ATD ICE 2024現地参加、デイリーレポート(DAY1:5月19日)

2024年5月19日(日)〜22日(水)まで、アメリカ・ルイジアナ州ニューオーリンズにて、世界最大規模の人材開発・組織開発関連カンファレンス、「ATD-ICE(International Conference & Expostion)」が開催!ATD ICE 2024現地参加者によるデイリーレポートをお届けします。

 

UMUがATD ICE 2024参加する理由

人材開発の最新トレンドとベストプラクティスを学ぶ

ATD ICE 2024は、世界最大規模の人材開発・組織開発関連イベントであり、80カ国以上から10,000名を超える参加者が集まります。このイベントでは、業界のトップスピーカーによる講演や、最新のツールやソリューションを紹介する展示会などが開催されます。参加することで、人材開発の最新トレンドとベストプラクティスを学ぶことができ、自社の研修プログラムや組織開発戦略の改善に役立てることができます。私達UMUはこれらの情報を日本の人材育成に関わる方々にいち早くご紹介し、お役立てできればと思っています。

 

セッション参加レポート(DAY1)

(UMU創業者、代表取締役兼CEO Dongshuo Liのアカデミックセッションの様子)

 

私たちは今回参加したメンバーでカテゴリごとにチーム分けをし各セッションに参加をしています。

 

本日はその中から、

・Emerging Corporate Learning Trends With the Development of Generative AI

 (ジェネレーティブAIの発展がもたらす新たな企業学習トレンド)

 ・Building Powerfully Customized Learning Solutions With Low-Code Technology

 (ローコード技術で強力にカスタマイズされた学習ソリューション)

・L&D Detective Measurement Mysteries(L&D探偵測定ミステリー)

の3つのセッションをそれぞれご紹介します。

 

Emerging Corporate Learning Trends With the Development of Generative AI

(ジェネレーティブAIの発展がもたらす新たな企業学習トレンド)

スピーカー:UMU創業者、代表取締役兼CEO、Dongshuo Li(ドングショー・リー)

Dongshuoの公演では、文化学習におけるAIのトレンドについて説明しました。AIの未来について考察し、AIが企業の生産性と収益性を向上させる可能性を秘めていることを示しました。講演の後半では、組織におけるAIの導入について説明しました。AIを効果的に導入するために、組織はAIリテラシーを向上させる必要があることを強調しており、AIの導入には、スキルギャップや文化的な課題などの課題があることも指摘しました。

最後に、AIは学習と開発の未来を形作る可能性を秘めていることを述べ、AIは、学習をよりパーソナライズし、効果的にすることができ、学習者にとってより良い体験を提供することができると伝えております。

 

Building Powerfully Customized Learning Solutions With Low-Code Technology

(ローコード技術で強力にカスタマイズされた学習ソリューション)

スピーカー:

Slalom/Talent Management Specialist/Eric Carter (スラローム/タレントマネジメントスペシャリスト/エリック・カーター )

Slalom/Learning Experience Designer/Jessica Heffner(スラローム/ラーニング・エクスペリエンス・デザイナー/ジェシカ・ヘフナー)

 

注目セッションでもご紹介しておりましたこのセッション。コンサルティングカンパニーであるSlalom社は、コンサルティングで培った経験から、社内学習プログラムにローコードプラットフォーム「Microsoft Power Apps」を導入し、高コスト、不便な使い勝手、コンテンツ更新の困難さといった課題を解決した事例を紹介しました。この導入により、開発コスト削減、学習者のエンゲージメント向上、プログラムの柔軟性向上という効果が得られました。ローコードプラットフォームは、要件明確化と継続的な運用改善が重要で、AIやMLとの連携でさらに進化する可能性が高いと説明しています。 

 

L&D Detective Measurement Mysteries(L&D探偵測定ミステリー)

スピーカー:L&D Detective™/Impact Investigator/Kevin M.Yates(L&D探偵™/衝撃調査官/ケビン・M・イェーツ)

 

トレーニングとパフォーマンス向上の重要性を強調する講演。トレーニングの影響を測定するための方法として、信頼性の高いデータとKPIを使用することの重要性を説きます。ケーススタディでは、新しいAI搭載モバイルデバイスの発売準備をするモバイル会社が紹介され、そのプロセスを通じ、トレーニングニーズを特定し、なぜパフォーマンスの評価が難しいのか、何にターゲットを当てるべきか、などがの考えや推奨事項が提供されました。

このように、ATD ICE 2024は人材開発の専門家としてスキルアップするための絶好の機会です。

参加することで、最新の知識やスキルを習得することができ、他の専門家との交流を通して、自分の視野を広げることができます。

 

浦山昌志のデイリーインサイト

Masashi Urayama

2018年以来、ずっとオンライン参加でしたが、現地に来てみると様々な気づきや学びが生まれます。

オンラインだと、いつでも動画を見られるという甘えがあり、カンファレンスに集中できず、都度入ってくる仕事を排除できませんでした。しかし、そんなことは許されず、ICE参加に集中することができます。

