【行動科学で解決】“やる気が出ない”は当たり前⁈ モチベーションに頼らず動き出す脳の仕組みとは

109_【行動科学で解決】“やる気が出ない”は当たり前⁈ モチベーションに頼らず動き出す脳の仕組みとは

「やるべきことがあるのに、なぜか動けない」

「頑張ると決めたのに、やる気が出ない」

そんな経験、誰にでもあると思います。

研修の場でも、社員が「やる気にならない」「あとでやろう」といった反応を見せることは少なくありません。
しかし、これは意志や根性の問題ではなく、脳の自然な反応です。

本記事では、「やる気が出ない状態」そのものを科学的に理解し、モチベーションに頼らず行動を起こす脳の仕組み=作業興奮について解説します。

 

モチベーションに頼ると行動できない科学的な理由

109_【行動科学で解決】“やる気が出ない”は当たり前⁈ モチベーションに頼らず動き出す脳の仕組みとは

 

多くの人が、「やる気が出れば動ける」と考えています。

しかし、脳科学の視点では、この順序が逆です。

「やる気があるから、動ける」のではなく「動くから、やる気が出る」のです。

その理由は、やる気やモチベーションは、“情動”に依存した脳の反応であり、とても不安定なものだからです。

  • 気分に左右されやすい…「イライラする。今日はもうやらない。」
  • 疲れているときは発動しない…「めっちゃ疲れた。今日は帰ろう」
  • ハードルにより左右される…「これ無理じゃん。明日やろう。」

このように、実はモチベーションはものすごく不安定です。やる気に頼って行動すると、ほんの些細なことが原因で、簡単にやる気は削がれ、先延ばししまうのです。

「行動が先、やる気は後」脳の“作業興奮”を活用する

この仕組みを支えるのが、「作業興奮」と呼ばれる仕組みです。

脳は、一歩でもいいので、何か作業を“始めた”あとに活性化し、ドーパミンが分泌されて集中力や意欲を高めてくれることがわかっています。

これは、心理学者クレペリンの研究に端を発し、現在では教育心理学や行動科学の分野でも繰り返し実証されています。

つまり、最初の小さな一歩を踏み出すことこそが、やる気を生むカギなのです。

作業興奮に有効なのは「マイクロラーニング」と「気軽に始められる仕組み」

作業興奮を活用するには、「始めやすい構造」を整えることが重要です。
この点で、マイクロラーニングは極めて効果的です。

たとえば

  • 5分で学べる動画
  • 隙間時間にサクッと学べる設問
  • 数分で練習できる環境

こうした“ハードルの低さ”が、脳の抵抗を減らし、行動の起点を生むわけです。

また、マイクロラーニング以外に、作業興奮に入りやすい仕組みや環境も重要。

例えば

  • 気軽に学習に取り組める環境
  • 自動的に学習できる仕組み(システム)

このように、環境や仕組みを活用して、一歩踏み出しやすい環境を整え、作業興奮に繋げることが、効率的で安定した学習のセオリーです。

UMUは「作業興奮を引き出す設計」が標準搭載されている

UMUの研修設計は、まさにこの「行動からやる気を生む仕組み」を前提に作られています。

■数分で完了するマイクロラーニング
→ 始めやすく、作業興奮を引き出す設計

■アプリで学べる学習設計
→隙間時間を縫った “ちょっとやってみる”行動が自然に起きる

■リマインダー機能やミニテストといった自動機能
→学習のタスクをリマインドしてくれたり、ミニテストが自動で飛んでくるなど、自然と作業興奮に入れる

 

これにより、「気合いを入れずとも自然に学べてしまう」学習・成長のサイクルが生まれるのです。

まとめ:やる気はあと、まず“行動”できる仕組みをつくる

モチベーションに頼った行動設計は、再現性が低く、継続性にも乏しいです。

それは本人の努力不足ではなく、脳の仕組みに合っていない設計だからです。

だからこそ、最初の小さな一歩を踏み出せる環境を用意することが何より重要です。

重要なことは、「やる気があるから、動ける」のではなく「動くから、やる気が出る」環境を整えること。

UMUでは、「始めれば、自然に動き出せる」構造がシステムとして組み込まれており、社員の学習定着と実践行動を支援します。

社員の根性に任せた学習ではなく、科学的に動ける仕組みが組み込まれている環境で学んでみてはいかがでしょうか。

 

【執筆者】株式会社HYBRID THEORY 代表取締役 丸山裕之 氏
栃木県で公務員を経験し独立。ハーバード大学やスタンフォード大学などの論文や研究データ、脳科学・心理学の文献などを年間700冊読み込む。科学的に効果が実証された方法で社内研修や、組織構築を提供する株式会社HYBRID THEORYを設立。また、脳科学に基づいた学習方法を用いた学習塾を運営している。能力や才能に関わらず、誰でも結果の上がる「科学的に正しい方法」を伝えて、個人の人生の満足や会社の利益向上を目指している。

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