“投稿が続かない学習サークル”は設計ミス! フィードバックが与える継続の仕組み 「オペラント条件付け」とは?

“投稿が続かない学習サークル”は設計ミス! フィードバックが与える継続の仕組み 「オペラント条件付け」とは?

「最初はみんな投稿してくれたんですが、今は誰も…」
そんな現場の声を、多くの研修担当者から聞きます。

せっかく時間と労力をかけて立ち上げたラーニングサークルが、次第に静まり返ってしまう。これは“やる気”の問題ではありません。

実は、脳科学の観点から見ると、そもそも人間が行動を続けられない設計になっているのです。

本コラムでは、「なぜ投稿が続かないのか?」という根本原因を行動科学の視点から明らかにし、習慣化を生み出すために欠かせない“フィードバック設計”の本質を解説します。最後に、それを仕組み化して実現するUMUの学習設計にも触れていきます。

 

人は「報酬のない行動」をやめるようにできている

“投稿が続かない学習サークル”は設計ミス! フィードバックが与える継続の仕組み 「オペラント条件付け」とは?

 

私たちの脳は、「行動したのに何も得られなかった」という経験を繰り返すと、その行動を“ムダ”と判断して、それ以降実施しなくなります。

これは「オペラント条件づけ」と呼ばれる行動心理の原理です。

たとえば、何かを投稿しても誰からも反応がない、見られている気配もない、感謝もされない。この状態が続くとどうでしょう。次回以降、絶対投稿しないですよね。

これは、脳が「この投稿はやる価値がない」と判断して無駄な行動を排除したのです。

その結果、自然と行動が止まってしまいます。

つまり、「学習サークルの投稿が続かない」という現象の根本には、「周りからの反応がない」“フィードバックの欠如”という設計上の問題が存在しているんです。

フィードバックがあるから継続する科学的な理由

なぜフィードバックが必要なのか?

それは、脳の“報酬系”が深く関係しています。

人は、行動の結果として「何らかの報酬」が得られると、快感物質・ドーパミンが分泌されます。

このドーパミンこそが「またやろう」「次も投稿しよう」といった自発的行動の源泉です。

学習サークルの投稿に対する反応やコメント、何かしらのフィードバックを受けると「嬉しい」「投稿してよかった」と言うワクワクした気持ちになります。

この時にドーパミンが分泌され、投稿を繰り返すようになるのです。

逆に、反応のない投稿は脳内に報酬を発生させないため、行動の強化が起こらず、やがて“忘れられる行動”としてフェードアウトしていくのです。

このように、習慣化にはフィードバックが不可欠。フィードバックがない行動は、脳にとっては「ノーリターン」どころか「マイナス」の行動と認識されてしまうのです。

習慣を生み出す「反応の設計」

では、どのようなフィードバック設計が、投稿を習慣化させるのでしょうか?

「フィードバックって面倒。」「そんな時間ないよ」と思ってしまいそうですが、安心してください。

フィードバックは、必ずしも素晴らしい返信をする必要はないんです。

たとえば以下のような仕掛けが有効です。

  • 投稿を見たら「リアクション」する(いいね・拍手・スタンプ・一言コメント)
  • 「ありがとう」「参考になった」といった感謝の声
  • 投稿に対して、しっかりと「見てるよ」と感じ取れるような感想

つまり、継続的な投稿を生み出すには「投稿頑張れ」ではなく、「投稿する周りから反応が返ってくると脳が確信できる構造」をつくることが重要なのです。

UMUは「行動が続く設計」が標準装備されている

UMUでは、こうした行動科学に基づいたフィードバック設計がシステム化されています。

  • リアクションの即時性
    ワンクリックで「いいね」や「コメント」ができ、その場で即反応が返ってくる
  • インタラクティブな運用支援
    投稿記事をディスカッションしたりでき、さらなる深掘りと満足を得られる
  • さまざまな表示による視認性の強化
    「いいね」が多い順や使われているキーワード順に表示することも可能。
    人気の記事が一目でわかり、学習する際も非常にスムーズ。

その結果、UMUのラーニングサークルでは「自然と投稿したくなる」「継続される仕組み」が生まれ、学びと気づきが自走する組織文化が育ちます。

まとめ:投稿は「設計」で続ける

投稿が続かない原因は、やる気や意識ではありません。

「反応が返ってこない」という仕組みの欠如、それが最大の“やめる理由”です。

だからこそ、行動を継続させたいなら、まず「反応が返る仕組み」を設計すること。

それが、行動科学と脳の仕組みに沿った、最も確実な方法です。

UMUは、こうした“行動の循環”を科学的に設計し、誰でも自然に続けられる環境を提供しています。

あなたの組織も、「投稿が続く場づくり」から始めてみませんか?

 

【執筆者】株式会社HYBRID THEORY 代表取締役 丸山裕之 氏
栃木県で公務員を経験し独立。ハーバード大学やスタンフォード大学などの論文や研究データ、脳科学・心理学の文献などを年間700冊読み込む。科学的に効果が実証された方法で社内研修や、組織構築を提供する株式会社HYBRID THEORYを設立。また、脳科学に基づいた学習方法を用いた学習塾を運営している。能力や才能に関わらず、誰でも結果の上がる「科学的に正しい方法」を伝えて、個人の人生の満足や会社の利益向上を目指している。

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