、選択疲れは日々の仕事のパフォーマンスに確実に大きな弊害をもたらしているんです。
選択疲れの回避はAIが適任
AIを上手に使いこなせば、あなたの選択疲れは減っていき、集中力や判断力、論理的思考力は大幅に高まり、今までの2倍3倍と高い成果を上げることができるようになります。
そして、AI以上に選択疲れを回避させてくれるツールは他にないんです。
具体的には、AIに以下のような作業を任せることです。
■ 反復的な判断をAIに任せる
構成案づくりや、定型の文章など「何度も選ぶ必要のない判断」はAIに任せてしまいましょう。毎回決まっていることを自分で取り掛かるのはまさに時間と選択の無駄遣いです。
■ 一度叩き台を作ってもらう
人間は、0から1を考えるのが苦手でものすごいエネルギーを消費します。また、作業が長くなる分、言い回しの変更や構成・表現の差し替えなど、多くの選択に迫られます。この場合、一旦、AIに叩き台を作ってもらい、ポイントを修正するようにしましょう。選択疲れは圧倒的に減ります。
■ 下調べや初期構成を自動化する
AIで要点をまとめておくことで、脳の負荷を“調査”ではなく“意思決定”だけに集中させます。また、このような要点をまとめたり情報収集する作業はAIの得意分野です。
UMUならAIリテラシーが学べる
AIを現場で活用するために必要なのは、単なる便利ツールの操作ではありません。大切なのは、AIをどう判断や学習のプロセスに組み込み、自分の意思決定を支える武器にできるかというリテラシーです。
UMUには、その力を体系的に身につけられる「AIリテラシーコース」が用意されています。誰でも簡単にAIを使いこなせるよう設計されており、実践的に学べるのが特徴です。
この学びを経れば、明日からの仕事でAIを自然に取り入れ、選択疲れを回避しながらパフォーマンスを一段と高めていくことができます。
まとめ
私たちは、日々無意識のうちに「選択」しすぎています。
その結果、気づかぬうちに集中力が落ち、思考力が鈍り、判断の精度が下がっているのです。
AIを使いこなすとは、単に効率化することではなく、「考えなくてもいいこと」を手放し、あなたのパフォーマンスを最大化する設計をすること。
選択を“AIに任せる力”を持つことで、自分が本当に集中すべき仕事にリソースを注げるようになります。
あなたの仕事を支えているのは、知識やスキルだけではなく、「判断する体力」です。
その体力を守るためにも、AIリテラシーを磨き、“選ばない工夫”を始めてみてください。

【執筆者】株式会社HYBRID THEORY 代表取締役 丸山裕之 氏
栃木県で公務員を経験し独立。
AI Chatbotを活用した対話トレーニング

UMUは、現場で使える「対話力」を身につけるための、AIとの会話型トレーニングを提供しています。スマホを活用し、学習者の方にいつでもどこでも気軽にトレーニングをしてもらえます。
営業の質問スキルやマネージャーのコーチングスキルなど、シナリオごとにAIが対話や質問の投げかけの相手となり、繰り返しの対話練習を促進します。
︎AI Chatbotの特徴がわかるページを見てみる
︎AI Chatbotのデモ動画を見てみる
▼こちらのコラムもおすすめ
もっとUMUについて詳しく知りたい方はこちらから資料をダウンロードができます。
LMS・eラーニングを包括する 総合学習プラットフォーム「UMU」
『学習の科学・脳科学』のカテゴリで過去のメルマガで配信した【科学的に正しい学習方法】についての内容を定期的に掲載しております。
▼こちらよりご確認ください
https://umujapan.co.jp/column_category/learning-science/
私達UMUは、企業様向けに研修のオンライン化やリモート学習の無料相談会を毎日実施しております。
また、常に最先端のテクノロジーと学習情報をアップデートしておりますので、お困りごとや、追加で必要な情報のご要望などございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
▼各種お問い合わせフォーム
https://umujapan.co.jp/contact/
▼無料相談会の予約ページ
https://umucs.youcanbook.me
-
まずはコレから!
学びが変わる。組織が変わる。
生成AI時代に成果を生む、
UMUのAIラーニング戦略と事例を公開
UMU(ユーム)は、2014年にシリコンバレーで誕生し、現在では世界203の国と地域で100万社以上、日本では28,000社以上に導入されているグローバルAIソリューションカンパニーです。AIを活用したオンライン学習プラットフォーム「UMU」を核に、学術的な根拠に基づいた実践型AIリテラシー学習プログラム「UMU AILIT(エーアイリット)」、プロンプト不要であらゆる業務を効率化する「UMU AI Tools」などの提供により、AI時代の企業や組織における学習文化の醸成とパフォーマンス向上を支援しています。従業員が自律的に学び、AIリテラシーを習得・活用することで業務を効率化し、より創造的で戦略的な仕事に集中できる時間や機会を創出。これにより、企業の人的資本の最大活用と加速度的な成長に貢献します。