ラーニングエコシステムとは? 自律学習を促し、学習を継続させる仕組み

ビジネス環境の変化やテクノロジーの進化により、従業員は継続的な学習が求められるようになっているなか、ラーニングエコシステムという学習の仕組みが注目されています。従業員が自由にアクセスでき、効率的かつ効果的にフローを循環させる学習の仕組みが整えば、人事担当者がすべての学習に直接的に関わらなくても、効果的な学習を継続させることができます。

 

ラーニングエコシステムとは?

ラーニングエコシステムとは「学びの生態系」のことで、すでにあるコンテンツを活用し、循環させる学習の仕組みを指します。既存のコンテンツを活用することにより、効率よく学習を進めることができ、さらにその知識をコミュニティで共有することで、学習者同士が相互に学習効果を高め合うことができます。

ITを活用した学習が一般的になり最新の情報を学ぶことが可能になっていること、効果測定がしやすいことから、注目されています。

ラーニングエコシステムの構築には、LMS(学習管理システム:Learning Management System)の活用が有効です。学習管理やコンテンツ管理などがしやすくなり、学習環境を提供しやすくなります。

 

ラーニングエコシステムのメリット

ラーニングエコシステムを実施することで、主に以下3つのメリットがあると考えられます。

 

自律型人材を育成できる

昨今、他部署や他企業と共同でつくりあげるプロジェクトが増えています。柔軟な対応が求められるようになったことに伴い、効率よく業務を進められる自律型の人材のニーズが高まっています。

LMSを活用してラーニングエコシステムを構築することで、自己学習を習慣化することができます。さらに、受講者同士のコミュニティをつくることができれば、モチベーションを保ちやすく、自律学習の促進につながります。

自律学習を習慣化することで、課題意識をもって能動的に行動できる自律型人材へと成長するでしょう。

 

自己学習に効果的

LMSを活用したeラーニングでは、インターネット環境とPCやスマートフォンなどの対応端末があればいつでもどこでも学習を行うことができます。これは、ラーニングエコシステムの機能の1つである「学習の場」を満たします。

従来型の集合研修は、周囲と足並みを揃えて学習を行うため、人によっては学習ペースが合わないという問題点がありました。LMSを活用すれば受講者のペースで学習を行うことができ、自発的な学習に取り組みやすくなっています。

さらに、用意したコンテンツを組み合わせて、学習カリキュラムを作成することも可能です。そのため、所属部署や業務内容、役職に合わせて、個人に適したカリキュラムを提供することができるのです。

 

効果を測定しやすい

LMSを活用することで、受講者の学習状況を把握できます。受講者が視聴した教材の情報や、カリキュラムの達成度などを把握することが可能です。この機能を活用すれば、学習の進捗が良くない学習者に声かけを行い、学習を促すことができます。

これは、ラーニングエコシステムの機能の1つである「自律学習のサポート」を満たします。

 

ラーニングエコシステムのモデル

下図はSprout Labs社のラーニングエコシステムのモデルです。このモデルは、70:20:10のラーニングモデルを実現するためのツールとして活用できます。

70:20:10 ラーニングモデルとは、学習の 70% は他者の観察や職場のルーティンへの参加、やりがいのあるタスクなど非公式の学習プロセスに従事するときに発生し、20% はメンタリングやコーチングから発生し、10% は公式の研修や読書から発生するというモデルです。

フォーマル・インフォーマル両方を循環させるエコシステムの創造が、人事担当者の役割です。新しいスキルや知識は、学んで、試して、共有することで、実際の仕事で使える力になっていきます。

 

Pathways:学習のガイド

従業員が自律的に学んでいくためには、学習目標やパフォーマンス目標の設定のサポートが必要です。学習者を中心に、自律学習を支えるガイダンスを提供します。

Gardeners:学びの場

人は、他者との対話や他者のふるまいを通して学び合います。 非公式の学習として、単なる経験から学習へと移行するためにも学びの場は重要です。
Hothouse:新しいスキルを試す場

