「1on1ミーティング」とは?個人と組織の力を高める4ステップ!
「社員の成長をマネジメントしたい」「1on1ミーティングの方法を知りたい」とお悩みの方はいませんか?
人材不足が叫ばれているなか、社員の成長を促す「1on1ミーティング」は社員教育において大きな注目を集めています。
そこで今回は、1on1ミーティングの進め方や面談のポイントを解説!
時代の変化にマッチした社員教育のコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
人材育成に力を入れて、自社の生産性アップにつなげていきましょう!
社員を成長させる!1on1ミーティングとは?
1on1ミーティングとは、IT企業が集結する街「シリコンバレー」で始まった取り組みです。
上司と部下が一対一で行いますが、一般的な面談との大きな違いは、部下が主役であること。
部下が抱える悩みや業務における課題を上司と共有し、解決に導くフォローや適切なフィードバックを行います。
現在では海外の大手企業だけでなく、国内の企業も1on1ミーティングを採用。
メディアでも取り上げられるなど、話題を呼んでいます。
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1on1はヤフーなどの企業も取り入れている!
1on1ミーティングはヤフー、パナソニック、楽天など、日本の大手企業も積極的に取り入れています。
なかでもヤフーは、ほかの企業に先駆けて1on1ミーティングを取り入れたことで有名です。
経験学習スキームを導入し、部下の話を聞くだけでなく、普段の業務に落とし込むところまで導くことで、社員の新しい才能の発見、モチベーションアップを実現しました。
参考:「1on1ミーティング」で強い組織をつくる 人材育成のための部下とのコミュニケーション
社員1人1人が自分の仕事に満足し、情熱を持って働くことは、個人や企業の生産性アップだけでなく、離職率低下にもつながります。
少子高齢化が進み、人材不足が深刻化していくなか、今後1on1ミーティングの需要はさらに高まると言えるでしょう。
1on1面談を行う目的は?成長スピードを上げる!
1on1ミーティングを行う目的は、おもに次の2つです。
- 部下の成長を促す
- チームワークを強化する
日常の業務において課題を解決しないまま仕事をしていたり、悩みを誰にも相談できずに仕事に取り組んでいたりする部下もいるでしょう。
とくに職場での人間関係が希薄になりつつある現代、上司と部下のコミュニケーション不足は顕著な問題となっています。
1on1ミーティングを定期的に行い、問題解決をサポートすれば、部下の業務効率やモチベーション向上が期待できるでしょう。
また部下が成長することで、チームや会社全体の生産性がアップします。
部下がやる気ややりがいを感じられるようになると、組織への定着率も向上するでしょう。
部下とのコミュニケーションの取り方がわからないという方は、以下の記事を参考にしてください。
部下とコミュニケーションを図る!得られる効果・上手く取る方法5選
1on1ミーティングの進め方!4ステップで進めよう
1on1ミーティングは、次の4ステップで進めていきます。
- 実施する目的を共有する
- 日程調整・場所の決定
- 1on1面談を実施・記録
- 次回の日程調整・場所決定
1on1ミーティングは週に1回〜1ヶ月に1回程度の頻度で行うのが理想的です。
1〜4のステップでミーティングを開催したら、ふたたび1に戻って繰り返しミーティングを行いましょう。
実施する目的を共有する
まずはじめに、1on1ミーティングの目的を決定します。
たとえば「最適な業務を見つけるため」「業務内容や課題の共有」など、ミーティングの目的を決定し、部下と共有しましょう。
目的を伝えないままミーティングをはじめると「ミスを指摘されるのではないか?」「上司と1対1で何を話せばいいのか?」など、部下の不安を煽ってしまう可能性があります。
また、目的の決定とあわせて、ミーティングで話す内容や方向性を決めておくと、短時間でも有益なミーティングを行うことができるでしょう。
日程調整・場所の決定
1on1ミーティングの目的や話す内容が決まったら、開催する日程を調整します。
一方的に日程を決めるのではなく、部下の都合を確認してから開催日を決定してください。
業務の忙しさやスケジュールを考慮し、複数の日程を提案すると、部下も無理なくミーティングにのぞめるでしょう。
日程同様、場所を決めるときも部下の性格やミーティングの内容を考慮して決定します。
面談は必ずしも会議室を確保して行う必要はありません。
場合によっては社外で行うと、部下の本音や悩みを引き出しやすくなるケースもあるので、状況に合わせて臨機応変に場所を決定しましょう。
1on1面談を実施・記録
ステップ1で設定した目的や話す内容に沿って、ミーティングを進めます。
ミーティングを進める上で大切なのは、あくまで上司が聞き役に徹することです。
部下が話しているときは口を挟まず、部下の率直な意見を聞き出せるような雰囲気を作るのを心がけてください。