しかも、色々な方との再会や新しい人との出会い(しかもセレンディピティ)が初日から起こりました。
昨年の内容からすると、AIがあらゆるトラックの中にキーワードとして出てきます。生成AIが出現してわずか2年での浸透状況には非常に驚きました。これは、この参加をきっかけにして、さらに学びを日々継続する必要があると感じました。

他の参加者の皆さんとの情報共有も非常に有効です。これまでATD関連のイベントには、長年にわたって何度も参加してきた私には、初めて参加される方々をはじめとして、ファシリテートすることが一つの貢献となるのかと感じ、その役割を担うことにしました。

始めにDongshuo氏のセッションに参加しましたが、超満員で立ち見の人が出るほどの盛況でした。

AIの定義と活用のパターン、人とAIの関わり、AIリテラシーという概念の紹介など、内容の濃いセッションであり、これは今回の4日間の中でも最も重要な内容の一つとして数えられるでしょう。

私が参加したパネルでもAI活用について議論しました。パネラーにより様々な事例が紹介されましたが、現在人材開発に対して具体的応用事例が多く出始めていることが認識できました。

私も特に日本国内での事例をいくつか紹介させていただきました。

企業や学校における生成AIの活用は、講師の負担軽減、営業活動の支援、学習コンテンツ開発支援、学生や新入社員の振り返り支援など、実例は豊富であり、かつ効果性が高いことがデータでも示すことができました。

 

浦山昌志について

ASTD Japan創設者、株式会社IPイノベーションズ代表取締役の浦山昌志氏監修によるATD ICE UMUツアーを現地で開催します。人材育成(主にICT業界向け)の豊富な実績と、ASTD Japanでの研究成果をもとにした先進的なコンサルティングに定評がある浦山氏によるインサイトをいち早くお届けします。

 

ATD ICE 2024での学びをイベントで終わらせないための「振り返り会」とは?(UMUデリゲーションツアー)

UMUデリゲーションツアーでは、その日の終わりに「振り返り会」を実施しています。

振り返り会はお互いの学びの共有し、新たな気づきを得る機会です。

ATDでは300以上の多くのセッションが実施されるので、この場を活用してより多くの学びを得て持ち帰ることが可能です。

 

DAY1はUMU取締役会長である浦山昌志のファシリテーションによる、UMU創業者、代表取締役兼CEO Dongshuoのスペシャルセッション「Emerging Corporate Learning Trends With the Development of Gernrrative AI」を日本から参加いただいている方を対象に実施をいたしました。(日本語通訳あり)

 

また、DAY1ではDongshuoと浦山がATDアカデミーセッションでスピーチをし、2人のスピーチ内容からも3つの共通点があります💡

・利用が急速に進み、生成AIが浸透するようになった。今までのテクノロジーよりも早い。

・従来とは異なる変化が起きている(AI以前とAI以降という大きな変化)

・AIと人間がどう関わっていくのか。

上記の内容を中心にエビデンスベースでより深く解説させていただきました。

Dongshuoの登壇内容は近日、UMUから何かしらの形でご案内予定ですのでお楽しみに!

 

UMU限定!登壇者インタビュー動画公開

セッション登壇者にインタビューを実施し、セッションの重要ポイントを話していただきました。
DAY1の登壇者インタビュー動画はこちらよりご確認いただけます。

ATD ICE 2024登壇者インタビュー

 

ATD ICE24を総括した報告会開催決定!

ATD ICE 2024現地参加報告会

報告会(Webinar)では浦山昌志、UMUスタッフが現地参加で得ることができた、グローバルにおける最新のテクノロジーや学習テーマ別の学習ベストプラクティスについてお伝えします。カンファレンス期間中に開催された3つの基調講演の情報をはじめ、各テーマ別に実施されていたセッションの内容をご紹介します。

開催詳細

開催日:2024年6月5日(水)10:00~11:30
形式:Zoom Webinar
費用:無料

このような方はぜひご参加ください

・グローバル企業が実際に何を取り組んでいるのか、まずは知りたい
・自分と同じ、人材開発に携わる方が何に困っているのかまずは知りたい
・トレンドを踏まえて、2024年は何を優先的に取り組む、準備するべきか知りたい
・最新のテクノロジー活用状況を知り、社内で実践したい

 

関連リンク

■【ATD-ICE 2024】ラーニングトラックとは?注目セッションのご紹介 Learning Science

https://umujapan.co.jp/column/atd-ice2024_session01/

 

■ATD-ICE公式サイト

https://atdconference.td.org/

 

■アメリカATD公式サイト

https://www.td.org/

 

■ATD Member Network Japan公式サイト

https://www.atdj.jp/

 


私達UMUは、企業様向けに研修のオンライン化やリモート学習の無料相談会を毎日実施しております。
また、常に最先端のテクノロジーと学習情報をアップデートしておりますので、お困りごとや、追加で必要な情報のご要望などございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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