Future Proof: 10年先の将来を見据えたスキルセットを身につける時代が到来

 わたしたちが働く世界は、今後10年間で劇的な変化を遂げていくといわれています。10年先の将来を見据えたときに身につけるべきフューチャープルーフなスキルセット(将来性を証明するスキルセット)は何なのか、Jacqueline Brassey氏、Marino Mugayar-Baldocchi氏、Nicolai Nielsen氏が執筆された記事を、UMUの解釈で目次を入れながらご紹介します。

 

コンフォートゾーンを捨て、適応力を身につけるべき時代

今の時代以上に、コンフォートゾーンを捨て、適応力を身につけるべき時代はないでしょう。「クリティカル・スキル(重要なスキル)」は職種や業界に関わらず、ここ数年で変化してきており、今後も変化し続けると予測されます。

デジタル技術を駆使した新しい接客方法やリモートワークは、始まりに過ぎません。今後10年間で、働く世界は根本から変化し、そのような状況で成功しつづけるためには、新しいスキルの習得が欠かせません。

マッキンゼー・アンド・カンパニーの調査によると「適応力」、つまり、柔軟に効率よく学習し、その知識を状況に応じて活用する能力が、不確実性に満ちた世の中において成功をおさめるための秘訣であると強調されています。しかし、多くの人がこの点において問題を抱えています。ある調査によると、社員のほとんどは学習に対して積極的ではなく、きわめて受動的であることが明らかになりました。実際、マッキンゼー・アンド・カンパニーが実施したリスキリングに関する調査によると、リーダーの50%が、予期せぬスキルギャップが原因で、ビジネス課題に直面しています。アップスキリングとリスキリングが解決策の核心であると大多数の人が考える一方、それらを実行する自信があると答えた人はわずか13%でした。

以下のスキルは、ビジネスリーダーや従業員が職場において、学習し、変化に適応していくためのヒントとなるでしょう。

 

必要なスキルセット

1.学習の意味と能力を再定義する

時代遅れな学習観を持つ人は、学習というとクラス単位で学び、テストを受けるというようなイメージを持っています。適応力の習得には、より意図的で、広がりを持った学習が必要です。

脳科学の研究によると、チャレンジングな環境に身を置くとき、その状況にマインドが適応していくことが明らかになっています。十分に行った努力の結果が課題達成につながるという感覚を経験することが重要です。例えば、プレゼンテーションの準備や会議の開催など、自分にとってチャレンジングなタスクに取り組むことで、社員は働きながらにして学習することができるのです。

また、学習に対して古い考え方を持っている場合は、チャレンジから失敗を連想し、やる気を失うかもしれません。成長志向のマインドを持ち、社員が失敗から学ぶことを奨励すれば、学習とチャレンジに対して、よりオープンな姿勢を持つことができます。小さな仕事でさえ、時に効果的なチャレンジになるのです。

 

2.好奇心を持ち続ける

学習の要となるもの、それは好奇心です。成長志向を築くことで、従業員の学習能力を信じることができます。チャレンジし、様々な対処方法を試行錯誤するなかで、ときに自己との葛藤を経験しますが、それは学習機会、自信、成長機会につながります。さらに、困難に直面したときでも、ワクワクする気持ちと好奇心を持ちつづけることで、適応力を高めることができるのです。

 

3.「なぜ?」という疑問から生まれる学習意欲を持つ

自分の行動をうまく統制できる人は、効果的、かつ意識的に学習機会を設けることができます。自分にとって真に重要なものであると紐づくように、従業員に対して働きかけましょう。それがポジティブなエネルギーを生み、社員が困難な状況を耐え抜いて前進することを助けます。

学習意欲は、北極星のように進むべき方向を指し示す道標となります。北極星、それは道標として近い距離にはあるけれど、手は届かない。そんな存在です。より長期的な視野に立つことで、新しいルーチンやアプローチを試す余地が生まれ、学習が促進されます。

 

4.ラーニング・ジャーニー(学習の道のり)を築く

ラーニング・ジャーニー(学習の道のり)を持つことで、自分で自分をエンパワーすることができます。従業員の学習意欲が明確になったら、学習目標を管理可能な課題にブレイクダウンすることや、課題に対して効果的に取り組むことを支援しましょう。

 

・明確な目標を備えたラーニング・ジャーニーを計画する。

・学習計画の障害となるものを予測し、取り除く。

・いつ、どこで学習するかの計画を立て、新しいアプローチを実践する機会を持つ。

(例:週次チーム会議、業界カンファレンスなど)

・休憩時間を設け、回復の時間を確保する。

 

5.ミクロの習慣づけと継続的なフィードバックとともに、学習計画を実行する

無理なく能力を伸ばせるような小さな習慣をつけるように、従業員に促しましょう。例えば、会議で発言することで、コミュニケーションスキルを高められるかもしれません。どのような行動が一番効果的か、試してみるように提案しましょう。定期的に進捗状況を振り返り、フィードバックを得るなかで、アプローチ方法を適応させるよう従業員に働きかけましょう。

今日のような不確実な時代には、学習を通じて適応力を高めることが重要であり、成功への近道となります。

 

※ユームテクノロジージャパンによる、解釈・翻訳を行っております。

 正確な記述に関しては原文「It’s time to future-proof skill sets for the decade ahead」をご確認下さい。

https://www.mckinsey.com/capabilities/people-and-organizational-performance/our-insights/the-organization-blog/its-time-to-future-proof-skill-sets-for-the-decade-ahead

 

UMUでは、「適応力」を身につける仕掛けが多数!

・ラーニングプラットフォーム上に、自主学習で好きに学べるコンテンツを複数用意し、好奇心を生み出す

・スマートフォン、PC、タブレットなど、好きな媒体からいつでも気軽にアクセスできるからこそ
学習の習慣化を容易に

・個人のスキルと求められるスキルの可視化をし、ラーニングジャーニーを描く

・研修と日々の学びを一元管理

・現場での経験を共有し、個々の成功や失敗から学んだ考察とベストプラクティスを共有

・それぞれが持つベストプラクティスや専門知識を共有し、オンラインで仲間と随時ディスカッション、フィードバック

 

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