学習効果が30%変わる!「学習計画」の必要性とは
効果的な学習への道は一つではありません。
無計画に学ぶのか、気の向くままに学ぶのか、それとも計画的に学ぶのか。
学習方法には人それぞれの選択があります。しかし、科学的にみてどの方法が最も効果的なのでしょうか。
今回は、学習計画の有無が果たす役割に焦点を当て、私たちの学びに革命をもたらすかもしれないデータに基づいて考察します。
アルバート・バンデューラ博士が明かす、学習計画の重要性
アメリカ心理学協会の元会長であり、著名な心理学者アルバート・バンデューラ博士による興味深い実験に注目しましょう。
彼は算数が苦手な7歳から10歳の子ども40人を対象に、42ページの問題集を7回に分けて解かせることで、学習計画が成果にどのように影響するかを検証しました。
実験のグループ分けと成果
子どもたちは3つのグループに分けられ、各々に異なるアプローチで学習を進めさせました。
- グループA(具体的計画): 1回の勉強で6ページ以上を解くこと。
- グループB(大まかな計画): 7回の学習を通じて42ページ全てを解くこと。
- グループC(無計画): 目標なしで、できるだけ多くのページを解くこと。
7回の学習が終わった時点で、各グループが問題集をどの程度完了していたかを見てみると、興味深い結果が明らかになりました。
- グループA: 達成率74%
- グループB: 達成率55%
- グループC: 達成率53%
この結果から、グループA、つまり具体的な学習計画を立てた子どもたちが最も成果を上げたことがわかります。
一方で、目標を大まかに設定したグループBや無計画のグループCは、グループAに比べて約30%も成果が低いことが判明しました。
学習計画の立て方から始めよう
学習計画を立てることに抵抗を感じる方もいるでしょうが、以下の簡単な手順で計画を立てることができます。
1. 具体的な目標と期限を設定。
2. 目標達成に必要な学習日数を計算。
3. 計算した学習日数をスケジュールに組み込む。
そして、肝心なのは設定した学習計画を手帳やスケジュールに即座に記入することです。
明日から実践してみよう
効率よく学習するためには、単純であっても効果的な計画が必要です。
だからこそ、今紹介したヒントを明日から実践し、自らの成長を促してみてはいかがでしょうか。
自己成長のために、学習計画を立て成果を出すことができれば、日常にあふれるさまざまな学習の機会をしっかりと活かすことが可能になります。
学習計画に迷っている方、学びに変革をもたらしたい方、科学的に正しい学習法を知りたい方、ぜひ我々が今後もお届けする情報にご期待ください。
執筆者プロフィール
株式会社HYBRID THEORYの代表取締役 丸山裕之 氏は、公務員としての経験を持ち、現在は脳科学や心理学に基づいた効果的な学習メソッドの専門家です。社会人向けの研修、組織構築のコンサルティング、学習塾の運営など、科学的アプローチにより多くの成果を上げています。
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