学習における破壊的変化に慣れる

 

本日は「Chief Learning Officer」のサイトから
Josh Bersin氏(Bersin by Deloitteファウンダー)のコラムをご紹介させて頂きます。

http://www.clomedia.com/2017/01/26/learning-leaders-get-used-disruption/

 

「学習業界のリーダーは、破壊的変化に慣れるべき」

過去数年にわたり、学習市場では破壊的変化が継続的に生じていて、eラーニングやLMSのような従来型のツールの一部の有効性について、疑問が浮かび始めています。

インストラクター指導型トレーニングは、2000年代初期には人材開発部門の出費の70パーセントを占めていましたが、今日ではその40パーセント未満となっています。 いわゆる「eラーニング」が新しかったのは、実はたった10年前のことなのですが、今では退屈でありふれたものとなってしまっています。 かつては費用がかかり、プロにしか制作ができなかったビデオ学習が巷にあふれています。また、 人がコンテンツに注意を払える時間が短くなり、TEDのビデオでさえ長く感じられるようになってきています。

世の中にコンテンツが多すぎるように思える一方で、本当に必要なコンテンツが十分にないことを誰もが感じています。 情報が多すぎて、何を読み、何を視聴し、どのコースを受ければいいのかの判断が大変難しくなってきています。

自分が知りたいことを教えてくれ、後で復習したり、本を読んだり、コースを終了したり、テストを受けたりできるようなマイクロラーニングが必要とされているのです。

 

 

MOOC (Massive Open Online Courses)市場が世界的に爆発し、企業の学習市場に欠かせないものとなりはじめています。 しかしこの形式のコンテンツは、LMS(ラーニングマネジメントシステム)向けにデザインされておらず、そのほとんどは、独自のバックエンドシステムで動いています。

さらには、世の中には、教育者やトレーナーではなく、現場の人や、1ユーザーが開発したコンテンツが普及しはじめています。 GEやIBMといった企業では現在、社員に高品質のビデオを制作することを奨励しており、それに対して報奨を与えています。また、このような企業では、検索、評価、推奨、コメントが簡単にできるシステムを導入しています。

LMS(ラーニングマネジメントシステム)の有効性の話に戻ります。 この数か月間に、私は多くの企業とLMSへの投資について話し合う機会があったのですが、多くの企業はLMSがもはや有効な学習を提供できないと考えているようです。LMSは主に、学習の完了を追跡し、コンプライアンスを管理するためのシステムとなってしまっているのです。

 

では、私たちはどこで学べばいいのでしょうか?

ラーニング業界では大規模な地殻変動が発生しており、新たなラーニングテクノロジー企業(Degreed・Pathgather・EdCast・Grovo・Watershed・UMU)が出現しています。
こうした企業は、学習者のアクティビティ・経験、職務、スキルに基づいてコンテンツをキュレーション、構成、推奨するプラットフォームを提供しています。

こうした新たな「ラーニング エクスペリエンス プラットフォーム」(これはラーニング マネジメント プラットフォームではない)が、デジタル ラーニング プラットフォームとして多数の企業(GE・ Wal-Mart・Visa・Qualcomm・Sears・Caterpillarなど)で使われるようになりはじめています。
このようなプラットフォームには、LMSのようなビジネスルールや従来のコンプライアンス処理機能はありませんが、使いやすく、そして使いたくなるような機能(学習パス・推奨エンジン・スマート検索・多数のソーシャルツール)を備えていて、コンテンツをすばやくオーサリングできるようにデザインされています。

大規模なERPベンダー(Workday・Oracle・LinkedIn・SAP)はすべて、この方向にシフトしはじめています。 Workdayの新たな学習プラットフォームは基本的に、ビデオ配信システムであるといえます。Oracleの新たなビデオラーニングプラットフォームは、YouTubeのようなシステムで、SAP JAMはもともとビデオ共有のためにデザインされたものです。 企業は、こうした新たなラーニング エクスペリエンス プラットフォームを取り入れて、能力開発ニーズを満たそうとしていますが、必ずしもすべてのシステムが魅力的なものではありません。

 

著者が最近電話で話したVisaの社員によると、Visaではこうしたツールの1つをすでに使っているとのことです。 そのツールには、すべてのコンテンツが統合され、詳細な「ラーニングストア」を作成し、アナリティクス エンジンを使って従業員の使用状況を分析する機能が搭載されているようです。 使用を始めてからたった数か月には、多くの従業員がこれまでにないほどそれを使って学習するようになったとのことです。

LMSの市場規模は45億ドルです。 LMSを使用しているユーザーは1億人以上にのぼり、LMSは、過去20年にわたってトレーニングの管理や追跡、記録に活躍してきました。 しかし、プログラムからコンテンツへの移行が進み、モバイル・ビデオ・キュレーションが普及するにつれ、LMSはこれに後れをとるようになりました。 1990年代に開発されたLMSのアーキテクチャーは、もはや今日の学習者、ユーザー、プロフェッショナルのニーズを満たすことができなくなっているのです。

 

破壊的変化が起きているのです。

企業はもはや、LMSが学習インフラの中心だとは考えていません。 LMSは今や陰に追いやられ、企業は、従業員の学習体験を高める新たなツールセットを求めているのです。

ラーニングテクノロジーの世界には、FacebookのWorkplace、Slackといった多くの興味深いツールが出現しており、Skypeは今やエンタープライズ規模で使われています。こうしたツールも、学習者が多用するツールとなる可能性が高いです。 現在、こうしたコンテンツすべてをまとめ、魅力的な方法で配信し、時間や場所を問わずにソーシャル/モバイル エクスペリエンスを与えてくれるような新たなラーニング プラットフォームが求められています。

LMS企業は、この動きに応じて変化することができるでしょうか? 今のところうまくやっているようです。 何が起ころうと、それは世界的規模となるはずです。 新たなラーニング エクスペリエンス プラットフォームとそのツールが、驚くべきスピードで成長しており、 私たちの目前で、デジタル学習の世界を大きく変えようとしています。

 

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