【なぜ繰り返しロープレが成長を加速させるのか?】成果を出す人が実践する科学的トレーニング法

「ロープレ(ロールプレイング)は一度やれば十分」
「ロープレは手間だから、一回を集中して行えば大丈夫」
もし、そう考えているなら要注意です。ロープレは“一度やって終わり”では全く意味がありません。
ビジネススキル、営業力、接客力――あらゆる実践的なスキルを身につけるには、“繰り返し”こそが最重要ポイントであり、これには脳科学的な裏付けがあります。
今回は、なぜロープレは繰り返すほど効果が高まるのか?
そして、リアルタイムだけでなく、オンラインでロープレを行うメリットについても解説します。
繰り返しロープレが不可欠な理由 〜脳科学が示す「反復」の力〜
➀「できる」と「でき続ける」は全く違う【短期記憶の罠】
ロープレを1〜2回やって「理解した」「できた気がする」というのは、実は勘違い。
それは、ただ単に短期記憶に留まっている状態です。
短期記憶とは、例えば、12+3=15と計算する時に、必要な数字を一時的に頭の中に置いておきますよね。この記憶のことです。
そして、この一時的な記憶は数分後には忘れてしまうように、短期記憶はとても儚いものなのです。
そして、これは営業や接客でも同じで、短期記憶のままのスキルは、できた気になっているだけで、1日経つとほとんどが失われてしまうのです。
つまり、練習がまるっきり無駄になっているということです。
そうならないように、重要になってくるのが「繰り返しの反復」です。
➁なぜ“繰り返し”が必須なのか?
脳は、一度学んだだけでは「これは重要なスキルだ」とは認識しません。
繰り返すことで初めて、「これは必要な能力だ」と判断し、強化を始めるのです。
つまり、
・1〜2回のロープレ=まだ脳は“お試し中”
・10回、20回と繰り返す=脳が本気で神経回路を強化し始める
この仕組みがあるからこそ、繰り返しロープレを行うことが、スキル定着に絶対不可欠なのです。
特に営業や接客のように、瞬時の判断が求められる場面では、「考えてから動く」では遅い。
繰り返しによって、脳に“即反応できる回路”を作っておくことが成果に直結します。
それを実現する行動こそが、繰り返しです。小学校でで言われた繰り返し学習は、実は脳科学的にも正しいのです。
➂エビングハウスの忘却曲線と「繰り返し」の関係
ドイツの心理学者エビングハウスの研究によれば、人は学んだことの約70%を24時間以内に忘れると言われています。
これを防ぐ唯一の方法が、定期的な復習=ロープレの反復です。
繰り返すことで、脳は「これは重要な情報だ」と認識し、長期記憶へと保存します。
つまり、ロープレは「できるようになる」ためではなく、「忘れない状態を維持する」ためにも必要不可欠なのです。
リアルタイムロープレ vs オンラインロープレ 〜それぞれのメリット〜
営業スキル、接客スキルを磨くために、昔から実践されてきたのがロープレです。
結論ですが、ロープレを甘く見ると痛い目を見ます。ロープレほど、効果的な技術の定着を実現する練習は他にないのです。
そして、現代は技術が進み、オンラインでのロープレも可能になっています。
「オンラインのロープレなんて意味あるの?」と思うかもしれませんが、それは大間違い。
実は、オンラインのロープレを使いこなすことは、メリットしかないんです。
それぞれのロープレの特徴を見てみましょう。
➀リアルタイムロープレの強みとデメリット
- 実践に近い緊張感がある
- 相手の反応を見ながら臨機応変に対応する力が養われる
- フィードバックをその場で受けられる
ただし、毎回リアルでのロープレは時間的・場所的コストが非常に大きいという課題もあります。
つまり、定期的にできないのです。すると、先ほどの短期記憶の罠にハマってしまいます。
「できた」と思っても、それはその場だけで、実際に接客する頃には身についた技術は80%以上失われているのです。
➁オンラインロープレのメリットと効果
オンラインロープレは、リアルロープレほど現場のリアリティはないですが、リアルロープレではできないメリットがたくさんあります。
1.繰り返しやすい
→ 自分のペースで、好きなタイミングで何度でも練習できる。これが反復に最適。
2.録画・振り返りが可能
→ 自分の話し方や動きを客観的に確認できるため、改善点が明確になる。
3.心理的ハードルが低い
→ 人前だと緊張してしまう人も、まずはオンラインで安心して練習できる。
4.時間と場所に縛られない
→ 忙しいビジネスパーソンでも、スキマ時間で継続的なトレーニングが可能。
特に重要なのは、「量をこなせる環境」こそがスキル定着の鍵になるということ。
だからこそ、日頃はオンラインロープレで技術を磨き脳の神経を強化していきます。
そして、月に2〜3回程度のリアルタイムのロープレで実践型の技術を磨く。
この、オンライン・オフラインのロープレを組み合わせたハイブリッド型の学習が、今の時代の最適解であり、無駄のない完璧な練習方法なのです。
つまり、リアルタイムのロープレが定期的に実施できない現代こそ、リアルロープレと併せてオンラインのロープレを入れないという選択肢は、脳科学的にもあり得ないのです。
UMUなら、反復しやすいロープレ環境が手に入る
UMUのサービスには、繰り返しロープレを効果的に行うための機能が揃っています。
繰り返しのロープレに特化しており、着実にロープレの数をこなすことができます。
■AIエクササイズ機能
→ オンラインで何度でもロープレ練習が可能。声のトーン、表情、身振り手振りなど、非言語コミュニケーションもチェックできる。
■フィードバック機能
→ 上司や同僚からコメントをもらいながら、改善点をすぐに修正。成長を実感できる環境。
■録画・振り返り
→ 自分のパフォーマンスを客観視し、PDCAサイクルを高速で回せる。
■マイクロラーニング
→リアルロープレに比べ、いつでもどこでもロープレできる。相手に遠慮する必要がない。など、とにかくロープレの量をこなすことができます。
UMUを活用することで、「ただやるロープレ」ではなく、「成果に直結する反復トレーニング」が実現できます。
まとめ:ロープレは“繰り返してこそ”意味がある
ロープレは一度やって終わりではなく、反復することで初めてスキルとして定着するものです。
そして、現代の忙しいビジネス環境では、オンラインで効率よく、何度も練習できる仕組みが必要不可欠です。
UMUのプラットフォームを活用すれば、リアルタイムの実践感と、オンラインの反復効率を両立させ、短期間で成果に結びつくスキル習得が可能になります。
「ロープレは面倒だから…」と思っていた方こそ、まずは手軽に反復できる環境から始めてみてください。
繰り返しこそが、あなたの実力を確かなものにしてくれます。
【執筆者】株式会社HYBRID THEORY 代表取締役 丸山裕之 氏
栃木県で公務員を経験し独立。
AI Chatbotを活用した対話トレーニング
UMUは、現場で使える「対話力」を身につけるための、AIとの会話型トレーニングを提供しています。スマホを活用し、学習者の方にいつでもどこでも気軽にトレーニングをしてもらえます。
営業の質問スキルやマネージャーのコーチングスキルなど、シナリオごとにAIが対話や質問の投げかけの相手となり、繰り返しの対話練習を促進します。
︎AI Chatbotの特徴がわかるページを見てみる
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