学習を行った後、実際の業務に取り掛かる前に試す時間が必要です。新しいスキルを試してフィードバックを得ることは習得につながります。

Streams:仕事の中で学ぶ

仕事が複雑になるにつれ、仕事を実行しながら学ぶことが増えます。仕事のなかで、仲間から学んだり、適切な知識やサポートにアクセスしたりすることが必要になります。

Foundations:ナレッジサポート

多くの場合、研修から組織の知識を学びます。ラーニングエコシステムでは、研修以外にもさまざまな学習やサポートのリソースにアクセスできることが基盤となります。

 

ラーニングエコシステム実施のステップ

ラーニングエコシステムを実施する場合は、次のようなステップで進めるとよいでしょう。

 

ステップ1 学習目的を明確にする

まず、学習目的を明確にします。指導者だけでなく学習者自身も学習目的を把握することがポイントです。学習者本人が、学習に取り組む前に学習を行う目的を理解しておくことで、学習のゴールがわかり、モチベーションが向上します。

 

ステップ2 社員に自己認識させる

ラーニングエコシステムの構築で重要になるのが、社員の成長サイクルです。学習を始めるにあたって、自分の長所や学習すべきことを知る必要があります。求められているスキルを知ることで、学習の効率化につながります。

 

ステップ3 コンテンツを提供する

社員によって学ぶべき内容は異なるため、それぞれに必要なコンテンツを用意します。自律学習を促すためにはコンテンツにアクセスしやすい学習環境を構築することが重要で、コンテンツを提供するための使いやすいプラットフォームが必要です。

また、知識の共有もラーニングエコシステムの重要な要素であり、学習を共有できるコミュニティも構築する必要があります。

 

ステップ4 アウトプット環境をつくる

インプットしたスキルをアウトプットできる業務を用意します。アウトプット環境を整えることで、学びの効果を高めることができます。さらに、アウトプットの結果を受けて次にどのような行動をとっていくかまで落とし込むことが理想です。

 

ステップ5 継続的な学習サポート

学習環境を提供し続けることも大切です。常に必要なコンテンツにアクセスできる環境をつくり、学びたい情報をすぐに学べるように環境構築を整えるとよいでしょう。

 

ラーニングエコシステム実施の3つのポイント

ラーニングエコシステムを実施するうえで、以下3つのポイントを押さえておくとよいでしょう。

 

テクノロジーを活用する

ラーニングエコシステムをうまく作用させるためには、質の高い学習を継続させるサポートが重要です。LMSを導入することで、学習者は必要なコンテンツにアクセスしやすくなり、受講者同士のコミュニケーションもとりやすくなります。

また、人事担当者にとっては、テクノロジーを活用することで学習者や学習コンテンツの管理がしやすくなります。

 

実践できる環境を用意する

ラーニングエコシステムでは、学びを実践に活かすことを重視しています。

既存コンテンツを活用する際は、実践に役立つかどうかを確認して提供しましょう。また、学んだことをすぐに活かせる実践の場を用意しておくことが大切です。アウトプットをすることにより、学んだことを定着しやすくなると同時に、学習意欲の向上にもつながります。アウトプットの環境として、実際の業務のほかに、質問し合える学習者同士のチームをつくることも有効です。

 

学習文化を醸成する

ラーニングエコシステムでは、学習者が自律的に学ぶことが求められます。学習者が自発的に学習を始めるのを待つのではなく、学習が継続できるようにサポートを行う必要があります。また、学習者それぞれの業務や役職に適した学習コンテンツの提案や、学び方の指導を行うことが自発的な学びを促します。自律的な学習を習慣づけることで、社内の学習文化が醸成され、ラーニングエコシステムを適切に機能させることができます。

 

ラーニングエコシステムを簡単に構築できる「UMU」

「UMU」は、PCやスマートフォン、タブレットから利用することができる学習プラットフォームです。AIによるコーチングや動画配信、ディスカッションなど、双方向性のあるオンライン学習プログラムを構築・提供することができます。

新しいスキルや知識は、それを「学んで」「試して」「共有する(誰かに教える)」ことで、実際の仕事で使える力になっていきます。

「UMU」は集合研修、オンライン研修、eラーニングなど、あらゆる学習シーンに対応しています。だからこそ、複数の学習シーンを一つのプラットフォームで統合できることで、職場の実践を中心に前後にあらゆる学習機会をデザインし、研修をイベントではなくパフォーマンス向上まで確実につなげるプロセスの取り組みに発展させることができます。

 

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