また、ミーティングの振り返りができるよう、議事録などを作成し、上司と部下の両方が確認できる場所に保存するのがおすすめです。
オンラインで行う場合は、録画して共有フォルダに保存しておきましょう。
次回の日程調整・場所決定
ミーティングを終了するときは、次回ミーティングの日時や場所を決定します。
ミーティングはできるだけ間隔を空けず、定期的に行うのが理想的ですが、部下のスケジュールを考慮して、次回の日程・場所を決めましょう。
また、これまでに記録したミーティングの内容をきちんと把握し、成長しているポイントを褒めるなど、適切なフィードバックを行うのも重要なポイントです。
フィードバックのコツについては、以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。
コーチングで部下育成するメリット&考え方!具体的な5つのステップ
1on1面談を成功に導くポイント!大切な3つの技術
1on1ミーティングは、話を聞く力だけでなく、部下の成長を適切にサポートする技術が必要です。
とくに身につけておきたいのが次の3つの技術です。
- コーチング
- ティーチング
- フィードバック
1on1ミーティングをプラスにするかマイナスにするかは、上司の力量にかかっています。
正しい技術を身につけ、部下の成長をサポートしていきましょう。
コーチング
「コーチング」は、答えを教えるのではなく、部下自身が答えを出せるような質問を投げかける手法です。
たとえば、部下自身の課題について「どこに問題があったのか?」「どうしたら改善できると思うか?」など、部下が自分の行動を振り返り、解決策を発見できるような質問を投げかけます。
コーチングを取り入れることで、部下自身が自分の課題と向き合い、解決していく力を養っていけるでしょう。
ティーチング
「ティーチング」は、コーチングとは違い、上司が部下に知識や経験を教える手法です。
部下の抱える問題について、答えが1つである場合、コーチングではなくティーチングで対応する必要があります。
たとえば、マナーや業務のやり方など、正解が明確である問題は正しい答えを示しましょう。
コーチングとティーチングを適切に使い分ければ、部下のスキルや考える力を伸ばしていくことができます。
フィードバック
「フィードバック」とは、客観的に見て良い点や悪い点を率直に伝える手法です。
具体的には直した方がいいポイントや、成長しているポイントなどを伝えるようにしましょう。
ただし、フィードバックは正確に行わないと、かえって部下との信頼関係が崩れる可能性があります。
部下の日常業務はもちろん、過去のミーティング記録をチェックし、良い点と悪い点をピックアップしましょう。
悪い点を指摘する際は、行動や結果を否定しても、人格や考え方を否定しないように注意してください。
デキる部下を育成するポイント5選!育て方が上手い企業ほど成長する
1on1ミーティングで話すことは?段階別にチェック
1on1ミーティングをスムーズに進めるために大切なのは、部下との信頼関係です。
信頼関係を築くためには、段階を踏んでミーティングの内容を変えていくのがおすすめ。
今回はミーティングの回数別に話すことを解説します。
- 初回〜数回目のミーティング
- 数回目以降のミーティング
段階によって最適な内容をセレクトし、着実に信頼関係を築いていきましょう。
初回〜数回目のミーティング
初回〜数回目のミーティングでは、まずは信頼関係を築くための質問を多く取り入れるのがおすすめです。
たとえば、「どのような業務に取り組んでいるか」「健康状態は良好か」など、部下の課題に直接関係ない話題を選んで、信頼関係を築いていくのも一つの方法でしょう。
しかし、プライベートな部分に踏み込みすぎると、部下が距離を取ってしまう可能性があるので、会話のバランスを意識してミーティングを重ねるのがおすすめです。
数回目以降のミーティング
初回〜数回目のミーティングで信頼関係を築けたら、いよいよ部下が抱えている課題や悩みについてヒアリングを行います。
業務に関する課題はもちろん、今後のキャリアプランを立てるのも一つの方法です。
あくまで聞き役に徹しながら、部下の成長をサポートしていきましょう。
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まとめ:1on1面談は組織力を高めるために大切な機会!
1on1ミーティングは部下の課題や悩みを解消し、業務効率やモチベーションを高めるための手法として、注目を集めています。
一対一で面談を行う時間を確保するのは負担が大きいと感じるかもしれませんが、長い目で見れば組織力や生産性アップが見込めるでしょう。
また、社員が最適なポジションで熱意を持って仕事に取り組むことは、離職率低下にもつながります。
適切なステップでミーティングを開催し、優秀な人材を育成していきましょう!
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